2022年7月1号 Last updated on June 10, 2022
特報
 スガイディノスが民事再生を申請。負債23億円、店舗運営は継続。

 3年ぶりに「プライズフェア」、東京にて開催。
海外
 中国・上海の都市封鎖が段階的に解除に。上海ディズニーはまだ。

 米国ゲーミング協会。コナミ上月景正会長の殿堂入りを決める。

国内
 バンダイナムコが関西万博2025で、「ガンダムパビリオン」の計画。

 ケイエム企業の真鍋敬子社長(95)が死去。

 

2022年7月1日号のニュースダイジェスト
 関西精機製作所(Kasco、1955-94)が名作「インディ500」を許諾、シカゴコイン社が「スピードウェイ」として北米でヒットさせたことは、ほぼ間違いのない事実だ。しかし、関西精機製作所がそのことを広報していたのかを含めて曖昧であり、この分野の研究が待たれる。写真は「スピードウェイ」のフライヤーから。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになっております。ホームページ下にある「アーカイブ」をご利用下さい。また、単行本「それは『ポン』から始まった」は品切れとなりました。ご購入いただいた皆様、ありがとうございました。

30年前の主なニュース

 恒例の法人申告所得ランキングで、大手3社はセガ社、タイトー、ナムコの順に。JAMMAはコピー対策を重要課題に。米国セガ社、フィリップ・モリス社と和解。本紙チャートの92年上半期で「SF2」独走。米国でプリミア社フリッパー、「スーパーマリオブラザース」発売。(1992年7月1日号)

40年前の主なニュース

 北海道博覧会、「ファミリーランド」オープン。セガ社は「ザクソン」で、TVゲーム登録、セガ社の申請により公証開始。JAMMA理事会は、「健全なメダルゲーム機」をメダル180枚または2桁の払い戻しでギャンブルマシンと区別。セガ社、立体TVゲーム機「サブロック3D」発売。(1982年7月1日号)



【ニュースダイジェスト】

 .スガイディノス(札幌市中央区南3条西5、三浦尚久社長)が5月30日、札幌地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約23億円、店舗の運営は継続するとのこと。映画館を22スクリーン、ボウリング場を8センター、ゲーム場「ディノスパーク」を14店運営してきた。1918年創業の須貝興行が68年に法人化、須貝ビルを増設するなど発展した。2014年、現商号に改称、SDエンターテイメントとは分割された。19年11月期売上高は約35億円。20年以降、新型コロナウイルスの感染拡大により業績は低迷していた。

 .2500万人の市民を擁する巨大経済都市の中国・上海市が6月1日付で、新型コロナウイルスによる都市封鎖(ロックダウン)が段階を経て解除され始め、約2ヵ月間続いてきた外出禁止令が次第に解けることになった。しかしながら、「上海ディズニーリゾート」は3月21日以来臨時休園になったままで、営業再開の見通しもなお明らかではない。

 .米国のミシシッピーゲーミング&ポスピタリティ協会(MGHA)はこのほど、コナミHDの創業者兼会長の上月景正氏(81歳)がゲーミング(賭博)産業発展に多大の貢献をしたとして、その殿堂入りを認めた。MGHAによると、アジア人の殿堂入りは初めて。コナミHDは97年、ラスベガスにコナミゲーミング社を設立、2000年にネバダ州とミシシッピー州でゲーミング機の販売許可を取得して、以後許可を得た州を大幅に増やしてきた。

 .バンダイナムコHDは5月30日、2025年の「日本国際博覧会」(関西万博)に出展する予定で、そのパビリオン構想の概要をまとめ発表した。それによると、「機動戦士ガンダム」を軸に、「もうひとつの宇宙世紀」を舞台として、未来社会の課題解決に向けた、「ガンダムパビリオン」(仮称)を出展、壮大な実証実験を行うとの考え。「ガンダムパビリオン」の具体化、および準備は今後詰めていくとのこと。

 .大阪にカジノを誘致することの是非を問う住民投票を求める、住民の署名が必要な法定数(14万6千筆)を上回ったことが分った。5月26日、賛同する署名が15万7716筆集まったことから、選挙管理委員会に提出した。選管が署名を有効と判断すれば、知事は条例案を府議会に提出する。府議会ではIR(カジノを含む統合型リゾート)に賛成する大阪維新の会が議席の過半数を占めているので、否決される可能性が高いと見られている。

 .約3年ぶりにプライズ合同内見会「プライズフェア」(22年10-12月発売向け)が東京(TOC有明)で、5月24-25日に開かれた。この間開催されなかったのは新型コロナウイルス感染症の拡大によるもので、札幌会場、大阪会場、福岡会場では開催中止になったままだった。参加景品メーカーはエイコー、システムサービス、セガ社、タイトー、バンダイスピリッツ、フリューの6社と変わらず、入場は登録制で制限された。

 .フリューは5月12日、22年3月期決算を発表、売上高は340億5千8百万円、最終利益は25億4千4百万円だった。区分別の売上高はプリントシールが75億円、コンテンツメディアが83億円、キャラクターマーチャンダイジングが151億円、ゲームが29億円だった。一方、共和コーポレーションは3月期業績を13日に発表、売上高は103億8千5百万円、最終利益は1億2千8百万円だった。部門別売上高はゲーム場が、4増3減の56店で100億円。機器販売が1億円、その他が1億円。

 .ケイエム企業の社長、真鍋敬子(まなべ・けいこ)さんが3月22日、死去したことがこのほど分った。95歳だった。死因などは明らかではない。葬儀は家族葬で行なわれ、喪主は長男で、ケイエム企業専務の真鍋慶行氏がなった。07年6月に亡くなった、シグマの元社長、真鍋勝紀氏の妻であり、シグマを二人三脚で創業したことで知られ、副社長を務めた。ケイエム企業は真鍋勝紀氏の個人資産管理会社。




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