2022年4月15日号 Last updated on March 25, 2022
特報
 英国EAG2022で「ヒートアップエアホッケー」注目。

 セガサミーが、ウクライナ避難民をリゾート施設に受け入れ方針。

海外
 上海ディズニーリゾート、新型コロナにより臨時休園に。

 IAAPAエキスポアジア2022(香港)は中止に。

国内
 富士急ハイランド、大型遊園施設導入を延期。

 バンナムAМ、エアー遊具「ドタバタスタジアム」発売。

 

2022年4月15日号のニュースダイジェスト
 関西精機製作所(KASCO)のガンゲーム機は、接点式の「レッドガン」(1963年)などから始め、完成度に磨きをかけた。写真は「FBIガン」(74年)で、ターゲットにホログラム技術を応用した「ガンスモーク」(75年)や、「大列車襲撃」(76年)のような据え置き式の光線銃による射的装置などもある。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになっております。ホームページにある「アーカイブ」をご利用下さい。また、単行本「それは『ポン』から始まった」は品切れとなりました。ご購読ありがとうございました。

30年前の主なニュース

 米国ACME92(サンアントニオ)で日米の新ゲーム揃う。NAPA主催、アミューズメントパークセミナー開催される。トーゴ、マルチ画面の「アリス」開発。ナムコアメリカ社が英国に欧州子会社を設立。カプコンはドイツに欧州子会社発足。TVゲームメーカーのUPLが2回目不渡りを出した。(1992年4月15日号)

40年前の主なニュース

 サンフランシスコのケーブルカー保存に、アタリ社が百万ドル寄付。翌年のAМショーはJAMMA単独開催に。西独ジーラー社製「フライングカーペット」、西武園と後楽園に。ナムコは「ディグダグ」を業務用、家庭用ともアタリ社に許諾。シグマの萩原敞商品部長、「どれだけ似れば権利侵害か」-寄稿。(1982年4月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .【英国EAG2022=前号既報=の続き】バンダイナムコアミューズメントは非TVゲームで「パックマン・パワーペレット」、米国アドレナリン・アミューズメント社の「ハングリーハングリーヒッポス」を披露した。英国のハリーレビー社はオーストラリアのLAI社「アスファルト9・レジェンドアーケード」などを出品。英国のインタラクティブ365社は拡張リアリティ(AR)技術を応用した「ヒートアップエアホッケー」を披露した。

 .中国の上海ディズニーリゾートは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月21日から期限を設けないで臨時休園に入る、と20日に発表した。同園が臨時休園に入るのはデルタ株による21年11月以来。当時は一人の感染者が入園したことが確認され、二日間で収まった。今回は3月13日から来園者に、24時間以内のPCR検査による陰性証明を求めていたが、感染が収まるまで臨時休園することにしたもの。

 .国際的な遊園地の業者団体、IAAPAは3月10日、香港で6月上旬に予定していた「IAAPAエキスポアジア2022」の開催を中止すると発表した。香港における新型コロナ感染症蔓延の不確実性が避けがたいために決定したと説明している。フロリダ州オーランドで11月に予定しているIAAPAエキスポ2022や、9月に英国ロンドンで予定しているIAAPAエキスポヨーロッパ2022は変更がない。

 .セガサミーHDは3月11日、子会社のひとつであるフェニックスリゾートと連携し、ウクライナからの避難民をフェニックス・シーガイア・リゾートのリゾート施設に受け入れる方針を決定した、と発表した。ロシアによる非道なウクライナ侵攻に伴う人道的危機に対して、セガサミーグループでは寄付活動を行うとともに、それ以外の支援策を模索、3月2日に日本国政府が発表した避難民の受け入れに協力することを決めたもの。詳細については関係先と検討していくとしている。

 .富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は3月9日、7月に営業運転を開始する予定だった新大型ローラーコースター(名称未定。投資額約45億円)の導入を1年延期し、23年7月に開業すると発表した。その理由として同園は、新型コロナウイルス対策に加え、一層の安全性検証を行うために十分な期間を確保すること、を挙げている。また、4月1日以後の料金体系も一部変更、当日受付で購入するフリーパスに、利用日によって料金の異なる仕組みを導入する。

 .フリューは3月18日、コードシェアと合弁して「オルドット」を設立するという、合弁事業を解消することを決めた。その結果フリューはオルドットの全株式を取得することになり、完全子会社にする。フリューは20年8月に、コードシェアとの合弁事業(ファッションD2Cサービスの運営)を開始していたが、事業環境の変化により見直しが必要となり、協議を重ねた結果、合弁事業解消に合意したもの。

 .大阪府と市が誘致を目指す、「大阪カジノ」(IR)をめぐり大阪市議会は3月16日、参考人として事業者を招き、IR整備計画が妥当かどうかなど質疑を行った。朝日新聞によると市議会の都市計画委員会に出席した参考人は日本MGMのドワード・バウワーズCEOら。土壌汚染など発覚した建設予定地について大阪市が昨年12月、対策費として約790億円を負担する方針を決めたとのことで、土壌に関し問題が生じた場合、事業者は基本協定を解除できるとあるが、安易に撤退しないと強調した。




◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc.2022