2022年1月1日号 Last updated on December 10, 2021
特報
 2年ぶり「IAAPAエキスポ21」に878社出展、28200人が登録。

 富士急ハイランド、今度は観覧車のドアを閉め忘れ。

海外
 IAAPAエキスポ21にバンナム、セガサミーの製品ラインアップ。

 米国ディズニー社の会長に、スーザン・アーノルドさん。

国内
 スガイディノス、移動式ゲーセンに注目。

 サードプラネット、ゲーム機に「auPAY」の導入予定。

 

2022年1月1日号のニュースダイジェスト
 写真は米国IAAPAエキスポ2021から、上は台湾IGS/LAIゲームズ社のTVカーレース「アスファルト9・レジェンド・アーケード」を試しているようす、下はカナダのトリオテック社の小間。LAIゲームズ社は豪州を拠点としている。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになりました。下の「アーカイブ」をご利用下さい。また単行本「それは『ポン』から始まった」は残りわずかとなりました。アマゾンにお申し込み下さい。

30年前の主なニュース

 米国IAAPAショー91開催の詳報。本紙「ベストヒット25」の年間チャートで、テーブル型はカプコン「ストリートファイターⅡ」、アップライトはナムコ「ファイナルラップ2」が首位に。タイトーはメダルゲーム機の新作展を開催、ジャレコは「F1グランプリスター」を含む新作を披露。(1992年1月1-15日号)

40年前の主なニュース

 バリージャパンのロス・シェア社長が退任・退職することになった。米国セガ/グレムリン社のDB会合で、ローゼン氏がセガ社方針をアナウンスした。コナミ工業、年末パーティー開く。バーリーサービスの東京支社ビル完成。初のNAOアミューズメントエキスポ(3月1-2日)の開催近づく。(1982年1月1-15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .2年ぶりに開かれた米国「IAAPAエキスポ2021」(11月16-19日、オーランド)は新型コロナウイルスの感染がいぜん勢いを保つ中、国際的な出入国手続きの制限の下で約878社が出展、28200人が登録入場した。うち日系の出展社は米国バンダイナムコアミューズメント・アメリカ社、英国販売会社のセガアミューズメント・インターナショナル社、米国S&S社と親会社の三精テクノロジーの3グループ。国際的なマーケティングを行うエクサ・アーケーディア社は1小間ながら初めて出展した。アジアからは中国の華立電子、UNISも出展した。

 .【IAAPAエキスポ2021の続き】 バンダイナムコグループは「湾岸ミッドナイト・マキシマムチューン」の最新版「5DX+」、「パックマンバトルロワイアル・チャンピオンシップ」を披露、セガ海外販売は、ガンゲーム新作「メンインブラック」(MIB)のほか、「ATVスラム」、「MIAデラックス」を出品した。米国IT社は「ゴールデンティー・PGAツアー」、スターンピンボール社は新作「ゴジラ」を紹介した。中国UNISは「エレベーターアクション・インベーション」を出品した。

 .米国のウォルトディズニー社の会長にスーザン・アーノルドさんが、ボブ・アイガー氏に代わり、21年12月31日付で就任することが12月1日に決まった。同社の98年の歴史において初の女性会長となる、スーザン・アーノルドさんは投資会社、カーライルグループの役員会メンバーで、P&G社、米国マクドナルドにも参加してきた。ディズニー社では07年から独立系取締役、18年から筆頭社外取締役を歴任した。

 .富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)で11月24日、客が乗った観覧車のゴンドラの扉が開いたままで一周させる、という事故があった。午前10時ごろ、10代の女性2人が乗車した際、係員が扉を閉め忘れ、そのまま12分かけて一周してしまった。戻ってきて初めて、閉め忘れていたことが分った。観覧車は高さ50m、ゴンドラのドアは未施錠だと警報が鳴る仕組みだが、扉自体が開いた状態は想定外だったという。同園では点検のため、観覧車など7施設を運休することにした。

 .サードプラネット(本社横浜、児玉篤社長)は11月24日、直営の全店舗に設置しているゲーム機に、KDDIが提供するコード決済システム「auPAY」を導入すると発表した。31ヵ所あるゲーム場に設置している全ゲーム機(クレーンゲーム機、アーケードゲーム機など約7400台。一部対応できない機種もある)に、スマートフォンで読み取りゲーム料金を決済するシステムを導入し、22年春に実施する予定。実現すれば、アミューズメント業界初の導入となるとされている。

 .札幌のスガイディノスが開発した、ゲームセンターを軽トラックに積んだ移動式ゲーセンが注目されている。地元TV局、テレビ北海道も取り上げた。新型コロナウイルス感染拡大による、ゲーム場への来店減少の対抗策として企画、キッチンカーなどのメーカーの埼玉工場で製作した。クレーン機3台とガチャガチャ1台を組み合わせたもので、車両名は「キャンディ」。車検を受けており、公道を走ることもでき、軽トラを止めるスペースがあれば、どこにでも行く。9月から始め、11月までに9回出店したとのこと。




◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc.2022