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ナムコはシェーン・ブレイク氏の異動を機に、ロンドンに業務用拠点作り。米国「ゲームジニー」訴訟事件で、連邦地裁判決は「スピードアップ判例は家庭用に適用されない」と判示。ベルギーはビンゴピンボール機を制限して合法化。米国セントルイスにAM機の博物館誕生。(1991年9月1日号)
サブ基板を用いたビデオゲーム改造に関し、JAMMAが見解示す。「ハングリーマン」でナムコとカワクスが話し合い。エスコ貿易の森健次郎社長に、困難なディストリビューターシップの確立を聞く。米国ロサンゼルス市がゲーム場等規制条例。日本科学遊園の佐原ふささん死去。(1981年9月1日号) 【ニュースダイジェスト】 1.バンダイナムコHDは8月5日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は23%増の1780億円、経常利益は41%増の287億円、純利益は59%増の209億円だった。部門別では一部区分変更があり、デジタルの売上高は13%減の668億円、利益は39%減の118億円、トイホピーの売上高は50%増の830億円、利益は125%増の144億円、映像音楽の売上高は122%増の120億円、利益は732%増の23億円など。アミューズメントの売上高は131%増の152億円、損失は1億円(前年同期は56億円の損失)。うち業務用ゲームの販売は30億円(前年同期は15億円)、ゲーム場は国内241店、海外23店あり、売上高は121億円(50億円)。中間期(4-9月)の業績予想は大幅に上方修正して、売上高3800億円、経常利益460億円、中間利益325億円を予想している。 2.スクウェア・エニックスHDは8月5日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は2%増の886億円、経常利益は27%減の176億円、当期利益は12%減の126億円だった。部門別ではデジタルエンタテインメント(家庭用)の売上高が6%減の698億円、利益は34%減の171億円、アミューズメント(業務用とゲーム場)の売上高が105%増の94億円、利益は3億円(前年同期は損失15億円)、出版の売上高は33%増の72億円、利益は38%増の32億円、ライツ・プロパティの売上高は12%減の27億円、利益は24%減の9億円だった。 3.コナミHDは8月5日、第1・四半期(4-6月)決算(IFRS)を発表、売上高は29%増の683億円、営業利益は187%増の194億円、四半期利益は226%増の136億円だった。部門別ではデジタルエンタテインメント(家庭用)の売上高が16%増の498億円、利益が25%増の191億円、業務用の売上高が23%増の35億円、利益は3億円(前年同期は2億円の損失)、カジノ用ゲーミング機の売上高が111%増の62億円、利益は9億円(損失9億円)、スポーツの売上高が97%増の93億円、利益は5億円(損失11億円)だった。 4.セガサミーHDは8月6日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は23%増の594億円、経常利益は34億円(前年同期は41億円の損失)、純利益は29億円(33億円の損失)だった。部門別でエンタテインメントコンテンツ部門の売上高が5%増の474億円、利益が3%増の85億円。うち家庭用の売上高は295億円(前年同期324億円、利益は65億円(125億円)、業務用の売上高は114億円(54億円)、利益は16億円(損失16億円)で、今回からゲーム場運営はなし。遊技機部門の売上高は283%増の103億円、損失は14億円(85億円)。リゾート部門の売上高は234%増の15億円、損失は19億円。 5.オリエンタルランドは7月29日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は708%増の498億2千百万円、経常損失は82億7千百万円(前年同期は約152億円の損失)、純損失は60億5千9百万円(248億円)だった。部門別ではテーマパークの売上高が396億円、損失が75億円、ホテルの売上高が79億円、損失が8億円、その他の売上高が21億円、損失が4億円だった。入園者を5千人に制限しているものの、臨時休園していた前年同期からは増収となり、営業損失が改善できた。 6.カプコンは7月29日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は104%増の484億2千3百万円、経常利益は125%増の238億9千9百万円、純利益は122%増の173億4千万円だった。部門別でデジタルコンテンツ(家庭用)の売上高は104%増の439億円、利益は107%増の244億円、遊技機の売上高は606%増の12億円、利益は242%増の2億円、ゲーム場は1増1減の41店舗で売上高は102%増の23億円、損失は6千万円(前年同期は5億円の損失)、その他は売上高が5%減の8億円、利益は6%減の4億円だった。 7.ラウンドワンは8月5日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は224%増の182億4千3百万円、経常損失は35億7千5百万円、純損失は39億2千5百万円だった。店舗数は国内が5減の99店、米国が16増2減の46店、ロシアと中国が各1店の計147店。売上高の内訳はボウリング場が45%減の32億円、ゲーム場が11%減の114億円、カラオケが56%減の12億円、スポッチャが47%減の17億円。日本でのオンラインクレーンゲーム「クレッチャ」の運営は4月より開始した。 8.任天堂とコロプラが争ってきた特許訴訟で、コロプラが和解金33億円を任天堂に支払い、任天堂が東京地裁に18年1月に起こした訴えを取り下げることで両社は和解したと8月4日、それぞれ発表した。スマホゲーム「白猫プロジェクト」に関する特許訴訟(侵害された特許は6件)で、任天堂は損害賠償とゲームの提供差し止めを求めていた。和解に伴い、コロプラは33億円を特別損失に計上、これにはライセンス料も含まれているとのこと。今回の和解に関しては秘密保持義務により公表できないとしている。 9.米国ハリウッドで、ピンボールをテーマにした劇場映画が製作されることになり、注目されている。ニューヨーク市で35年にわたり運営が禁止されたピンボール機が合法化されるに至った経緯とその運動に立ち上がった雑誌記者、ロジャー・シャープ氏の実話をもとにしたコメディ映画で、タイトルも「ピンボール:そのゲームを救った男」。10月にも制作がスタートされる。主演はジョエル・コートニーとクリスタル・リード。シャープ氏自身も出演するとのこと。 10.新型コロナ感染症対策として政府は7月30日に、4府県を対象とする緊急事態宣言と東京都と沖縄県に対する期限の延長、5道府県を対象とするまん延防止等重点措置の適用などを決めた(後に8県を対象とする追加適用も決めた)。このためイオンファンタジーは8月1日、4府県の店舗の営業時間は8月2~31日の間、20時までとする、2都県の店は31日まで延長する、5道府県の店は自治体の要請に沿う対応とすることを決めた。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、営業時間10~19時、酒類の提供自粛を8月31日まで延長することを決めた。 11.米国疾病対策予防センター(CDC)は7月27日、「デルタ株」の流行を理由に、感染の恐れのある地域ではワクチン接種を完了した人も、公共の室内空間ではマスクを着用するように再勧告した。2ヵ月前にマスクは必要なくなったとした勧告を転換するもので、30日から実施する。これに伴い、ウォルトディズニー社が運営する、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドリゾーツ、フロリダ州オーランドのディズニーワールドリゾーツでは、2歳以下の幼児を除く全入園客にこれを実施することにした。 12.ジェンダ(Genda、申真衣社長)は8月2日、フクヤHD(田中敬一郎社長)と合弁会社を設立、キャラクター事業に参入すると発表した。新会社はトーキョーキャラクターメーカーズで、出資比率はジェンダ51%、フクヤ49%。代表者はウォルト・ディズニージャパンに21年間勤務してきた奥野晴基氏。業務内容はキャラクターの企画、開発、デザインの販売、権利の管理など。ジェンダの子会社にはジェンダ・セガ・エンタテインメント、ジェンダゲームズなど計6社ある。 13.ジェンダの85%子会社、ジェンダ・セガ・エンタテインメント(上野聖社長)は7月21日、同社が運営する「セガ秋葉原3号館」の6階をパワーアップ、レトロゲーム専門フロア「RETRO:G」(レトロジー)としてオープンした。「レトロゲーム」を軸に、ゲームセンターの歴史を過去・現在・未来の三部作「トリロジー」と見立て、ゲーセン文化を後世までつなぐ、としている。「コンピュータースペース」(71年)や「ポン」(72年)など古典的なTVゲーム機など約50種がプレイできる。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc.2021 |