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法人申告所得番付で、セガ社、タイトー、ナムコの順に、オリエンタルランドはテーマパークを主導。大分県にテーマパーク「ハーモニーランド」開業。テトリスの作者、パジノフ氏が米国に転職。セガ社、駒井徳造氏が副社長に。トーゴが米国に子会社を設立。(1991年6月15日号)
法人申告所得番付で、セガ社500位以内に。米国ではバリー社が400社以内に。ナムコ対日本物産のコピー訴訟、法廷和解に。「テレジャン」は雀荘用の器具との、警察庁指示。香川県の「仁尾太陽博」の遊園地はタスコ運営。イタリアの展示会「ミラノフェア」にあふれる無断コピー品。(1981年6月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.バンダイナムコHDは5月11日、3月期決算を発表、売上高は2%増の7409億円、経常利益は10%増の876億円、最終利益は15%減の488億円だった。部門別でトイホビーの売上高は17%増の2960億円、利益は43%増の382億円、ネットワークエンターテインメント(家庭用)の売上高は5%増の3441億円、利益は31%増の573億円、リアルエンターテインメント(業務用、ゲーム場)の売上高は30%減の639億円、損失は83億円(前年は15億円の損失)、映像音楽プロデュースの売上高は40%減の280億円、利益は88%減の9億円など。リアルE売上高の内訳は業務用が167億円、ゲーム場が471億円。ゲーム場は国内244店、海外22店の計266店。22年3月期は売上高7500億円、経常利益760億円、最終利益520億円を予想している。 2.スクウェア・エニックスHDは5月13日、3月期決算を発表、売上高は28%増の3325億円、経常利益は56%増の499億円、最終利益は26%増の269億円だった。部門別でデジタルエンタテインメント(家庭用)の売上高は40%増の2639億円、利益は43%増の505億円、アミューズメント(業務用とゲーム場)の売上高は25%減の343億円、損失は15億円(前年は14億円の利益)、出版の売上高は38%増の268億円、利益は61%増の116億円など。22年3月期は売上高3400億円、経常利益400億円、最終利益240億円を見込んでいる。 3.コナミHDは5月13日、3月期決算〔IFRS〕を発表、売上高は4%増の2726億円、営業利益は18%増の365億円、当期利益は62%増の322億円だった。部門別でデジタルエンタテインメント(家庭用)の売上高は33%増の2041億円、利益は70%増の734億円、業務用の売上高は26%減の176億円、利益は55%減の24億円、カジノ用の売上高は41%減の166億円、損失は20億円(前年は3千万円の利益)、スポーツの売上高は38%減の364億円、損失は58億円(前年3千万円の利益)。22年3月期の予想については未定としている。 4.セガサミーHDは5月13日、3月期決算を発表、売上高は24%減の2777億円、経常利益は93%減の17億円、最終利益は91%減の12億円だった。構造改革に伴う固定資産売却益152億円、投資有価証券売却益112億円を特別利益に計上、またゲーム場分野とゲーム機販売に関わる子会社売却に伴う費用341億円を特別損失に計上した。事業区分を再編、エンタテインメントコンテンツ(家庭用、業務用、映像玩具)の売上高は12%減の2178億円、利益は72%増の279億円、遊技機の売上高は51%減の531億円、損失は113億円(前年227億円利益)、リゾート(カジノ)の売上高は40%減の63億円、損失は89億円(53億円)だった。なお業務用の売上高は357億円(前年510億円)、損失は16億円(6億円)、ゲーム場の売上高は210億円(419億円)、損失は14億円(14億円の利益)。22年3月期は売上高3120億円、経常利益200億円、最終利益140億円を見込んでいる。 5.カプコンは5月10日、3月期決算を発表、売上高は17%増の953億8百万円、経常利益は52%増の348億4千5百万円、最終利益は56%増の249億2千3百万円だった。部門別でデジタルコンテンツ(家庭用)の売上高は26%増の753億円、利益は53%増の370億円、ゲーム場の売上高は18%減の98億円、利益は88%減の1億円、遊技機部品の売上高は8%増の70億円、利益は15%増の24億円、その他の売上高は1%増の30億円、利益は81%増の9億円。ゲーム場は1増の41店。22年3月期は売上高1000億円、経常利益420億円、最終利益300億円を予想している。 6.ラウンドワンは5月12日、3月期決算を発表、売上高は42%減の609億6千7百万円、経常損失は198億千百万円(前年は87億2千百万円の利益)、最終損失は179億7千3百万円(47億9千4百万円の利益)だった。店舗数は国内が3減の100店、米国が5増2減の44店、ロシアが1増の1店で、計145店。売上高の内訳は、ボウリング場が45%減の133億円、ゲーム場が35%減の342億円、カラオケが62%減の43億円、スポッチャが49%減の65億円、その他23%減の24億円。日米とも新型コロナウイルスの影響を受けたものとなった。22年3月期は売上高1061億4千万円、経常利益53億9千万円、最終利益32億千万円を予想している。 7.米国ウォルトディズニー社は5月13日、第2・四半期(1-3月)決算を発表、映画・テレビの新規契約が予想より伸びず、売上高は13%減の156億ドル、営業利益は2%増の24億ドルだった。部門別でメディアの営業利益は74%増の29億ドル、テーマパーク部門は4億ドルの営業赤字(前年は7億ドルの黒字)だった。期間中、カリフォルニア州とパリのテーマパークが全面閉鎖になっていたことが影響した。6ヵ月決算(10-3月)では売上高が18%減の318億ドル、営業利益は41%減の38億ドルだった。 8.ジェンダは5月13日、米国にあるグループ会社、キドルトン社(テキサス州、ジェンダとラウンドワンの合弁会社)が、ナムコUSA社から複合AM施設「パックマン・エンタテインメント」(イリノイ州シャウムバーグ)を買い取り、「エンタリウム」の屋号で運営することになった、と発表した。バンダイナムコグループが北米でのゲーム場運営から撤退するのに伴い、4月27日に買い取ったもので、米国最大級のSCモール内にある複合エンタテイメント施設としてリニューアル、5月下旬にオープンするとのこと。 9.警察庁・保安課は5月14日、風俗営業の現状と風俗事犯の取り締まり状況を発表。風営法により警察許可の必要な5号営業(ゲームセンター等)の営業所数は20年12月末現在、3931店(前年は4022店)で、うち専業店は2376店(2425店)、併設店は1555店(1597店)とどちらも減少した。設置遊技設備は342211台(340383台)と増加した。 10.【警察庁:風俗営業の現状などの続き】ゲーム機を使用した賭博犯は19年中に55件(前年52件)検挙しており、容疑別では常習賭博が35件(39件)、単純賭博が12件(8件)、賭博開帳図利が8件(5件)だった。検挙人員は348人(351人)だった。主な事例として、①ネットを利用してバカラ賭博をした組織的犯罪処罰法違反事件=警視庁、②同様の常習賭博罪等事件=大分県警、③スロット機賭博による常習賭博等事件=沖縄県警、④バカラ台を使用した賭博場開帳図利等事件=愛知県警、の4例を挙げた。 11.日本にカジノを導入するという「IR」(統合型リゾート)誘致の動きは怪しくなりつつある。横浜市が推進する横浜カジノには、マカオを本拠とするギャラクシーグループ(香港)が5月17日、参入見送りを発表した。和歌山カジノには資金洗浄疑惑が出ているサンシティグループが12日、参入への撤退を明らかにし、残るもう1社(クレアベストグループ)は運営経験が乏しく、知事が誘致を断念する可能性が出てきた。そうなれば、大阪府・市、横浜市、長崎県の「最大3ヵ所」のカジノ枠に落ち着くことになる。 12.タイトーは5月10日、トップの異動を内定、20日の株主総会などを経て選任すると発表した。新たに社長となるのは執行役員マーチャンダイジング事業本部長の岩城克彦氏(いわき・かつひこ)で、これに伴い山田哲社長は取締役会長に、また石井光一取締役会長は相談役になる。岩城克彦氏は1988年タイトーに入社、17年から執行役員になり、18年オペレーション統括本部直営店舗営業本部長を経て、20年4月からマーチャンダイジング事業本部長。熊本県出身で、51歳。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc.2021 |