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米国連邦議会が著作権法一部改正し、並行輸入基板の使用を合法化。米国任天堂がNES用カートリッジ生産のオプションプログラム提示。米国フロリダ州の「ユニバーサルスタジオ」の主なアトラクションが、当初のトラブルをようやく克服。(1990年12月1日号)
初のマイクロマウス大会、空前の盛況に。関西精機製作所がエレメカゲーム機「スターファイブ」を英国ストリート社に許諾した。ナムコは国内向けに「パックマン」をタイトーなどに許諾。AMOAエキスポのプレスラウンジに本紙が初参加した。(1980年12月1日号) 【ニュースダイジェスト】 1.バンダイナムコHDは11月6日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は4%減の3371億2千2百万円、経常利益は3%減の471億9千3百万円、中間利益は8%減の317億千5百万円だった。部門別でトイホビーの売上高は1%増の1288億円、利益は7%増の188億円、ネットワークエンターテインメントの売上高は11%増の1702億円、利益は39%増の347億円、リアルエンターテインメントの売上高は48%減の243億円、損失は80億円(前年同期は15億円の利益)、映像・音楽制作の売上高は47%減の110億円、利益は79%減の8億円など。業務用ゲーム機の売上高は61億円(前年同期は116億円)、253店ある国内ゲーム場の売上高は181億円(352億円)。 2.スクウェア・エニックスHDは11月6日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は43%増の1727億円、経常利益は96%増の305億円、中間利益は46%増の160億円だった。部門別でデジタルエンタテインメント(家庭用ゲームなど)の売上高は67%増の1424億円、利益は103%増の338億円、アミューズメント(ゲーム場と業務用、内訳は未公表)の売上高は39%減の139億円、損失は16億円(前年同期は13億円)、出版事業の売上高は37%増の123億円、利益は67%増の53億円などとなっている。 3.セガ社が国内の直営ゲーム場193店舗を運営する子会社、セガエンタテインメント(セガサミーHDの子会社であるセガグループの子会社)の85.1%を、オペレーター会社の「ジェンダ」(GENDA、申真衣社長)社に売却することを11月4日発表、12月30日に実施することになった。売却金額は184億円。セガサミーHDによると、セガ社のゲーム場運営からの撤退は、新型コロナウイルスの影響によるもので、構造改革を迫られていたと説明、子会社売却に伴い200億円の特別損失を計上する。なお、「オービィ横浜」も年内いっぱいで閉館する。これらに伴いセガ社は650人の希望退職者を募る。 4.セガサミーHDは11月6日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は33%減の1102億円、経常損失は35億円(前年同期は126億円の利益)、中間損失は217億円(98億円の利益)と大幅赤字だった。部門別で遊技機の売上高は76%減の107億円、損失は124億円(72億円の利益)、エンタテインメントコンテンツの売上高は16%減の970億円、利益は32%増の168億円、リゾートの売上高は59%増の22億円、損失は46億円(31億円の損失)。なお業務用機器の売上高は136億円(前年同期246億円)、損失は19億円(7億円の利益)、193ヵ所あるゲーム場の売上高は118億円(220億円)、損失は27億円(19億円の利益)。2021年3月期の業績予想は大幅に修正した。 5.コナミHDは第2・四半期までの半年(4-9月)決算〔IFRS〕を発表、売上高は4%減の1160億円、営業利益は2%増の213億円、中間利益は9%減の137億円だった。部門別ではデジタルエンタテインメント(ゲームソフト)の売上高が32%増の882億円、利益が66%増の310億円、業務用ゲーム機の売上高が27%減の65億円、利益が81%減の2億円、カジノ用機器の売上高が52%減の71億円、損失が12億円(前年同期は16億円の黒字)、スポーツの売上高が51%減の151億円、損失が29億円(14億円の黒字)だった。 6.オリエンタルランドは10月29日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は76%減の591億4千9百万円、経常損失は247億4千5百万円(前年同期は621億円の利益)、中間損失は300億9千5百万円(430億円の利益)だった。部門別売上高はテーマパークが77%減の478億円、ホテルが同81億円、その他が62%減の31億円。コロナ禍により1月末から6月末まで臨時休園し、7月からの再開も入園者を通常の半分以下に制限し、4-9月の入園者は前年同期の83%減の269万人だった。21年3月期の業績予想は売上高1854億6千万円、経常損失538億9千万円、最終損失511億1千万円で、上場来の赤字となる見込みだ。 7.カプコンは10月29日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は13%増の420億5千9百万円、経常利益は26%増の175億7千百万円、中間利益は32%増の129億9千3百万円だった。部門別で家庭用ゲームソフトの売上高は21%増の353億円、利益は37%増の198億円と伸ばした。ゲーム場は40店で、売上高が35%減の40億円、損失が2億円(前年同期は9億円の利益)、遊技機の売上高は449%増の13億円、利益は72%減の千万円、その他の売上高は19%減の13億円、利益は25%減の5億円だった。 8.ラウンドワンは11月6日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は56%減の232億6千3百万円、経常損失は141億7千3百万円(前年同期は57億円の利益)、中間損失は111億9千4百万円(37億円の利益)だった。国内の103店は6月上旬から営業を制限しながら再開。米国では2店新設、43店のうち29店は営業中だが、14店は引き続き休業中。種類別売上高はアミューズメントが52%減の129億円、ボウリング場が56%減の52億円、スポッチャが66%減の22億円など。2021年3月の業績予想はまたも見送った。 9.「ディズニーランド・パリ」は10月30日から再び臨時休業することになった、と米国ウォルトディズニー社が発表した。新型コロナウイルス拡大のため3月に臨時休業、7月に営業再開したが、コロナ禍の第2波により再閉鎖になったもの。ディズニーのテーマパークはフロリダ州オーランド、東京、上海が営業しているが、香港が再開後の7月15日から再閉鎖、9月25日から再開。米国カリフォルニア州アナハイムでは、厳しすぎる再開条件のため閉鎖になったまま。欧州のコロナ禍第2波の影響では、イタリアでも遊園地が全面閉鎖となっている。 10.カジノ運営大手のラスベガス・サンズ社が10月下旬、ラスベガスからの撤退を検討し始めた。具体的には主力のカジノホテル「ベネチアン」、「パラッツォ」、コンベンション施設「サンズ・エキスポセンター」の売却先を探し始めたとのことで、すでに決まっている日本のカジノを含む統合型リゾート(IR)からの撤退に続き、ラスベガスカジノの現状からすれば十分可能性があると見られている。買い手候補としてMGM社、ウィン社などの名前も挙がっているが、新型コロナウイルスの影響でいずれも資金的な余裕がなく困難視されている。 11.バンダイナムコエンターテインメントは10月28日、「変なホテル東京・浅草田原町」(217客室)が1棟まるごと「アイドルマスター」づくしになるという企画を、HISホテルHDと共同で、21年1月14日から2月15日まで展開する、と発表した。「アイドルマスター」は業務用(05年7月)からスタートした知的財産(IP)で、スマホ用など多岐にわたって展開されている。ホテルではロビーから屋上、レストランまでアイドルマスターのキャラクターが参加するもよう。 12.タイトーが展開しているゲーム場、「タイトーステーション」104店舗で、客が手を触れる機会の多い店舗内やゲーム機に「抗ウイルス・抗菌加工」を施すことになった。順次実施すると同社が10月30日に発表した。同社は新型コロナウイルス感染症対策としてアルコール消毒液による清掃などを実施しているが、他にもインフルエンザなどの脅威から客の身を守るため、24時間働き続ける抗ウイルス・抗菌加工を実施することにしたとのこと。 13.オペレーター会社、ユーズの社長、加藤イサム氏が3月24日、持病の腎臓病により死去したことが10月になって分かった。84歳。1964年7月にメーカーとしてカトウ製作所を設立、65年に法人成りし、89年にユーズを設立した。トーゴのアーケードゲーム機「モグラ退治」(76年)の開発製造を担当、会社の基礎を固めた。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2020 |