ゲームマシン

２０２０年１１月１５日号

Last updated on October 25, 2020

特報

　厳しすぎる基準めぐり、米国加州とテーマパークが対立。

　アールエス（旧リバーサービス）が自己破産を申請。

海外

　米国業務用の「ＡＥＩ２０２１」は、時期遅らせ延期へ。

　「アタリホテル」のイメージ図を公表。

国内

　ＳＫジャパンの３－８月決算、黒字を維持。

　新潟・阿賀野の「サントピアワールド」の「ぎりぎり」アトラクション。

　

2020年11月15日号のニュースダイジェスト

　写真は任天堂のゲームキャラクターが遊び相手をしてくれる、ＵＳＪの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の来春開業に先立ち、１０月１６日先行オープンした「マリオ・カフェ＆ストア」。

　１９７４年の創刊号から２００２年までの新聞「ゲームマシン」がｐｄｆファイルでご覧いただけるようになりました。下の「アーカイブ」をご利用下さい。また単行本「それは『ポン』から始まった」は残りわずかとなりました。アマゾンにお申し込み下さい。

30年前の主なニュース

　米国ＡＡＭＡとＪＡＭＭＡが並行輸入基板問題めぐり再討議。サノヤスが明昌特殊産業の全株式を取得、上場企業として統合予定。タイトーと日清紡テクノビークルが、全方位シミュレーション装置開発。カプコンの株式が公開される。（１９９０年１１月１５日号）

40年前の主なニュース

　ＴＶゲームの世界的なブームを反映した米国ＡＭＯＡエキスポ開催。セガ社代表取締役副社長にシュレンゼル氏が就任。「スーパースコープ」民事訴訟、ボナンザがオリエンタル興業に勝訴・和解。ＡＭショー期間中、ショウエイが単独で展示会。（１９８０年１１月１５日号）

【ニュースダイジェスト】

　１．米国カリフォルニア州は１０月２０日、新型コロナウイルスの感染拡大で閉鎖している州内のテーマパークの営業再開に向けた基準を発表、それが厳しすぎるため再開はかなり先になる見通しだ。ディズニーランドは７月再開する予定だったが、州の許可が得られず断念。カリフォルニア・アドベンチャーも休業中のまま。ディズニーは州当局と対立しているが、「ユニバーサルスタジオ」、「ナッツベリーファーム」など他のテーマパークも営業再開できないままである。

　２．米国の業務用ＡＭ機展、「アミューズメント・エキスポ・インターナショナル」（ＡＥＩ）は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開催時期を遅らせることを決めた。開催地はラスベガスで変わらず、ＡＥＩ２０２１の初日は会議、２－３日目は展示会となっており、期日は３月１６－１８日の予定だったが、５月５－７日に延期した。伝統あるＡＭＯＡエキスポとＡＡＭＡのＡＳＩの流れを引き継ぐものとなっている。

　３．エスケイジャパンは１０月１４日、第２・四半期までの６ヵ月（３－８月）決算を発表、売上高は１５％減の２８億千８百万円、経常利益は５５％減の１億３千６百万円、中間利益は６５％減の１億千百万円だった。分野別ではゲーム場向け景品（キャラクターエンタテインメント）の売上高がゲーム場の臨時休業などにより、３５％減の１４億円、利益が６１％減の１億円、キャラクターファンシーの売上高が３０％増の１３億円、利益が２５％減の２千万円だった。

　４．遊園地「サントピアワールド」（新潟県阿賀野市）が１０月３日～１１月２９日の毎週末、奇想天外な企画「ぎりぎりアトラクション」を考案し、話題になっている。第１弾は大型扇風機を設置した「爆速メリーゴーランド」、第２弾は空港や機内の放送を模した「エアーエアポート」、第３弾はゴンドラが暗幕に覆われた「瞑想大観覧車」とアイデアが冴えている。入場者数は年間数十万人ほどで、「コロナ禍」のため今年度は半分程度まで落ち込むと見られるが、巻き返せるか。

　５．「アタリ」のブランドでホテルを展開することで、１月に提携を発表した米国アリゾナ州のＧＳＤグループ社とアタリホテル社は１０月１４日、イメージ図とともに、最初ラスベガスとフェニックスで着工することを発表した。ビデオゲームを中心としたエンタテインメントの過去・現在・未来を融合させ、ユニークなホスピタリティを実現することを目的とするもので、レトロファンからハードコアのプレイヤーまで幅広く満足させるものになるもよう。

　６．カプコンは１０月８日、大阪府主催の就業支援イベント「ライフ・イズ」の一環として実施する「懐かしい歴代テレビゲームの世界」に、「ストリートファイター」シリーズが初採用されたと発表した。イベントは１１月１１日に、エル・おおさか本館１０階（大阪市中央区北浜東３－１４）で予約制により実施され、参加は無料。ゲーム開発当時の企画書などが展示されるほか、ムゲンコンポの手塚武代表による特別講演「人生は無理げー？僕的攻略ガイド」も行なわれる。

　７．調査会社調べによると、㈱アールエス（福岡県久留米市朝妻町、神宮司憲人社長）が１０月１９日、福岡地裁久留米支部に破産手続きの開始を申請した。負債は約８億８千万円。１９９０年４月設立の業務用ＡＭ機器のオペレーター兼販売業者「リバーサービス」が０６年に社名変更したもので、ピーク時の９７年３月期の売上高は４０億千６百万円だった。０６年１０月に上場企業と資本提携したが、解消した。１３年３月期に債務超過となり、２０年３月期の売上高は２億３千６百万円まで減少した。