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ベルギーのビンゴ・ピンボール機、遊技場での使用が禁止に。大阪の「パラディッソ」に空中遊泳の「フライアウェイ」オープン。セガ社の永井明氏らが常務に昇格。セガ社「R-360」の発表会。SG懇話会では人材面の講演会も。(1990年8月15日号)
中国地方に新遊園地「きびの郷ワンダーランド」がオープン。ナムコはなんばシティに「ビッグキャロット」。英国ATEの会場だった「アレクサンドラパレス」が炎上した。中山隼雄セガ副社長が語る、セガ/グレムリン社の業務方針。(1980年8月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.イオンファンタジーは7月8日に第1・四半期(3-5月)決算を発表、売上高は80%減の36億7千6百万円、経常損失は42億7千9百万円(前年同期9千百万円の利益)、純損失は56億2千万円(3億千4百万円の損失)となった。新型ウィルスの影響により9億円余りの特別利益、36億円余りの特別損失を計上した。店舗数は国内が3増4減の434店、中国が4減の216店、アセアンが2増3減の224店(海外440店)で、計874店。いずれも臨時休業の影響を受けた(特に国内は3月以来全店補で、中国は1~3月に全店舗で休業)。国内は5月16日順次営業を再開、5月末時点で東京都を除く国内全店の営業を再開した。 2.エスケイジャパンは7月10日、第1・四半期(3-5月)決算を発表、売上高は17%減の12億3千8百万円、経常利益は71%減の千2百万円、純利益は75%減の千6百万円だった。分野別では、ゲーム機景品用のキャラクター・エンタテインメントの売上高が39%減の6億円、利益が73%減の2千6百万円、雑貨・量販店向け(キャラクター・ファンシー)の売上高が36%増の約6億円と伸ばしたが、損失が5百万円だった。ゲーム場は新型コロナウィルスの影響で、要請により休業が相次いだため、受注商品の出荷を順延せざるを得なかった。 3.セガ社は7月8日、「アストロシティ」キャビネットを、手のひらサイズの六分の一スケールで再現し、80-90年代の業務用TVゲーム36タイトルを収録した「アストロシティミニ」を、12月10日に発売することにした。収録されるのは「ファンタジーゾーン」、「ゴールデンアックス」、「バーチャファイター」などで、HDMIケーブルでテレビに接続する。電源用USBケーブルも付属。本体は税別12800円。2人用操作盤ケーブルは2780円。セガグループ設立60周年プロジェクトの一環として企画された。12月3日続報=タイトル数37、小売価格12,500円で、12月17日に発売する。 4.セガ社は7月7日、新型プリントシール機「fiz」(フィズ)を今秋発売すると発表した。アトラス「プリント倶楽部」(95年)の発売で市場を主導したセガ社が、動画もできる新型で20年ぶりに再参入することになる。新型では普通のプリントシール撮影に加えて、3秒間の動画「モーメント」の撮影ができ、専用のスマホアプリ「プリクラON」を通じてダウンロードできるなど、これまでのプリクラ機になかった機能を多数実装している。1回に受け取れるデータは最大12枚(プリクラ6枚、モーメント6枚)。利用料金400円。 5.国土交通省の社会資本整備審議会昇降機等事故調査部会は7月8日、横浜の遊園地「八景島シーパラダイス」で昨年8月4日に発生した事故の調査報告書を公表した。それによると、23人が乗ったトーゴ製ローラーコースター「リヴァイアサン」が、停止中の別の車両に追突し、先頭の2人が負傷したというもの。コースターはレールに設置された金属製の板の間を、車両の底にある板が押し広げながら通過して摩擦を起こし、ブレーキがかかる仕組みになっていたが、その板の厚みに不具合があり、部品がわずかに噛み合わずブレーキがかかりにくい状態になっていたとされた。8月4日続報=神奈川県警は責任者2名を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。 6.「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エス・ジェイ(USJ、大阪)は7月1日、入場できるのは年間パスを持つ人と、スタジオパスを持つ関西2府4県の人としてきた「集客エリア」を順次全国に拡大し、7月20日以降はチケットブースでの当日券の販売も再開する、と発表した。入園者数は定員の半分以下に抑えられると見ている。なお、7月下旬オープン予定だった、新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の開業時期については、今秋にも明らかにするとのこと。 7.ラウンドワンは6月25日、26日に国内店舗(全国で103店)をすべて通常営業に戻すことになったと発表した。館内施設のアルコール殺菌、抗菌・抗ウィルスコート加工、従業員と客の検温、マスク着用などの対策を実施、東京都を含む関東地方でも再開にこぎつけた。一方、米国店舗(全41店)は3月中旬から23店が休業していたが、全店が営業再開したとのこと。最近1週間の業績は、国内のアミューズメントについて前年同週比で約20%減などとなっている。 8.eスポーツの中でも有名な「EVOオンライン」(EVO2020、7月31日~8月2日、ラスベガス)の中止が7月2日決まった。主催者の幹部ジョイ・クエリャル氏が過去に未成年者にセクハラ行為をしたとするネット上の告発を受け、カプコン(提供タイトル「ストリートファイターVチャンピオンシップエディション」)やバンダイナムコエンターテインメント(「鉄拳7」)などが不参加を決めたため。クエリャル氏は事実を認め、謝罪しており、今後EVOに関与しないとのこと。なおリアルイベントは新型コロナウィルスの影響により中止になっていた。 9.カナダのサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテインメントグループ」は6月29日、カナダ破産法(米国では破産法チャプターフィフティーン=国際破産)の適用を申請、会社更生手続きに入ると発表した。負債は約9億ドル(960億円)。ラスベガスなどの主なホテルで「オー」、「カー」、「ラブ」などの人気興行を繰り広げてきたが、新型コロナウィルス対策のため3月以降公演を休止、興行収入が途絶えていた。このため3月にスタッフの95%を一時解雇したが、今回の申請に伴い3480人を解雇する。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2020 |