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NES用ゲームソフトの独占禁止問題に関連して、米国の連邦議会が司法省に調査を求めた。本紙の年間チャート首位は、ぶちきりの「テトリス」と、完成品のタイトー「チェイスHQ」だった。米国「エプコット」センターに新たに「ワンダー・オブ・ライフ」パビリオン。(1990年1月15日号)
81年春開催予定の「神戸ポートピア博」に期待感。警察庁による調査で、全国のメダルゲーム場は2160ヵ所に増加、TVゲーム機の設置台数は4ヵ月で31%減少したが、19万台を維持している。米国バリー社のオダネル社長が引退、新社長にミューレーン副社長が昇格した。(1980年1月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.任天堂の家庭用TVゲーム機コンソール「スイッチ」が、中国でも本格的に発売されることになった。これまで同社は中国市場への進出を試みてきたが、実質的に分厚い障壁に妨げられてきた。このことは他社も同じで、ソニーや米国マイクロソフト社も形式上中国市場に参入したが、販売実績はごくわずかにとどまった。ところが中国の販売代理店でIT大手のテンセントホールディングス(謄訊控股有限公司)が12月4日、同日から予約を受け付け、10日からネット通販と店頭において本体価格2099元(約3万2千円)で発売すると発表した。 2.韓国の業務用AM機器メーカー、アンダミロ社は10月、日本の手塚プロからライセンスを受け、「アストロボーイ」(日本名「鉄腕アトム」)のキャラクターを使用した業務用ゲーム機を、中国、香港、台湾を含む特定の地域向けに開発、製造することになった、とこのほど発表した。アンダミロ社はこれまで、米国ディズニー社、NBCのユニバーサル社、ニケルディオン社などからライセンスを得て、ゲーム機を商品化した実績がある。同社はソウル近郊に1992年に設立され、「パンプ・イット・アップ」など業務用AM機器を開発、ヒットさせてきた。 3.マーベラス(許田周一社長)は2月18日、同社音楽ゲーム機「WACCA」(ワッカ)を台湾、香港、シンガポール、韓国で順次出荷、仕向け地も増やしていくと発表した。国内で7月に出荷した「ワッカ」は、LED高精度タッチパネルを円形に配置した「ワッカコンソール」を、中央の画面指示と音楽に合わせてタッチして遊ぶゲーム機。プレイヤーを包み込むようなキャビネット構造など、新機軸が話題になった。ハードコアタノシーの楽曲などを収録している。マーベラスは東南アジアで景品マシン「トライポッド」を展開したことがある。 4.米国東部のペンシルバニア州で「スキルゲーム」とされるスロットマシンに似たTVゲーム機が雨後の筍のように氾濫し、それをゲーミング機として摘発する州警察と業者の法廷での争いが注目されている。業者の名はペース・オ・マチック社で、18年6月現在9千台余りが店頭で使用されていると見られる。州警察がこれらを押収したのに対し、ペース・オ・マチック社は押収してはならないという仮処分を申請、裁判所は仮処分を認めたという。ゲーム画面はスロットマシンのシンボルマークで埋め尽くされている。 5.景品を獲得できないよう細工した景品獲得ゲーム機で、ゲーム場の客から約123万円の料金をだまし取ったとして詐欺罪に問われ、18年6月に執行猶予付きの懲役刑を言い渡された、「アミューズメントトラスト」代表の大平剛史被告に対し、大阪国税局は12月12日までに脱税の疑いで告発した。国税局の調べでは、売上データを改ざんして利益を少なく見せかけ、2年間に約1億8200万円の所得を隠し、4100万円以上を脱税した疑いで検察庁に告発した。大阪地検特捜部は在宅起訴したとされている。 6.ゲーム場で使う業務用ゲーム機を販売してきた、㈱アーネスト(大阪市東成区神路1丁目、望月千恵子社長)が12月16日、大阪地裁から破産手続き開始の決定を受けた。2日に事業を停止、自己破産の準備手続きに入っていた。負債は約15億円。1999年7月に設立され、クレーンゲーム機やプリントシール機などを販売、18年3月期には約16億円の売上高があった。同社に機械を販売していた共和コーポレーションは同日、アーネストへの債権1億4200万円について、取り立て不能または遅延の恐れがあるとするレリースを出した。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019 |