2019年10月15日号 Last updated on September 20 , 2019
特報
 「エクサ・アルカディア」が出荷されるもよう。

 セガ社新作展で、オリンピックゲームなど披露。

海外
 映像シミュレーター大手のトリオテック社らがグループ化した。

 タイのバンコックで展示会が予定されている。

国内
 カプコンvsコーエーテクモの特許訴訟はカプコンの勝ち。

 2月に2つのアミューズメントエキスポ予定。

 

2019年10月15日号のニュースダイジェスト
 写真はセガ社新作展(大阪会場)にて、上は「マリオ&ソニックAT東京2020オリンピックアーケードゲーム」、下はトランスフォーマー・シャドウズライジング」。TM IOC/TOKYO2020/USOC 36USC220506. c2019 IOC.All Rights Reserved. c NINTENDO. c SEGA.

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30年前の主なニュース

 第27回AMショーは10月4-5日TRCで開催され、47社が出展、世界市場をリードする出展内容になった。AOUはオペレーターによる都道府県協会(正会員)に加え、賛助会員を新設した。レッドバロン社の再審請求を控訴審は却下。ナムコは「バーニングフォース」を発売する。(1989年10月15日号)

40年前の主なニュース

 「ギャラクシーウォーズ」をヒットさせたユニバーサルは、タイトーなど3社に許諾。これを機に、「スペースインベーダー」に関してはタイトーと和解したとした。タイトーは「スペースチェイサー」を発売。三共は「TSピラミッド」を出荷した。(1979年10月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .セガ・インタラクティブは8月29日、東京(9月3日大阪、5か福岡)で新作展を開催し、「マリオ&ソニックAT東京2020オリンピックアーケードゲーム」(1月発売予定)、「トランスフォーマー・シャドウズライジング」(2月)を披露した。前者はキャビネットが新筐体/CVT筐体/CVT筐体の2タイプあり、販売・レンタル・ネクストの3形態により供給される。後者は「トランスフォーマー・ヒューマンアライアンス」(14年)の続編に当たり、映画をもとに制作され、供給は販売のみ。

 .汎用マザーボードとして国際的な開発集団がそれぞれゲームソフト開発を進めているシステム基板、「ExA-Arcadia」(エクサ・アルカディア)は、9月期占めに出荷開始されたもようである。ネットワーク接続を必要とせず、プレイごとの課金も不要で、各国のゲーム場事情に配慮したシステム基板で、JAÈPO18-19で公開、ロケテストを重ねていた。ゲームソフトはタノシマス「アカとブルータイプR」などいろいろ。国内販売はサファリゲームスと共和コーポレーションが担当する予定。

 .カプコンの家庭用ゲームソフト2件の特許を侵害したとして、コーエーテクモゲームスに損害賠償を求めていた訴訟で、知的財産高裁は9月11日に特許侵害を認め、1億4千万円余りを支払うようコーエーテクモに命じる判決を出した。カプコンが14年7月大阪地裁に起こした訴訟の控訴審。特許はすでに存続期間が切れている。カプコンは判決を支持する一方、コーエーテクモは一部認められたものの、主張が認められなかったのははなはだ遺憾とするコメントを出した。

 .20年2月、千葉県の幕張メッセで2つのアミューズメント関連イベント・展示会が相次いで開催されることになった。JAIA主催の「ジャパンアミューズメントエキスポ」(JAEPO、7-8日)は出展募集などを進めている。また、リードジャパン主催の「イベント総合エキスポ」(5-7日)は、出展対象に遊園施設、ゲーム場を加え、展示会の英語名も「イベント&アミューズメントエキスポ」としている。後者にはこれまでコナミがeスポーツイベントを催し、バンダイナムコテクニカが出展したが、開催時期が離れていた。

 .一般消費者向けTVゲーム総合展「東京ゲームショウ2019」(TGS,主催CESA、9月12-15日)が前年同様に幕張メッセの全館を使用し、展示会と各種イベントを繰り広げた。会期の前半は業者向けで、後半は一般客向け。655(前回は668)の企業と団体が出展、うち国内は350と過去最多だった。ハードウェアのメーカー出展出展はSIEのみで、主な出展社は家庭用、PC用、スマホ用ゲームソフトのメーカー。次世代通信規格「5G」に基づくゲームや、スマホ用など端末を選ばない「クラウドゲーム」が話題になった。

 .カナダのモントリオールに本拠を置く、ロケーションに設置される映像シミュレーター開発のトリオテック社(アーネスト・イェールCEO)と、同様に映像シミュレーターを20年以上手掛けている、フランスのCLコーポレーション(クリストファー・ルッチーニCEO)がグループ化することになった。パリで開催されたIAAPAエキスポヨーロッパ(旧EAS、9月17-19日)の初日に発表された。両社はどちらもこれまで北米、中国などで重点的に供給してきたが、世界最大の映像シミュレーター供給メーカーとなるため、全面的に協力することにしたもの。

 .タイのバンコックで初めて、遊園施設とTVゲーム機などを対象とした展示会「TAAPE」が9月19-21日にも開かれる見通しになった。会場はインパクト展示場で、コンパス展示会社が主催する。主催者によると、10ヵ国を超える東南アジア諸国と中国、台湾、韓国、インド、オランダ、ロシア、スペイン、英国など20カ国の業者の支援を得て、準備を進めてきた。560小間程度の規模を予定しており、米国、ドイツ、フランスなどからも参加が見込まれているとのこと。



◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019