2019年9月15日-10月1日合併号 Last updated on September 5, 2019
特報
 フリューの4-6月期、プリントシール売上高は増加。

 共和コーポの4-6月期、ゲーム場59店の売上高は25億円。

海外
 バンナムAM、中国企業と契約、今秋にも「VRゾーン北京」。

 カナダ・ワンダーランドに、B&M社のスリルライド導入。

国内
 横浜の林文子市長、カジノ導入に態度一転。

 丸広百貨店川越本店の屋上遊園地、「わんぱくランド」閉園。

 

2019年9月15日号のニュースダイジェスト
 写真は「IAAPAエキスポエイジャ(IEA)2019」(上海)で、上はスイスのボリガー&マビラード社(B&M)、下は英国のセガアミューズメント・インターナショナル社の小間のようす(写真=岡本製作所提供)。

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30年前の主なニュース

 日本のTVゲームの基板をコピーした、韓国コボン社の経営者が著作権法違反で逮捕された。米国セガ社がシカゴ郊外でDB会合開き、「スーパーモナコGP」、「ESWAT」など披露。イマジンジャパンが映像シミュレーター「DMS」を本格的に市場投入。(1989年9月15日号)

40年前の主なニュース

 全日本遊園協会(JAA)は、国際貿易センター新館に開催する第17回AMショーの、出展81社の小間位置を決めた。パチンコ業界の遊技機展に大一商会「TVパチンコ」などが出品された。サミー工業新作展でジャトレ「与作とゴン平」が、またTIMは新日本企画「与作」などを展示した。(1979年10月1日号



【ニュースダイジェスト】

 .フリューは8月8日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は2%増の62億3千4百万円、経常利益は4%減の7億千万円、純利益は10%増の5億4千9百万円だった。部門別でプリントシールの売上高は16%増の23億円、利益は27%増の3億円、コンテンツ・メディオの売上高は5%増の22億円、利益は4%減の10億円、キャラクター・マーチャンダイジングの売上高は6%増の11億円、利益は6%増の4千万円などとなっている。

 .共和コーポレーションは8月9日、第1・四半期(4-6月)決算〔非連結〕を発表、売上高は33億6千万円、経常利益は2千3百万円、純利益は3千百万円だった。前年は連結決算だったので、比較できない。部門別で59店あるゲーム場は、売上高が25億5千万円、利益は1億9千4百万円、ゲーム機器の売上高は7億7千8百万円、利益は2千万円、広告その他の売上高は3千2百万円、利益は百万円だった。

 .埼玉県川越市にある丸広百貨店川越本店の屋上遊園地、「わんぱくランド」が9月1日に51年の営業を終え、閉園した。中村製作所(後のバンダイナムコアミューズメント)が68年に開設したもので、観覧車やモノレールを備えていた。耐震工事に伴うスペース確保のためで、関東では東急百貨店吉祥寺店の屋上遊園地が6月2日に閉園となったのに続く、今年2件目の閉園。このため東急プラザ蒲田店の屋上遊園地(バンダイナムコアミューズメント運営)が貴重なものとなる。

 .横浜市の林文子市長はカジノなど統合型リゾート(IR)施設を誘致する方針を8月22日、正式に表明した。関東の自治体では初の表明。横浜港の「山下ふ頭」を再開発するもので、米国のラスベガス・サンズ社も後押しする構え。しかし市民説明会参加者のアンケート調査などでは、「治安悪化」などを理由にカジノ導入に反対の意見が圧倒的に強い。このため誘致に前向きだった林市長も、17年の市長選では「白紙の状態」と慎重姿勢を見せたが、積極推進に転じたことになる。

 .バンダイナムコアミューズメントは8月22日、中国・北京の星葆国際文化伝媒有限公司とVRコンテンツのフランチャイズ契約を締結、今秋にも朝陽公園内に「VRゾーン北京」をオープンすると発表した。星葆国際は国内外の優秀な知的財産(IP)とエンターテインメント施設を結び付けた、ビジネス環境の開発に注力しており、日本で人気の高い13の最新アクティビティを設置する予定だ。日本では新宿の「VRゾーン」が終了する一方、池袋で「マザリア」が発足、新たなエンターテインメント施設としての模索が続けられている。

 .カナダのトロント郊外にある遊園地、「カナダズ・ワンダーランド」が、今年5月に「ユーコンストライカー」というダイブ(急降下)ローラーコースタ―をオープンさせ、注目されている。夏場(5-10月)しか営業しない同園では、約40種のスリルライドを集めているが、このダイブコースターのライド部分は横8人×3列の24人乗りで、世界一高い位置(75m)からの、高速の(毎時130km)、距離の長い(1105m)と新記録を持つ遊園施設で、スイスのボリガー&マビラード社(B&M)製。



◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019