| |||||||||||||
任天堂「テトリス」に対しアタリゲームス/テンゲンは著作権訴訟を起こした。タイトーは新作展を開き、新システム基板「F2」を披露。電通プロックスは立体ディスプレイ「デルビジョン」を紹介。SNKはTVガンゲーム「メカナイズドアタック」など発売した。(1989年5月15日号)
タイトーはレコード「ディスコ・スペースインベーダー」のポスター制作に協力した。本紙は「インベーダーゲーム機総覧(非・製造許諾編1)」をまとめた。エスコ貿易は米国エキシディ社「スターファイアー」を、タイトーはTVゲーム「ズンズンブロック」を発売する。(1979年5月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.米国業務用AM機展のアミューズメントエキスポ2019(2月26-28日、ラスベガス)には179社(前年169社)が出展、3,490人(3,104人)の登録業者を集めた。入場は業界関係者に限られており、非会員の登録料は1人500ドル(5万円以上)で、英国EAGや日本のJAEPOの無料と比べるとずいぶん異なる。AMOAによる伝統あるAMOAエキスポとメーカー協会のAAMAによるASIが統合、2010年から始まったもので、スナック自販機分野のNBVAも同じ会場で開催した。今年から初日はウェストゲートホテル&カジノ(旧ヒルトン)でのセミナーだけとし、展示会は後の2日間だけにした。来年はニューオーリンズで開く予定。 2.【米国アミューズメントエキスポ19の続き】米国の主な出展社は、ロウスリルズ社の代理店であるベトソン社、IT社など。日本からはバンダイナムコ・アミューズメント・アメリカ社、英国に拠点を持つセガ・アミューズメンツ・インターナショナル社が出展、中国のUNIS社、韓国のアンダミロ社、豪州のLAIゲームズ社なども参加した。新ゲームは中国メーカーの開発ゲームを丸ごと買い取り、セガ社製品としたレーシングゲーム「ATVスラム」が、またロウスリルズ社2人用ガンゲーム「ナーフ」が披露された。バンナムは31ゲームを内蔵した「パックマンズ・ピクセルバッシュ」などのゲーム機と、バーチャルリアリティゾーンを紹介した。 3.オリエンタルランドは4月25日、19年3月期の決算を発表、売上高は10%増の5,256億2千2百万円、経常利益は16%増の1,294億3千9百万円、最終利益は11%増の902億8千6百万円と好調だった。入園者数は8%増の32,558千人と過去最高だった。部門別でテーマパークの売上高は11%増の4,374億円、利益は17%増の1,072億円、ホテルの売上高は9%増の724億円、利益は18%増の192億円、その他の売上高は7%減の156億円、利益は22%増の25億円だった。180億円投資したアトラクション「ソアリン」は今年7月23日にオープンする。20年3月期は売上高4,792億4千万円、経常利益938億8千万円、最終利益653億円と予想している。 4.任天堂は4月25日、19年3月期決算を発表、売上高は14%増の1兆2005億6千万円、経常利益は39%増の2773億5千5百万円、最終利益は39%増の1940億9百万円と伸ばした。海外売上高は全体の78%の9348億円。全体に「スイッチ」用ゲームソフトがヒットして牽引した。「スイッチ」本体は13%増の1,695万本、ゲームソフトは87%増の11,855万本販売。発売8年目の「3DS」本体は60%減の255万台、ゲームソフトは63%減の1,322万本販売した。なおデジタル売上高は95%増の1,188億円だった。20年3月期は売上高1兆2500億円、経常利益2500億円、最終利益1800億円を予想している。同社はまた26日、中国での「スイッチ」発売についてテンセントと共同で取り組んでいることを明らかにした。 5.セガサミーHDは4月26日、19年3月期決算を発表、売上高は3%増の3,316億4千8百万円、経常利益は49%減の74億9千5百万円、最終利益は70%減の26億4千2百万円と増収ながら大幅減益だった。部門別で遊技機の売上高は4%減の1,014億円、利益は13%増の134億円、エンタテインメントコンテンツの売上高は6%増の2,196億円、利益は34%減の98億円、リゾート(カジノなど)の売上高は7%増の105億円、損失は24億円(前年同期は25億円)。エンタテインメントコンテンツのうち業務用AM機器の販売高は547億円、利益は15億円、ゲーム場190店の売上高は409億円、利益は26億円。20年3月期の売上高は3,900億円、経常利益230億円、最終利益150億円を見込んでいる。 6.エスケイジャパンは4月12日、19年2月期決算を発表、売上高は27%増の68億5千8百万円、経常利益は139%増の7億9千2百万円、最終利益は38%増の6億9千万円と大幅な増収増益だった。分野別ではキャラクターエンタテインメント(ゲーム場向け景品)の売上高が42%増の48億円、営業利益が193%増の6億円、キャラクターファンシー(雑貨・量販店向け)の売上高が2%増の19億円、営業利益が2%増の9千万円。大手ゲーム場チェーン店向けOEM商品が好調だった。20年2月期は売上高59億3千万円、経常利益3億円、最終利益2億5千2百万円を見込んでいる。 7.中国の文化を規制する国家機関「SAPP」はゲームに関する会議を4月10日に開き、22日までに発行許可の申請手続きを定めたもようである。家庭用、業務用、PC用などすべてカバーするもので、新ルールでは麻雀ゲーム、ポーカーゲームは発行申請を受け付けないとのこと。研究機関のニコ・パートナーズによれば、17年に許可された8,561タイトルのうち麻雀、ポーカーゲームは37%を占めていたが、賭博取り締まりを受けて許可を取り消されたものが多かった、というのが理由のもよう。その他反政府的なゲームまたはそのような映像を含むゲームも、許可されないことになった。 8.セガ・インタラクティブは4月18日、業務用TVゲーム配信サービスを行う「オールネット・Pラス・マルチバージョン3」(APM3)の出荷を開始した。7年ぶりのバージョンアップ版で、キャビネットデザインも一新、タッチパネル32インチ画面、店舗間通信対戦機能、USBゲームパッド対応、電子マネー対応可能Aimeリーダー等の新機能を実装している。ゲームソフト「ぷよぷよeスポーツアーケード」、「ギルティギアエグザードREV2APM3エディション」の2タイトルを同時出荷、翌週には「ブレイブルークロスタッグバトル」を追加。将来、「デッドオアアライブ6」なども予定している。 9.カプコンは欧州向けサイトで4月16日、業務用操作盤の形をした家庭用TVゲーム機「カプコンホームアーケード」を10月25日にも発売すると発表した。このゲーム機には「大魔界村」、「ファイナルファイト」、「ストリートファイターⅡダッシュ・ハイパーファイティング」などカプコンのゲーム16タイトルを内蔵、企画したコックメディア社に許諾している。カプコンのロゴをデザインした、独特の操作盤サイズは74×22×11cm。電源はマイクロUSB端子、テレビにはHDMIで接続する。価格は約230ユーロ(2万9千円)で予約を受け付ける。日本での発売は未定。 10.コナミデジタルエンタテインメントは4月18日、「PS4」、「スイッチ」など家庭用本体やPCにダウンロードして黎明期のヒット作を楽しめるようにした「アーケードクラシックスアニバーサリーコレクション」を発売した。69年3月に創業したコナミグループの50周年記念事業の一環で、81年の「スクランブル」から88年の「サンダークロス」までの8ゲームが最新ハードで楽しめる。資料付きで税抜き価格3千円。引き続き「悪魔城ドラキュラ」や「魂斗羅」を集めたアニバーサリーコレクションを追って発売する。 11.セガゲームス社は「スイッチ」用ダウンロードサービス「セガエイジス」において、第8作「バーチャレーシング」を4月25日から配信する。スイッチ用セガエイジスは18年9月に有料配信を開始した「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(元はメガドライブ用)が第1作で、以下「サンダーフォースⅣ」、「ファンタシースター」、「アウトラン」、「ゲイングランド」、「アレックスキッドのミラクルワールド」、「ぷよぷよ」を配信してきた。「スペースハリアー」、「コラムスⅡ」など加える予定。セガの名作タイトルをよみがえらせるのが狙いという。 12.「チャッキーチーズ」チェーンを経営する米国の「CECエンタテインメント社」がこのほど、上場企業のレオホールディングス社の資本傘下に入ったのに伴い、CEC社は再び上場会社になった。経営統合に伴い、レオホールディングス社はチャッキーチーズに社名変更する。チャッキーチーズはもともと、アタリ社の創設者であるノーラン・ブッシュネル氏が77年に創業した「ピザタイムシアター」(PTT)を基に発展した、ゲームとキャラクターを楽しみながらピザを味わう複合レジャー施設で、「ショービズ・ピザ・プレイス」が85年に買い取っていた。2017年現在の店舗数は608店。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019 |