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コピー基板を輸出した韓国フィルコ社に対し、略式で罰金千万ウォンの支払い命令。米国の家庭用アタリコープ、12月決算は増収赤字。米国ACME89(リノ)でアタリゲームズ社「ハードドライビング」が人気をさらうが、業務用「テトリス」は今一つ。(1989年4月15日号)
タイトーはワールドベンディングらに対し、製造販売差し止めの仮処分を申請。本紙は「インベーダーゲーム機総覧(製造許諾編)」をまとめる。TVゲームの「脅威」に対し、パチンコ業界は対策を検討。関西精機製作所「ザ・ドライバー」はいよいよ国内販売に。(1979年4月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.米国サンフランシスコで3月19日に開かれたゲーム開発者向けイベント「GDC」会合で米国グーグル社は、新ビジネス「スタディア」を年内にも米欧で導入、ゲームの世界市場に参入すると発表した。「スタディア」はスマホと専用操作盤さえあれば、家庭用コンソールやPC本体がなくても、インターネット経由でゲームを楽しめるという。このサービスでは複雑な画像処理をサーバー側で行ない、ストリーミング配信するので、ゲームソフトをダウンロードする必要もない。ソニー、マイクロソフト、任天堂の家庭用コンソールに対抗する、強力な一手と言える。 2.台湾で最近クレーンゲーム店が「雨後の筍」のように増加し、財政部(財務省に当たる)によると硬貨が不足し、追加供給する動きになった。クレーンゲーム機は台湾で「夾娃娃機」と呼ばれ、一般に一回のゲームに10台湾ドル(約37円)硬貨が使用されている。それまでの硬貨投入数が一定に達すると景品が取りやすくなる機能が付いており、それが功を奏し、人気に火が付いた。無人店舗でやっていけることもあり、クレーンゲーム店は16年末に約2千3百店だったのが、18年秋には7千店を超え、1万店になる勢いだという。 3.イオンファンタジーは3月20日、通期(19年2月期)業績予測を大幅に下方修正した。同社は第3・四半期までの業績(3-11月)が大幅減益になったため、繁忙期の第4・四半期で景品取りゲーム機の景品開発などテコ入れをしたが、生じたマイナスをカバーするに至らなかった、と説明している。これを機に不採算店舗(国内22、海外32の計32店)の閉鎖に伴う損失4億3千万円など計上した。修正後の予想値は売上高が742億5千万円(昨年4月の前回予想では777億円)、経常利益が43億円(60億円)、最終利益が18億5千万円(33億円)となっている。 4.「ディズニーランド・パリ」(92年オープン)を運営する、ユーロディズニーSCAは長引く赤字経営から脱したもようだ。情報筋によると、18年9月期決算で同社テーマパークの売上高は入園客の増加と一人当たり消費額の増加により、12.9%増の17億ユーロとなった。初期投資に伴う銀行借り入れが大きく、そのため長期にわたり赤字経営が続いてきたが、12億8千万ユーロあった借入も12年に完済、固定客も付いて利益が出てきた。経営は安定化しており、18年2月には新エリア「スターウォーズ」を含む大規模な拡張計画を発表済みだ。 5.南海電鉄は3月26日、「みさき公園」(大阪府岬町淡輪)の事業から20年3月末に撤退すると発表した。みさき公園は南海電鉄創業70周年の1957年に開業した総合遊園地で、南海アミューズメントを通じて遊園施設などを運営している。87年に大型レジャープールをオープン、年間入園客が72万人を記録したが、2017年にはピーク時の半分の約36万人まで減少した。単独収支は少なくとも09年以来赤字で、事業からの撤退を決めたもの。事業からは撤退するが、岬町とも協議し、公園運営の継続を模索するとしている。 6.共和コーポレーションは3月27日、バンダイナムコアミューズメントから関東地区のゲーム場4店を買い受ける契約を結んだと発表した。効率的な店舗網の強化・拡大を目指すもので、今回取得した4店の内訳はナムコ荻窪店(東京都杉並区)、あそびパークダイエー上溝店(神奈川区相模原市)、同松戸西口店(千葉県松戸市)、同東大島店(東京都江東区大島)。これにより共和の直営店は59店(うち関東地区は25店)となった。取得価格などは明らかにしていない。 7.セガサミーHD(東京都品川区、里見治紀社長兼COO)は3月1日付けで「一般財団法人セガサミー文化芸術財団」を設立した、と19日発表した。文化・芸術活動の発展に寄与することを目的とするもので、これまで以上に感動体験を創造し続ける企業として社会に貢献していくためには、文化・芸術分野の発展が不可欠の要素ととらえ、さまざまな作品や提案を広く社会で共有し、継続的にはぐくんでいくことが大切と考えている、としている。具体的な内容については触れられておらず、設立した事実のみ明らかにしたことになる。 8.セガエンタテインメントは3月14日、同社ゲーム場専用で、電子マネー決済と連動した、公式アプリ「プラトン」を5月下旬まで試験サービスとして実施中だと明らかにした。対象となるゲーム場は「セガ神楽坂」、「クラブセガ自由ヶ丘」、「セガワールド大森」の3店のみ。スマホアプリ「セガプラトン」をダウンロードして、「サービス券」200円分を手に入れ、プレイ料金を決裁していけば、プレイ履歴に応じたサービスを受けることができる、という会員囲い込みサービス。会員は特典を手に入れることができる。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019 |