| |||||||||||||
米国ACME(リノ、2月23日から)、AOUエキスポ(新宿、3月1日から)と日米で春の展示会が開催された。米国アタリゲームス社、任天堂に対し「スクロール」特許侵害訴訟を追加。セガ社がSG懇話会を対象に、「ターボアウトラン」の内覧会。(1989年3月15日号)
全日本遊園協会(JAA)では役員改選、山田俊夫氏が会長、遠藤嘉一氏は名誉会長に。衆院予算委員会でTVゲーム機の運営をめぐり論議される。米国アタリ社は、巨大なフリッパーピンボール「ヘラクレス」を出荷。バーリーサービスの本社ビルが完成。(1979年3月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.「ジャパンアミューズメントエキスポ」(JAEPO)2019(1月25-27日、幕張メッセ2-3ホール)では、伝統的なアミューズメントゲームのフリッパーピンボールと実験的な対面式ピンボールに関心が集まったが、事情は複雑である。伝統的なフリッパー機は、玩具メーカーのホットトイズが代理店となって、米国スターン社の最新機種を紹介、またバンダイナムコテクニカが米国ジャージージャック社の一連の製品を紹介した。対面式ピンボールはキャラクターを生かして、タイトーが「スペースインベーダーピンボールジャム」、またバンダイナムコテクニカが「パックマンパニック」、「スーパーパニックボール」を出品したが、実験段階にとどまったもよう。 2.【JAEPO2019の続き】国際的な開発者集団が開発を進めているシステム基板、「ExA-Arcadia」(エクサ・アルカディア)は今夏にも出荷の見通しになった。サファリゲームスの小間で約1年ぶりにアピールした。基板は「ウィンドウズ」ベースで、A4サイズとコンパクト。業務用ビデオゲームの再興をめざして、タノシマス、グレフなど24社が「アカとブルータイプR」などゲームソフトの開発を担当、多数の新作を披露した。国内販売はサファリゲームスと共和コーポレーションが担当する予定。価格などは明らかではなく、果たして実際に市場打開ができるのか注目される。 3.【JAEPO2019の続き】その他主な新作TVゲームとその出荷時期は次のとおり。バンダイナムコアミューズメント「ソードアート・オンラインアーケードディープ・エクスプローラー」(3月)、「太鼓の達人グリーンver.」(同)、「ジョジョの奇妙な冒険・ラストサバイバー」(夏)、米国ロウスリルズ社/バンダイナムコテクニカ「ヘイロー・ファイアーチーム・イレブン」(夏)、セガ・インラクティブ「マイマイでらっくす」、「けものフレンズ3プラネットツアーズ」、カプコン/タイトー「ストリートファイターVタイプアーケード」(3月)、タイトー「おまつりクエスト・ヒッパレQ」(夏)、「電車でGO!!コンパクト」、同「キッズ」、コナミ「ダンスダンスレボリューション20周年記念モデル」(3月)、マーベラス「ワッカ」(夏)。 4.セガサミーHDは2月19日、子会社セガホールディングスが所有してきた、東京都大田区羽田の「羽田1・2号館」の土地建物を(その意向により非公開の)国内上場企業に売却することを決めた。土地約6,820㎡と、地上8階建てのビル事務所2棟からなる物件で、セガ社の過去の業績を示す象徴的不動産だが、3月22日に引き渡されてセガサミーの手から離れ、約52億円の売却益が特別利益として計上されることになる。セガサミーは19年3月期が5年ぶりの赤字決算となる見込みだが、それとは別に18年8月以降グループ各社の本社機能の集約を進めており、今回の不動産売却もその一環と説明している。 5.日本アミューズメント産業協会(JAIA)は「健全化を阻害する機械基準」を一部改正、メダルゲーム機で使用されるメダルの枚数を電子化することを可能にした。この基準は「メダルを使用しないメダルゲーム機」を認めない立場に立つものだが、「実メダルの代用として、電子化されたメダルを使用するもの」は認める、とするもの。JAIA倫理委員会(山下滋委員長)が12月17日に改正、1月15日から実施した。「実メダルの煩雑な管理から解放され、業務が大幅に軽減される」などのメリットがある一方、違法営業の抑制につながるとしている。 6.ユニバーサルエンターテインメントは2月14日、18年12月期決算を発表、売上高は932億6千7百万円、経常利益は672億3千2百万円、最終利益は1,611億6千8百万円だった。前年は4-12月期の変則決算なので比較できないが、前年の赤字決算から黒字化したことになる。部門別で遊技機の売上高は423億円、営業損失は17億円、カジノの売上高は489億円、営業損失は62億円、その他の売上高は17億円、営業利益は9憶円。米国ウィン社と和解、ウィン株式を処分して黒字化した。遊技機市場での規制強化により評価損74億円を計上した。 7.ラウンドワンは2月8日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は5%増の718億9千6百万円、経常利益は1%増の50億4千万円、純利益は8%増の32億7千8百万円だった。国内は1増4減の105店、米国は9増の28店で計133店。米国では年度末までに32店に増加する予定。種別売上高はゲーム場が8%増の357億円、ボウリング場が1%減の170億円、スポッチャが92億円、カラオケその他が10%増の78億円など。国内では売上高は横ばいながら利益50億円を保ち、米国では売上高を伸ばしながらも利益は約3億円だった。 8.フリューは2月13日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は8%増の202億3千8百万円、経常利益は43%増の27億4千9百万円、純利益は8%増の14億千万円と盛り返した。部門別でプリントシールの売上高は6%増の170億円、利益は37%増の11億円、プリントシール画像などコンテンツ閲覧の売上高は2%増の64億円、利益は横ばいの31億円などとなっている。PS4用ゲームで減損損失を出し、約6億円を特別損失に計上した。通期業績予想は売上高268億円(昨年5月の前回予想では250億円)、経常利益32億7千万円(25億円)、最終利益17億7千万円(17億4千万円)と上方修正した。 9.共和コーポレーションは2月13日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は6%増の105億8千3百万円、経常利益は30%減の3億8千4百万円、純利益は35%減の2億3千8百万円だった。部門別でゲーム場は52店になり、売上高は74億円、利益は6憶円、機器景品の売上高は30億円、利益は1憶円、広告その他の売上高は8千万円、損失は百万円。子会社のYAZアミューズメントとシティエンタテインメントを19年1月1日付けで吸収合併したので、これまでの連結決算から、第4・四半期以降は単独決算になる。 10.香港ディズニーランドは2月18日、18年9月期決算を発表、売上高が18%増の60億香港ドル(約840億円)と好転、純損失は84%減の5千4百万香港ドルと縮小した。香港政府が経営権を持つ同園で、年間入園者は8%増の670万人となり、内訳は香港40%、中国34%、海外(日本、韓国、フィリピンなど)26%。05年の開業以来、12-14年を除いて赤字が続いてきたが、回復の兆しが見えてきたと、2月1日に着任した新社長のステファニー・ヤンさんは語る。海上橋など交通の便が良くなり、3月末にはマーベル映画「アントマン&ワプス」に基づく新アトラクションも加わる。 11.中国北京の東の郊外に建設中のユニバーサルスタジオのテーマパークはこのほど、正式名称を「ユニバーサル・ベイジン(北京)リゾート」とすることになった。14年に建設予算32億ドルで計画され、施設やアトラクションを含めて北京・通州区に65億ドルで建設される予定だった。利用客が乗降する地下鉄のラインを含め、基礎建設が最終段階に近づいており、周辺の公式ホテル群も出来上がる見込みで、予算は76億ドルに膨れ上がった。初年度入園客は元の計画で3百万人とされていたが、今では1千万人になると見られている。だが具体的な開園時期などは未定。 12.バンダイナムコグループのバンダイスピリッツとバンプレストは合併し、バンダイスピリッツがバンプレストを吸収する手続きで、2月22日合併公告を出した。バンダイスピリッツはハイターゲット向けの玩具、プラモデル、コンビニ向け景品などのメーカーであり、バンプレストはゲーム場向け景品のメーカー。バンプレストは1977年に豊栄産業として設立、82年にコアランドテクノロジーと改称、89年バンダイの子会社となり、現社名に変更した。05年バンダイナムコHD設立に伴い、17年にそのトイホビー主幹会社の完全子会社となっている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019 |