| |||||||||||||
警察庁は新風営法「解釈基準」に基づき、模擬操縦機を規制対象外に。警察庁調べによる「遊技機賭博」は検挙の3割が許可店。業界の新年互例会は昭和天皇崩御により中止。米国アタリゲームズ社に対し任天堂が反撃を開始。セガ社は「テトリス」の運営始める。(1989年2月1日号)
本紙調べベストスリーで「スペースインベーダー」が独走。ロンドンで開催された英国ATEは同ゲームの世界的ブームを反映するものに。音楽レコード「ディスコ・スペースインベーダー」が発売される。IPM、総勢180人の社員ハワイ研修・招待旅行を実施。(1979年2月1-15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.イオンファンタジーは1月9日、第3・四半期までの9ヵ月決算(3-11月)を発表、売上高は3%増の540億8千百万円、経常利益は34%減の21億2千6百万円、純利益は62%減の5億千9百万円と、大幅減益に転じた。11月末の店舗数は、国内が11増17減の453店、海外は中国が18増16減の202店、アセアンが25増16減の198店の計400店で、合計853店舗。国内の売上高は微増の436億円、営業利益は25%減の27億円となった。これは前年売上高を大幅に伸ばしたプライズ部門で人気景品がなく苦戦したため。中国は売上高が8%増の65億円、損失が4億円、アセアンは売上高が27%増の40億円、利益は1億円と黒字化した。 2.イオンファンタジーは1月9日、子会社の「永旺幻想児童遊楽有限公司」(イオンファンタジー中国)の事業拡大を目的に、イオンファンタジーが持つイオンファンタジー中国の持ち分の0.5%を、広東世宇科技(UNIS、広東省中山市、呂飛雄菫事長、世宇科技)に譲渡し、中国企業との合弁事業会社(中外合弁企業)にする予定だと発表した。世宇科技は97年設立の大手AM機メーカーで、イオンファンタジーとは古くから取引があり、中国・アセアンにある子会社にもAM機を供給してきた。今回の中外合弁企業化に伴い、東南アジアでの「モーリーファンタジー」にリデンプション方式を導入するとしている。 3.米国ラスベガスの大通りで建設中のカジノホテルが、有名な既存のカジノホテルと外観がよく似ているとして、建設差し止めか外観デザインの変更を求める訴訟に直面することになった。問題のカジノホテルはマレーシアのゲンティングループが、旧「スターダスト」跡地に15年着工、20年開業予定の「リゾートワールド・ラスベガス」(RWLV)が姿を現すのに伴い、ウィンリゾーツ社のホテルと外観が似ていることが判明、ウィンリゾーツ社が12月22日、訴訟に踏み切ったもの。ウィンリゾーツ社によれば、元の外観デザイン(トレードドレス)が商標法に基づき登録されており、被告による権利侵害は明らかで、トレードドレスは保護されるべきとしている。 4.セガサミークリエーション(本社横浜市神奈川区守屋町、小口久雄社長)は1月8日、同社初のスロットマシンキャビネット「ジェネシス・スラント」を出荷すると発表した。同社はセガサミーグループのひとつで、カジノ用ゲーミング機器のメーカーとして13年6月設立された。スロットマシンはカジノを構成する必須アイテムで、「ジェネシス・スラント」は電子テーブルゲーム(ETG)に使用できる汎用キャビネットとして、カジノゲームソフトも用意される。最大の特徴は正面の32インチモニター、手元の21.5インチモニター(タッチパネル付き)、2.1スピーカーによる、色鮮やかな映像と臨場感で没入感を高めること。マカオのカジノなどへの導入が決まっている。 5.米国カリフォルニア州アナハイムにある元祖「ディズニーランド」と二つ目のテーマパーク「カリフォルニアアドベンチャー」では1月6日、繁忙期(夏季、週末、祝日など)の大人1日パスポートの料金を10.4%増の149ドル(約1万6千円)に値上げした。18年2月の値上げに次ぐもので、閑散期の1日券は100ドルを初めて上回り、7.2%増の104ドルになった。特にディズニーランドで今夏、「スターウォーズ・ギャラクシーズ・エッジ」(スターウォーズ・ランド)が開業予定になっており、前年の値上げを補正するもの。「スターウォーズ・ランド」はフロリダ州オーランドの「ディズニー・ハリウッドスタジオ」でも同時開業する予定。 6.ユニバーサルエンターテインメントの創業者で元会長の岡田和生氏に対し、フィリピンの検察当局が12月に起訴、パラニャーケ地方裁判所は1月4日付で逮捕状を発行したことが明らかになった。ユニバーサルの子会社タイガーリゾートレジャー&エンタテインメント(TRLEI)の役員報酬およびコンサルティング料を、不正に得たという容疑によるもので、TRLEIの元社長、臼井孝裕氏とともに刑事訴追が行われている。ユニバーサルエンターが1月7日、発表した。両名は17年6月にユニバーサルおよびTRLEIの役員を解任されており、統合カジノリゾート「オカダマニラ」の運営継続には何ら影響しないとしている。 7.米国のアーケードゲーム機メーカー、イノベイティブ・コンセプツ・イン・エンタテインメント(ICE)社の創業者、ラルフ・コッポラ社長が12月28日朝、心臓発作のため急死した。70歳。ニューヨーク州出身、ナイアガラ滝に近いバッファローの大学の法学部を1974年に卒業、ゲーム業界に入る前は弁護士だった。82年にICE社を設立、ホッケーゲーム機「チェックス」および「スーパーチェックス」(88-17年)のメーカーとして成功、今日ではスポーツゲームなど150種以上のアーケードゲームを供給する世界的メーカーとして発展している。日本では今はなき関西精機製作所に「チェックス」を製造許諾した。 8.信用調査会社によると、㈱エッグボックス(愛知県大府市柊山町、宮地俊二代表)が1月7日に営業を停止、自己破産申請の準備に入った。負債約7億円。1980年設立の旧・大王振興で、85年以降はセガ社の資本傘下にあったが、06年に独立系のオペレーター会社になった。「VIVACE」(ビバーチ)の店名で5店舗展開、09年3月期には年間16億円の売上高を計上したこともある。しかし消費不況が続く中、ネットやスマホゲームに押されて、18年3月期には7億円台まで減少、店舗拡張に伴う借入高も大きく、事業継続を断念したとされている。2月21日続報=名古屋地裁は2月8日、破産手続き開始を決定した。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2019 |