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AOU通常総会で、構成員規定含む定款改正。AOUエキスポについては一般入場を締め出す方針。シグマがマスメダルゲーム機の新作発表。自販機フェア88は3年ぶりに開催。米国「フォトン」が日本初登場。セガ社は桜井大三郎氏を社長補佐にスカウト。(1989年1月1日号)
米国IAAPAエキスポ(アトランタ)はアミューズメントビジネスの将来性を示すものとなった。IPM主催のテーブルTVゲーム大会が各地で開催中だ。ブルック・シールズ主演の洋画「ティルト」が制作中だ。アタリ社「フットボール」が発売される。(1979年1月1日号) 【ニュースダイジェスト】 1.米国IAAPAアトラクションズエキスポ18(11月13-16日、オーランド)には、1,151社(前年は1,136社)が60万(57万)平方フィートの屋内外展示場に出展する、過去最大規模の展示会となった。IAAPAによると、世界各国から4万2千人(2万2千6百人)が登録入場、うち2万6千6百人が遊園施設などの運営に携わるバイヤーだった(一般客は基本的に入場できない)。日系の主な出展社はいずれも大きなプースを構え継続出展し、米国S&S/三精テクノロジーズは遊園施設と変身ロボットを紹介(別記事参照)、米国バンダイナムコ・アミューズメント・アメリカ社と、英国セガ・アミューズメント・インターナショナル社は、自社製品とそれぞれが扱う他社製品を紹介した。タイトーは久しぶりに出展、仮設展示場に「電車でGO!!」など展示した。 2.【米国IAAPAアトラクションズエキスポ18の続き】出品されたゲーム機やVR機は数多く、しかも権利関係が入り込んでいる。主なところではバンダイナムコが、ロウスリルズ社の「ヘイロー・ファイアチーム・レイブン」(4人用と2人用)を出品。これは家庭用(Xbox用)ヒット作「Halo」に基づく、画面内を移動しながら敵を撃つFPSゲームの業務用版である。同ゲームは米国ベトソン社、中国UNIS社やワーラップ社などからも出品されており、世界的規模で展開されるもようだ。ロウスリルズ社はまた「スーパーバイク3」なども披露した。セガ社は「ハウス・オブ・ザ・デッド・スカーレットドーン」までの大型TVゲーム機を出品。UNIS社は「アタリ・ポン」の新しいカクテルタイプを披露した。 3.三精テクノロジーズは開発会社のアスラテック、ブレイブロボテックスとLLPを組み、人型と車型にトランスフォーム(変身)できる、全長4mのロボット「ジエイダイト・ライド」を開発、4月26日に関係者に紹介していたが、IAAPAエキスポ2018の三精小間に実物を展示、自動車からロボットへ、ロボットから自動車への変身ぶりを広く一般に披露した。2人乗りの自動車として車輪を使って時速60kmで走行できるとともに、ロボットとしては2足歩行が3時間可能で、人が乗ったままでの変身、走行もできるとのこと。アスラテックのロボット制御システム「ブシドー」が使われている。三精は遊園地での変形ロボット型遊園機械として開発中で、全体の量産を担当する。 4.第4回「テーマパークエキスポ」を含む「レジャージャパン2018」が12月5-7日、東京ビックサイトで開かれ、遊園施設やVR機器が紹介された。遊園施設では岡本製作所が恐竜アトラクション、泉陽興業が立体映像シアター「4Dキング」を出品。VR機器ではハシラスが乗馬体験「ハシラスレース」を、ソニー・ミュージックコミュニケーションズはアトラクション「VR進撃の巨人~ザ・ヒューマンレース逃走戦線」、「VRキャプテン翼~燃えろストライカー」を、またメリープ(meleap)はホロレンズを装着して火の玉を投げ合うテクノスポーツ「Hadoカート・ゴーストバトル」を紹介した。このほかBLDオリエンタル、辰巳電子工業、ラディックス、ユウビスゼロ、三和電子が出展した。 5.バンダイナムコアミューズメントは11月30日、韓国でのVR事業を支援したと発表した。ヒュンダイ(現代)百貨店グループの「ヒュンダイIT&E」がソウル特別市カンナム区に同日オープンした、韓国最大のVRビル「VRステーションカンナム店」4階層のうち、地下1階と1階の「VRZカンナム」に、「極限度胸試し・高所恐怖ショー」などバンナムAMが開発し、日本の「VRゾーン」などで展開している10タイトル(うち6タイトルは海外初提供)のVRアクティビティを導入したもの。バンナムAMがVR事業を支援するのは英国、米国、フィリピンに次いで4ヵ国目で、10タイトルという規模は韓国が初めて。これからも世界各地にVR事業を広げていきたいとしている。 6.米国映画界の覇権争いが、遊園地とカジノ分野にも影響することになった。世界各地にカジノを含む統合リゾート(IR)を経営する、マレーシアのゲンティングループは、21世紀フォックス社と13年7月にライセンス契約、クアラルンプール郊外に19年オープンを目指し、テーマパーク「20世紀フォックス・ワールド・ゲンティン」を建設中(7割完成)だ。しかし、ウォルトディズニー社が17年12月買収することを決めたフォックスエンターテインメント社は、今年に入ってゲンティンとの契約破棄を通告。ゲンティンは11月26日にフォックス社とディズニー社を相手取って、これまでの投資額(10億ドル)以上の支払いを求める訴訟を起こしたもの。ディズニー社は自社のイメージにそぐわないと判断したもよう。 7.オリエンタルランドは11月28日、東京ディズニーリゾート(TDR)内に、ディズニー/ピクサー映画「トイストーリー」シリーズをテーマとする新しいディズニーホテルを建設、21年度に開業すると発表した。名称未定、客室は600室、総投資額315億円。外観から中庭に至るまで、すべておもちゃで作られたようなデザインのホテルで、客室は「トイストーリー」の中のアンディーの部屋を思わせるインテリアで統一し、レストランなど付帯施設もリゾートステイを実現するものになるとのこと。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーではそれぞれ20年春、22年度に新エリアの開業を予定しており、来場者の増加を見込み、新ホテルの建設に踏み切った。 8.バンダイナムコエンターテインメントは11月26日、子会社であるバンダイナムコスタジオの研究開発部門の一部事業を分割、「新たな価値創出を目指した研究専門会社」として、㈱バンダイナムコ研究所(本社東京都江東区永代、中谷始社長)を19年4月1日付で設立すると発表した。エンターテインメントビジネスは変化、進化のスピードが速く、環境変化に柔軟に対応することが求められているが、バンダイナムコ研究所は既成事業にとらわれることなく、新たな価値創出を目指すため、AIをはじめとする先端技術を専門的に研究し、これまでゲーム開発で培ったノウハウを基に、グループ各社が活用できるような技術、イノベーションなど新たな価値の創出を行なうとしている。 9.カプコンは11月30日、それまで開発中だった業務用「進撃の巨人チームバトル」の開発中止を決めたことを明らかにした。同ゲームは講談社からキャラクターライセンスを得て、15年2月に開発着手を発表、ロケーションテストや、業界のショー(JAEPO16-17)出品を通じて、「立体起動装置で自在に駆け巡る爽快感」など、業務用ならではの「協力・継続要素」を盛り込むものとして開発を継続してきたが、十分楽しめるクオリティに至らなかったと判断、開発中止を決めたとしている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |