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米国AMOAエキスポはシカゴ・ハイアットリージェンシーホテルで開催され、タイトー「チェイスHQ」など日本製TVゲームが勢いを保ったが、ウィリアムズ社「ナーク」のような米国製ヒット製品も。カプコンは「CPシステム」基板の下取り販売を実施。(1988年12月15日号)
米国AMOAエキスポの視察を目的に、日本から大勢の業界人が渡米。タイトー「スペースインベーダー」でミッドウェー社と提携、国内ではジャトレにも製造許諾。名古屋市内の喫茶店が、TVブロックゲーム機の得点に応じ飲食交換券を提供し、風営法違反で摘発される。(1978年12月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.バンダイナムコアミューズメントは東京で11月21-22日(福岡は27日、大阪は29日に)新作展を開き、小説原作のアニメに基づくRPGビデオゲーム「ソードアート・オンライン アーケード ディープ・エクスプローラー」を披露した。3月出荷、3ステーションと1ターミナルの通常セット、課金20円で、OP価格498万円。2作目のオンライン対戦の「ポーカースタジアム」は、5人の対戦相手と「テキサスホールデム」を勝ち抜くゲーム。メダルゲームではなく、持ちポイントを賭けてプレイするアミューズメント仕様で、残ったポイントは次の機会に使用できる。4月予定で、2ステーションの通常セットが約200万円。3作目は「缶ピタ」自動販売機で、春にも出荷の見通し。 2.カプコンは11月22日の正午からネット使用のクレーンゲーム「カプコンネットキャッチャーカプとれ」の運用を正式に開始した。パソコンやスマートフォンを使って遊べるオンラインのクレーンゲームで、遠隔操作で実際のクレーンゲーム機を操作し、いつでも、どこでも景品を手に入れることができ、景品は週一回送料無料で配送される。同様のオンラインサービスはすでにセガ社、タイトー、バンダイナムコなど20社以上が実施済みで、カプコンの場合10月31日以来テスト版を実施した上でスタート、新規登録で「500ゼニー」(500円相当)の新規報酬が付与されるという。 3.中国の「ユニバーサルスタジオ北京」(北京環球影城)が北京市通州文化観光区に建設される計画は、18年末までに本格工事が開始され、2020年にも第1期工事が完成する見込みという。通州区当局が11月初めに明らかにした。ユニバーサルスタジオ北京はテーマパーク、商業施設、ホテルから成り、テーマパークの規模は米国ハリウッドや、オーランドよりも大きく、大阪(USJ)の約2倍の規模で、パスポート料金は6,800~8,500円を予想。アトラクションは世界初となる「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」を始め、「ウィザーディングワールド・オブ・ハリーポッター」など、人気作が盛り込まれる見込み。 4.テーマパーク用の斬新な乗り物で知られる、米国のダイナミック・アトラクションズ社は11月13日、同じく米国の遊園施設メーカーのチャンスライド社(カンザス州ウィチタ)と協力関係を結んだと発表した。ダイナミック・アトラクションズ社は最近、全地形用ダークライドや、シミュレーターのモーションシアターで実績があるが、今年は乗車するライドにも推進装置を付けた、「デュエルパワー・コースター」をIAAPAエキスポ18で発表、最優秀新製品賞を受賞したことでも注目された。チャンス社の伝統あるライド製造能力を評価しており、両社の協力によりさらに斬新で快適な製品を開発したいとしている。 5.フリューは11月13日、第2・四半期までの中間決算(4-9月)を発表、売上高は6%増の127億6百万円、経常利益は36%増の18億3千4百万円、中間利益は32%増の11億9千9百万円だった。部門別でプリントシール機の売上高は6%増の44億円、営業利益は40%増の8億円、コンテンツ・メディアの売上高は2%増の42億円、営業利益は1%減の20億円、キャラクター・マーチャンダイジング(ゲーム用景品など)の売上高は1%増の24億円、営業利益は20%増の1億円、家庭用ゲームの売上高は38%増の14億円、営業損失は3億円(前年同期6億円)などとなっている。 6.SDエンターテイメントは11月13日、エンターテイメント(ゲーム場、ボウリング場、映画館)事業を分割して新設する、「スガイディノス」(本社札幌、三浦尚久社長)を12月20日付で「北海道SOキャピタル」(本社札幌、小笠原一郎社長)に売却すると発表した。売却価格は非公開。フィットネスなどの部門は残る。なおSDエンターテイメントの中間決算(4-9月)は、売上高が4%増の40億2千5百万円、経常損失が6千3百万円、中間損失が2億千万円だった。北海道胆振東部地震に伴う停電による休業を余儀なくされ、破損した設備機械の修繕などで特別損失を計上。9月末現在、ライザップグループが約60%所有する子会社になっている。 7.共和コーポレーションは11月13日、第2・四半期までの中間決算(4-9月)を発表、売上高は67億8千3百万円、経常利益は3億4千万円、中間利益は2億千3百万円だった。うちゲーム場運営の売上高は49億円、営業利益は6億円、業務用の売上高は17億円、営業利益は5千万円だった。同社は26日、ゲーム場オペレーターで完全子会社のYAZアミューズメント、シティエンタテインメントを19年1月1日付で吸収合併する、と発表した。18年3月に株式を東証2部に上場したのに伴い、子会社などを含めた連結決算に移行するため。 8.ユニバーサルエンターテインメントは11月9日、第3・四半期までの9ヵ月(1-9月)決算を発表、売上高は670億千4百万円、経常利益は676億6千8百万円、純利益は1,679億6千8百万円だった。決算日を3月末から12月末に変更している。分野別では遊技機の売上高が317億2百万円、営業損失が19億千9百万円、カジノリゾートの売上高(総売上高からゲーミング税とジャックポット費を差し引いたもの)が338億2千8百万円、営業損失が47億5千8百万円、その他(スマホ用ゲームアプリ)の売上高が13億千2百万円、営業利益が7億9千2百万円となっている。 9.ソニー・インタラクティブエンターテインメント(SIE)は来年開催の米国家庭用の世界的展示会、「E3」(エレクトロニック・エンタテインメント・エキスポ=頭文字がE三つ。19年6月11-13日、ロサンゼルス開催)に出展しないことを決めた。海外メディアなどに送られてきたレリースから明らかになったもので、95年から毎年開催されてきた「E3」では初めて。SIEは常にコミュニティに参加する新たな方法を模索しており、プレーヤーを楽しませる方法を試しているとしており、これまで開催を見送ってきた前日のカンファレンスも開かないとのこと。 10.メイクソフトウェア(破産管財人は中西敏彰弁護士)は10月24日に大阪地裁から破産手続き開始決定を受けたが、そのプリントシール機事業を、加賀電子の子会社の加賀デバイス(塚本厚社長)に売却することで基本合意した、と11月12日発表した。破産手続き開始後、加賀デバイスがプリントシール事業を買い取りたいと申し入れ、協議してきたもので、12月1日付で買い取るべく手続きを進めている。ただし、企画、開発、販売ならびにそれに伴う資産、権利などを含むプリントシール事業の買い取り価格は明らかではない。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |