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並行輸入基板を容認する連邦地裁判決により、偽造基板対策は困難になり、市場は混迷へ。東京都協会とゲーム場協会がやっと一本化に。米国バリー社のミューレーン会長兼社長が退き、ロジャー・カーシー氏が社長に昇格した。ジャレコ「破兆」が出荷される。(1988年12月1日号)
創立30周年の米国AMOAのエキスポに、セガ、タイトー、ユニバーサルなど日本勢も出展、エキシディ社「スターファイアー」が注目された。タイトー「スペースインベーダー」のカラー版を出荷、また品薄のためサミー工業、ロジテック、新日本企画に製造許諾。(1978年12月1日号) 【ニュースダイジェスト】 1.バンダイナムコHDは11月7日、第2・四半期までの中間決算(4-9月)を発表、売上高は8%増の3,346億6千5百万円、経常利益は28%増の458億2百万円、中間利益は21%増の341億8千8百万円と好調だった。部門別では、トイホビーの売上高が15%増の1,123億円、利益が131%増の128億円、ネットワークエンターテインメントの売上高が2%増の1,546億円、利益が3%減の234億円、リアルエンターテインメントの売上高が3%増の460億円、利益が4%減の20億円、映像音楽の売上高が26%増の205億円、利益が79%増の47億円など。リアルエンター売上高のうち業務用ゲームは132億円(前年同期124億円)、ゲーム場は国内274店(244店)で335億円(327億円)だった。 2.セガサミーHDは11月1日、第2・四半期までの中間決算(4-9月)を発表、売上高は12%減の1,710億4千7百万円、経常利益は64%減の91億3千9百万円、中間利益は62%減の67億3百万円と大幅な減収減益だった。部門別で遊技機の売上高は34%減の586億円、利益は55%減の96億円、エンタテインメントコンテンツ(家庭用、業務用、ゲーム場など)の売上高は6%増の1,072億円、利益は39%減の61億円、リゾートの売上高は8%増の51億円、損失は11億円(前年同期は12億円)。コンテンツのうち業務用は売上高が283億円(前年同期226億円)、利益が23億円(24億円)、189店あるゲーム場は売上高が207億円(196億円)、利益が19億円(17億円)だった。 3.コナミHDは10月31日、第2・四半期までの中間決算(4-9月、IFRS)を発表、売上高は6%増の1,221億6千8百万円、営業利益は0.3%増の250億2千7百万円、中間利益は0.1%増の171億9千6百万円と増収で利益は横ばいだった。部門別でデジタルエンタテインメントの売上高は16%増の668億円、利益は6%増の204億円、メダルゲーム機など業務用ゲーム機器の売上高は10%減の113億円、利益は33%減の30億円、カジノ用ゲーミング機器の売上高は1%増の127億円、利益は28%増の15億円、スポーツ(健康サービス)の売上高は3%減の320億円、利益は3%増の18億円だった。 4.スクウェア・エニックスHDは11月7日、第2・四半期までの中間決算(4-9月)を発表、売上高は15%減の1,122億円、経常利益は44%減の150億千5百万円、中間利益は51%減の86億3千9百万円と大幅な減収減益だった。開発子会社ルミナスプロダクションズに関わる、特別損失37億円を計上した。部門別で、デジタルエンタテインメントの売上高は19%減の828億円、利益は51%減の130億円、アミューズメント(業務用とゲーム場)の売上高は3%減の205億円、利益は71%減の7億円、出版の売上高は8%増の60億円、利益は10%増の15億円、許諾料は18%減の33億円、利益は75%減の2億円だった。 5.ラウンドワンは11月9日、第2・四半期までの中間決算(4-9月)を発表、売上高は6%増の488億6千9百万円、経常利益は11%増の45億千百万円、中間利益は22%増の30億百万円と好調だった。店舗は国内が1増3減の106店、米国が2増の25店となり、9月末で計131店。国内ロケは減らすが、米国では経営破綻したシアーズ社の店舗跡地に進出するので増加が続き、19年3月末には32店になる予定。区分別売上高はボウリング場が0.2%増の約116億円、ゲーム場が8%増の240億円、カラオケが10%増の51億円、スポッチャが4%増の66億円、その他が0.8%減の14億円となっている。 6.米国ウォルトディズニー社は11月8日、第4・四半期と9月期年間決算を発表、年間売上高は8%増の594億3千4百万ドル、純利益は40%増の125億9千8百万ドルと、増収で純利益を伸ばした。部門別では、メディアネットワークス(ケーブルTV)の売上高は4%増の245億ドル、利益は4%減の66億ドル、パークス&リゾーツ(テーマパーク)の売上高は10%増の202億ドル、利益は18%増の44億ドル、スタジオエンタテインメント(映画)の売上高は19%増の99億ドル、利益は27%増の29億ドル、消費者向け製品の売上高は4%減の46億ドル、利益は6%減の16億ドルで、テーマパークと映画が牽引した。 7.ベルギーを本拠とする世界的なクレーン機メーカー、エラウト社が米国セントルイスのS&Bエンタテインメント社と争っていた特許訴訟は、11月7日までにエラウト社がS&B社に許諾することで和解した、と両社が発表した。それによると、S&B社とセントルイスゲーム社はエラウト社の、色が変わっていくLED光を使用したクレーンゲーム機特許を無断で使用、特許を侵害しているとエラウト社が訴えを起こしていた。この特許はエラウト社の製品「ネオンワールド」、「プライズロケット」、「カーニバルクレーン」などで使用されている。和解に伴う許諾により、S&B社は2030年までこの特許を使用できるとのこと。 8.米国のカーニバル機メーカー、ボブス・スペース・レーサーズ社(BSR、ボブ・カサッタ会長)のヒット商品、「ワッカモール」(もぐら叩き)にちなんで、フロリダ州ホリービルという町にある、BSR社前の通りがこのほど、正式に「ワッカモール通り(ウェイ)」となって注目されている。もぐら叩きゲームは1974年にカトウ製作所/トーゴが開発、日本でヒットしたエレメカゲーム機として知られている。BSR社によると、あるカーニバル業者が持ち込んだ試作品を基に、77年に「ワッカモール」として製品化、世界的ヒット作にした。トーゴ製とは仕様などで異なる点もあるが、米国での製造権は明らかにBSR社にあり、名の知れた看板製品の一つとなっている。 9.中国の不動産大手、大連万達集団(ワンダグループ、王健林会長)は10月29日、四川省など国内に展開している13ヵ所の娯楽複合施設の経営権を、同業の融創中国(Sunac)に売却すると発表した。「上海ディズニーランド」に対抗して、「中国のディズニーランド」として、テーマパークを兼ねた複合娯楽施設「万達遊城」(ワンダーシティ)を展開してきたが、そもそも対抗できるようなものではなく、経営的にも失敗したことを認めたもの。売却額は62億8千万元(約1千億円)とされている。ワンダグループは12年にハリウッド映画への経営参加を試みたが、中国政府の規制強化で頓挫し、17年7月にも、ホテルなどの約1兆円の資産を融創中国に売却している。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |