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TVゲームの商標が韓国で無断登録されていたのに対し、現地で無効審判を請求、審決を得た。米国のレッドバロン社対タイトー訴訟は、並行輸入問題だけに焦点を絞ることに。新風営法により、かえって遊技機賭博が増加。タイトーはCIを導入、社名ロゴを一新した。(1988年9月15日号)
アイピーエムは取引先を、「テーブルブロック」を製造する七尾工場に案内した。蒲郡のサン・アミューズメントは「アストロライナー」を導入した。マル三商会は地方の大型店に着目、ニチイ高知店に進出した。「TTスペースインベーダー」が発売された。(1978年9月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.主にビデオゲーム「スペースインベーダー」(アップライトとテーブル型)だけを集めて、当時の雰囲気を再現する1日だけのイベント、「インベーダーハウス2018」が開かれ、多数の熱心なファンを楽しませた。会場は東京・秋葉原の「クルクルカフェ」、8月18日の12―18時だけ催された。「スペースインベーダー」誕生40年となる今年、タイトーの公式イベントではなく、「OBSライブ/基板大好き」(おにたま)が1年かけて企画、主催したもので、これにタイトー、高井商会などが協力した。入場は無料。ゲームもフリープレイで楽しめるようにしており、ハイスコアに挑戦する光景も見られた。ゲームの開発者である元タイトーの西角友宏氏や亀井道行氏らによるトークショーもあり、一時入場を制限するほど大いに盛り上がった。 2.大阪・梅田の「ヘップファイブ」8-9階に開設される、関西初の「VRゾーン」は9月13日にオープンすることが明らかになった。バンダイナムコアミューズメントが8月23日発表した。「VRゾーン」は17年7月歌舞伎町に新宿店がオープン、「今ここでしか体験できない最先端の空間」として人気を集め、来場者も50万人を突破したとされている。大阪店では「VRゾーン新宿」のVRアクティビティのほか、協力してオールを操作し、ルートの分岐を決めたり障害物を避けたりしながら、リアルな川下りの冒険をするアクティビティ「VRラピッドリバー」を導入する。利用料は入場と4つのアクティビティが遊べる「ワンディ・4チケットセット」が4千4百円。その2人割が8,400円など多彩なチケットセットを設定、8月23日から予約販売を開始する。 3.タイトーは8月9日から19年1月27日まで、大阪の「ヨドバシカメラ梅田」一階に、ポップアップストア「スペースインベーダールーム」を期間限定で開設した。これは「スペースインペーダー」誕生40周年を記念して、「丸ごとスペースインベーダー」をテーマに展開するもの。スクウェア・エニックス開発の「スペースインベーダー・ギガマックス」など4種類のアトラクションを集めた「スペースインベーダールーム」(1アトラクション600円、4アトラクション2千円)、謎解きゲーム「宇宙からの侵略者との交信」(一人千円)、スペースインベーダーのオリジナルグッズを集めたコーナーの3部で構成されている。東京・六本木で1月に開催した催しの、初の地方バージョン。 4.米国フロリダ州ジャクソンビルで8月26日午後(日本時間の27日未明)、「eスポーツ」競技大会の最中に銃乱射事件が発生、犯人1人を含む死者は3人、負傷者は11人に達した。場所はショッピングモールの中のゲームバー「GLHF」で、エレクトロニックアーツ社(EA)がそのプロアメフトボールのゲームソフト「マッデンNFL19」(PS4用)を使った予選トーナメントを開催していた。そこでこれまでの大会で優勝したことのある選手のデビッド・カッツ容疑者(メリーランド州バルティモア在住、24歳)が敗退したため、銃を乱射し、自殺したと保安官事務所は説明している。優勝賞金2万5千ドル(約270万円)の「マッデンNFL19」の予選で、決勝大会は10月ラスベガスで開かれる。 5.香港のインペリアル・パシフィック・インターナショナル社は、サイパン島の繁華街ガラパン地区に建設中で(17年7月に)部分開業したカジノホテル「インペリアル・パシフィック・リゾートホテル・イン・サイパン」を8月30日までに完成する予定だったが、建設労働者に8月中旬支払うはずだった給与支払いが、資金難により困難になったと8月17日に発表する事態になった。同ホテルは14階建てで、カジノフロアには200台以上の賭博用テーブル、約350台のスロットマシンが設置される予定で、すでに69%完成しているとされる。だが労働力不足による遅延、訴訟、賄賂の疑惑などが相次ぎ、なかなか工事が進まず、このままでは完成を12月まで延期せざるを得ないと見られている。 6.ユニバーサルエンターテインメントは8月9日、第2・四半期までの中間期(1-6月)決算を発表、売上高は465億4千百万円、経常利益は710億5千万円、中間利益は1,725億4千3百万円だった。前年の3月期から12月期に決算期を変更した。またウィンリゾーツ社との訴訟和解に伴う特別利益、特別損失を計上した。部門別で遊技機の売上高は239億2千8百万円、利益は10億千8百万円、カジノリゾートの売上高は216億4千万円、損失は30億2千万円、その他の売上高は8億8千6百万円、利益は4億7千百万円だった。フィリピンの高級カジノ「オカダマニラ」では売上高が着実に増加、VIP向けカジノでのジャンケット導入も順調に進んでいるとのこと。 7.フリューは8月9日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は4%増の61億2千4百万円、経常利益は0.4%減の7億4千万円、純利益は1%増の4億9千9百万円だった。部門別でプリントシール機の売上高は4%増の20億円、利益は28%増の2億円、コンテンツメディアの売上高は1%増の21億円、利益は3%減の10億円、キャラクターマーチャンダイジングの売上高は4%減の10億円、利益は20%減の4千万円、家庭用などゲームの売上高は29%増の8億円、損失は1億円(前年同期は2億円)など。プリントシール機事業が持ち直している。 8.長野県の共和コーポレーションは8月10日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は30億3千6百万円、経常利益は3千百万円、純利益は3百万円だった。前年は四半期決算を作成しなかったので、増減率は示されない。部門別ではゲーム場の売上高は22億7千3百万円、利益は2億5百万円、業務用機器販売高は7億3千万円、利益は2千百万円だった。北海道のSDエンターテイメントも同日第1・四半期決算を発表、売上高は1%増の19億3百万円だったが、経常損失は1億5百万円(前年同期は1億9百万円)、純損失は1億5千3百万円(9千5百万円)と振るわなかった。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |