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愛知県オペレーター協会が業界の将来を考える講演会を開き、タイトーの大植専務はここで「暇つぶし」と説明した。JAMMA・健娯委は卑猥な麻雀ゲームで注意喚起した。中島英行氏はナムコ側役員を辞任、アタリゲームス社社長に専念する。(1988年7月15日号)
タイトーは米国バリー社電子フリッパーの技術講習会を開いた。ナムコは米国にナムコアメリカ社を設立した。セガ社は新作展を開き、4人用メダルゲーム機「グランプリフォー」などを紹介した。加藤鈑金は本物の「零戦」の外観を修復した。(1978年7月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.オリエンタルランドは6月14日、東京ディズニーシー(TDS)を1.3倍に拡張、新たなディズニーホテルを含む新テーマポートを開発する基本計画について、米国ウォルトディズニー社と合意したと発表した。新開発するテーマポートの名称は未定だが、映画「アナと雪の女王」、「塔の上のラプンツェル」、「ピーターパン」の世界を新開発の4つのアトラクションなどで再現する3つのエリアと、パーク内にあって最上級の部屋を持つディズニーホテル(475室)で構成され、約2千5百億円を追加投資し、22年までに完成させる。TDSでは19年にアトラクション「ソアリン」を、TDLでも20年に大規模投資計画「美女と野獣エリア」をオープンさせる予定で、混雑の緩和と快適さの向上を目指していくとのこと。 2.バンダイナムコアミューズメントは昨年に続き、環境省の「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」に参加し、SCロケのゲーム場で、七夕の夜は店内照度を落として、ゲーム機の明かりだけで運営する。今年はすでに6月21日の夏至、午後8-10時(または閉店時まで)、ロケオーナーである商業施設の理解を得て、全国28ヵ所のSCロケゲーム場で、客の安全面や防犯面上支障のない範囲で、店内基本照明を消灯、ゲーム機の明かりだけで運営するとともに、全国182ヵ所の事務所、倉庫、屋外照明も消灯して実施した。2回目として7月7日の夜にも同じ時間帯、要領で実施する。今回のライトダウンは客の安全・防犯面が確保できたエリアに限定している。 3.1978年6月16日、東京・平河町(当時)のタイトー本社においてTVゲーム機「スペースインベーダー」が披露され、翌年にかけて日本と米欧で空前のブームを引き起こしてから40年になる。このためタイトーが初公開の日を制定、日本記念日協会が「スペースインベーダーの日」と認定した。これに伴い、タイトーは同ゲーム40周年を記念し、米国のアル・アルコーン氏(アタリ社「ポン」開発者)ら著名人からの祝辞をネット上で紹介、直営店舗でのクレーン用景品にインベーダー特大ぬいぐるみを投入、店内のインベーダー探しなどのイベントを実施した。同ゲームのキャラクターをあしらったTシャツなどさまざまなグッズも販売されたほか、40周年記念の「グルーヴコースター」も配信される予定。 4.SNKは6月22日、手のひらサイズの小型ゲーム機「ネオジオ・ミニ」を7月24日、小売価格11,500円で発売すると発表、予約受付を開始した。内蔵するゲームソフトは「ザ・キング・オブ・ファイターズ94」、「同95」、「同96」、「同97」、「同98」、「同99」、「同2000」、「同2001」、「同2002」、「同2003」、「サムライスピリッツ天草降臨」、「飢狼伝説スペシャル」、「メタルスラッグ」など「ネオジオ」用ゲームソフト計40タイトル。一体型コントローラー、3.5インチ液晶画面、モニター用HDMI出力端子、外部コントローラー端子、ヘッドホン端子付き。アマゾン、SNKオンラインショップで予約を受け付ける。 5.世界保健機関(WHO)は6月18日、オンラインゲームやスマホゲームなどに没頭して健康や生活に深刻な支障が出る状態を、「ゲーム障害」(ゲーミング・ディスオーダー、ゲーム依存症)という疾病に位置づける「改訂版国際疾病分類」(ICD-11)の最終案をまとめ、発表した。19年5月のWHO総会で決定、22年1月にも発効する予定。ゲーム障害が国際標準の症状となれば統計の対象となり、各国での診断例が増え、治療法確立が期待されるほか、医療保険の対象となるとのこと。ゲームの時間や頻度を制御できないなどの条件が当てはまると、ゲーム依存症と診断されるおそれがある。ただし飲酒と同様、ゲームをする行為が問題となるわけではない。 6.米国の米中経済・安全保障審査委員会(USCC)は6月初め、自治領となっている北マリアナ諸島連邦(CNMI)での中国資本の比重が増すにつれ、米軍による安全保障に影響が出始めている、との可能性をまとめたと海外で話題になっている。沖縄からの海兵隊4,100人のグアム移転が検討課題になる中で、CNMIへの中国からの労働力流入、観光客の増加が目立っており、影響は避けられないとの見方も出てきた。特に香港のインペリアル・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス社が17年7月、サイパン島ガラパン地区にカジノホテル「インペリアル・パシフィック・リゾートホテル・イン・サイパン」をオープン、さらに拡張工事を続けており、中国人の不法就労も表面化しているとのこと。 7.客に飲食物とゲームソフトを有料で提供、「プレイステーション4」(PS4)や「スイッチ」など家庭用TVゲーム機で遊ばせていた、京都と神戸市内のいわゆる「ゲームバー」が6月13日摘発され、経営者ら男4人が京都府警と兵庫県警に逮捕された。大手報道機関が一斉に報じた。それによると京都市内の2店舗と神戸市内の2店舗は、任天堂やカプコンなどが著作権を持つゲームソフトをコンソールとともに用意し、無断で客に遊ばせ、著作権法に違反(上映権を侵害)した疑い。ゲームバーに対して、コンピューターソフトウェア著作権協会が警告を出すなどしたが、4店は従わず、協会が両府県警に相談していたとのこと。メーカーが主張する「上映権」とは、著作物を画面などに映写、公に提示する権利で、あらゆる著作物に認められるが、公の提示とは異なるとみられる。 8.ユニバーサルエンターテインメントは6月15日、カジノ関連事業を安定して運用していくために子会社を再編すると発表した。カジノ運営にはマネーロンダリングへの関与など反社会的勢力とのつながりが生じやすい面があり、そのためカジノ機器製造・運営には厳格な業者規制が行われている。ユニバーサルにはカジノ関連事業を行なう香港のタイガー・リゾート・アジア社(岡田幸子、麻野憲志董事)と、米国のアルゼUSA社(ジェフリー・ギルバート・ディレクター)があり、二つの完全子会社を直接所有する「合同会社ABC」(代表社員はワンダークラブ、職務執行者は竹内東司)をユニバーサルの子会社として6月中に設立、間接的に二社を所有することにより、安定的に運用できる態勢にするとのこと。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |