| |||||||||||||
カプコンとデータイーストの米国子会社が、合同でディストリビューター会合を開催、カプコンはカプコンシステム基板を披露した。スイスのインタミン社が日本支社を設立した。コアランドは安田則雄氏のテクノスターを吸収合併した。(1988年6月15日号)
九州アミューズメント協会主催の「西日本娯楽機器産業展」は、任天堂「コンピューター・オセロ」が披露されるなどまずまずの成果を上げた。JAAのAM部会は、法令により登録された電気用品のAM機器を、協会でも登録することにした。(1978年6月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.ノーラン・ブッシュネル氏とともに、初の業務用ビデオゲーム機を開発した、米国のテッド・ダブニー氏が5月26日、食道がんによりワシントン州の自宅で死去した。81歳。ダブニー氏がいた録画機開発のアンペックス社で、新入社員のブッシュネル氏と出会い、シジキ社として研究を進め、ナッチング社「コンピュータースペース」(71年)を開発した。これを元にアタリ社が発足、アル・アルコーン氏を採用して「ポン」(72年)をヒットさせ、業務用TVゲーム機というジャンルを確立した。アタリ社共同設立者であるダブニー氏は73年3月に退社、持株も手放し、その後長い間業界から遠ざかっていたが、2009年以降、業界にいたころについて、単行本「アタリ社-ビジネスは楽しみだ」の筆者などに語り始めていた。 2.セガサミーグループは東京都内に分散しているグループ各社の本社機能を8月6日から、「大崎ガーデンタワー」(品川区西品川1丁目1番1号)に集約することになった。セガサミーHDが5月10日に発表した。3-13階と24階の12フロアに集約されるのはセガサミーHD、サミー、セガグループ管理のセガHD、家庭・PC用開発販売のセガゲームス、機器開発販売のセガインタラクティブ、アトラス、サミーネットワークスなど20社(約6,500名)の予定。大小会議室・ホールを設け、部門間の壁をなくしたオフィスになる予定。仕事をし易くするための什器備品導入のため75億円の費用を見込んでいる。これを機に4月から新たに許可制の副業制度「ジョブプラス」を導入した。 3.ユニバーサルエンターテインメントは5月14日、第1・四半期(1-3月)決算を発表、売上高は195億4千5百万円、経常利益は757億2千9百万円、純利益は1,814億2百万円だった。決算期変更により前年は4-12月の変則決算。部門別では遊技機の売上高が101億円、損失が8億円、カジノリゾート「オカダマニラ」の売上高が88億円、損失が14億円、その他の売上高が4億円、利益が2億円。米国ウィンリゾーツ社との和解により投資株式の差額1,587億円を特別利益に、受取利息744億円を営業外収益に、訴訟費用12億円を特別損失にそれぞれ計上した。ユニバーサルEは岡田和生氏とアルゼゲーミングアメリカ(AGA)社に対して特許侵害で提訴するとともに、各国で刑事告発を行なうと発表した。 4.フリューは5月14日、18年3月決算を発表、売上高は2%増の253億8千3百万円、経常利益は37%減の24億7千4百万円、当期利益は38%減の17億2千5百万円と大幅な減益だった。部門別ではプリントシールの売上高が微減の90億円、利益が14%減の10億円、コンテンツメディアの売上高が6%増の83億円、利益が4%減の41億円、キャラクターマーチャンダイジングの売上高が6%減の48億円、利益が67%減の1億円、ゲームの売上高が26%増の26億円、損失が15億円(前年は8億円)、出版その他の売上高が27%減の4億円など。プリントシール機は3機種投入した。19年3月期は売上高250億円、経常利益25億円、最終利益17億4千万円を予測している。 5.共和コーポレーションは5月14日、18年3月決算を発表、売上高は11%増の132億8千5百万円、経常利益は70%増の5億5千6百万円、当期利益は2%減の3億2千2百万円、と増収で経常増益だった。ゲーム場は1店減(ゲームシティ戸田店)の計47店だが、「ネットキャッチャーアピナ」を開設して、売上高は11%増の97億円、利益は31%増の10億円、景品ゲーム機など業務用機器販売の売上高は13%増の33億円、利益は74%増の1億円、広告代理などその他の売上高は14%減の1億円、利益は165%増の1千万円だった。19年3月期は売上高134億8千6百万円、経常利益5億9千9百万円、当期利益3億6千9百万円を見込んでいる。 6.SDエンターテイメントは5月14日、18年3月決算を発表、売上高は3%増の79億4千万円、経常損失は7千3百万円(前年は5千2百万円の利益)、当期利益は2%増の2千万円だった。種類別売上高は、ゲーム場が1%増の22億円、フィットネスが微増の20億円、ボウリング場が4%増の11億円、映画館など施設管理が4%減の12億円、その他が17%増の12億円だった。19年3月期は売上高87億円、経常利益1億2千万円、当期利益1億円を見込んでいる。 7.アドアーズの親会社だったキーホルダーは5月11日、18年3月決算を発表、売上高は13%減の195億2千3百万円、経常利益は79%減の1億4千2百万円、当期利益は471%増の12億3百万円だった。主要業務はアドアーズによるゲーム場(2店減の)45店運営だったが、その売上高は21%減の105億3千9百万円、利益は66%減の2億5千6百万円だった。既存ゲーム店舗における集客の伸び悩みから、「VRパーク東京」を展開するなど回復策を図ったが、VR関連の初期投資が負担となり、当初の計画から大きくかけ離れた結果となった。アドアーズは3月26日、45億円で未上場会社のワイドレジャーに売却され、約12億円がキーホルダーの特別利益に計上された。 8.スポーツ競技の結果に金銭を賭ける「スポーツ賭博」は、ラスベガスのある米国ネバダ州で認められているが、他の州にも広がる可能性が出てきた。連邦最高裁判所は5月14日、ネバダ州を除きスポーツ賭博を原則的に禁止してきた連邦法「プロ・アマスポーツ保護法」(1992年)が連邦憲法に違反しており、州が独自の判断によりスポーツ賭博を解禁できるとの判決を下した。最高裁判事9人のうち6人が支持した。野球のMBA、バスケットボールのNFLなどプロやアマチュアのスポーツ団体はスポーツ賭博に反対してきた。導入による税収入増を期待するニュージャージー州など多くの州は、これまで合法化を目指して訴訟を起こしてきたので、「画期的な判決」と歓迎している。 9.今年の「グローバル・ゲーミング・エキスポ(G2E)アジア」(5月15-17日、ベネシアンマカオホテルのコタイエキスポホール)の出展社は前年並みの約220社だったが、アジアでの市場拡大を期待して、展示規模は32%増の3万7千㎡と拡大、登録入場者も17%増の16,385人と伸ばした。「G2Eアジア」は米国のゲーミング機器協会、AGAが主催するカジノ機器展G2Eのアジア版で、今年は12回目となる。日系の出展社はコナミオーストラリア社、アルゼゲーミングマカオ社、マツイアジア社などで、セガサミーグループの韓国パラダイスシティも出展している。なお、宝くじ業界の「アジア・ラッタリー・エキスポ」も同会場で併催した。 10. 米国の大手遊園地運営会社、シックス・フラッグズ・エンタテインメント社(本社テキサス州グランドプレーリー)は5月22日、プレミアパークス社の関連会社と借地権を取得することで合意したと発表した。6月中に取引を完了し、その結果、現在経営している20の遊園地、ウォーターパークなどに、5つのロケーションが加わり、25ヵ所になる。新たに加わるのは、ヒューストン最大のウォーターパーク「ウェットン・ワイルド・スプラッシュタウン」、アリゾナ州最大のウォーターパーク「同・フェニックス」、ニューヨーク州バッファロー近くのリゾート地「ダリエンレイク」などで、日本の遊園地、屋外プールという概念・規模とは少し異なる。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |