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米国でレッドバロン社が平行輸入基板を認めるよう提訴し、タイトーアメリカ社は反訴を提出した。セガ社の株式が東証第2部に上場されることになった。シグマはAOUエキスポ88に出品できなかった、TVポーカーなどの新作展を開いた。(1988年5月1日号)
米国西海岸のペブルビーチで開かれた、アタリ社のディストリビューター会合にナムコの中村雅哉社長が参加した。和歌山・白浜の「ワールドサファリ」が併設ゲーム場とともにオープンした。カワクスの本社ビルが完成、取引先に披露された。(1978年5月1日号) 【ニュースダイジェスト】 1.三精テクノロジーズ(中川実社長)は3月30日、オランダの遊園施設メーカーであるベコマライズ社(ヘンドリック・ルーデンバーグCEO)を約166憶円で100%取得した、と発表した。持株会社のヤンセン&ヤンセン社から取得したものだが、観覧車事業は17年12月末に分離されているのでそれは含まれていない。ベコマ社は2001年設立の世界的な遊園施設メーカーで、特にローラーコースターが有名。観覧車を含む17年12月期の売上高は1億3千百30万ユーロ、純利益は千8百80万ユーロ。三精テクノロジーズは12年11月に買収した、米国子会社の遊園施設メーカー、S&Sワールドワイド社に加え、ベコマ社を子会社にすることにより、製品のラインアップを充実させ、グローバルな生産・販売体制を実現していくとしている。 2.ユニバーサルエンターテインメントは4月2日、米国ネバダ州地方裁判所において、アルゼ・ゲーミング・アメリカ社(AGA)と岡田和生氏を相手取って、損害賠償を求める訴訟を3月30日付で提起したと発表した。ユニバーサルによると、AGA社はもともと米国カジノ向けゲーミング機器製造を担当する、ユニバーサルの子会社だったが、2010年3月岡田氏に100%売却したところ、AGA社がユニバーサルの保有する特許を違法に使用、米国でゲーミング機の販売を行っていたこと、また岡田氏がこれに違法に関与していたことが明らかになり、特許侵害に基づく妨害排除と損害賠償(金額は未定)を求めることになった、と説明している。岡田和生氏はユニバーサルの創業者で、元会長だが、17年6月に解任されている。 3.イオンファンタジーは4月11日、18年2月期決算を発表、売上高は11%増の721億7千4百万円、経常利益は60%増の55億9千8百万円、最終利益は76%増の29億8千6百万円と、11年ぶりに過去最高となった。店舗は不採算店を処理する一方、国内が8店出店して459店、中国が44店出店して200店、アセアンが34店出店して189店で、合計848店になった。国内の遊戯機械運営による売上高が年間を通じて好調に推移し、既存店伸び率は20%増と大きく成長しており、特に景品を提供するゲーム機などが好調だったとしている。海外における店舗運営は営業利益が、中国3億円、アセアン4千万円といぜんとして厳しい。19年2月期は売上高777億円、経常利益60億円、最終利益33億円とさらに伸ばす予想をしている。 4.エスケイジャパンは4月13日、18年2月期決算を発表、売上高は17%増の53億8千4百万円、経常利益は179%増の3億3千百万円、最終利益は57%増の5億円と大幅な増収増益だった。固定資産売却益1億円など特別利益に計上した。区分別では、キャラクターぬいぐるみなどゲーム場向け「キャラクターエンタテインメント」の売上高が18%増の34億円、営業利益が46%増の2億円、キャラクターぬいぐるみなど専門店・量販店向け「キャラクター・ファンシー」の売上高が17%増の19億円、営業利益が9千万円(前年は約5百万円の損失)と改善した。19年2月期の業績は売上高52億7千万円、経常利益2億円、最終利益1億7千万円を予想している。 5.オリエンタルランド(OLC)は4月2日、東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)の二つのテーマパークの合計入園者数が17年度(17年4月-18年3月)に前年比0.3%増の3,010万人になったことを明らかにした。TDSの新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」や夏のイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」、TDLのキャッスルプロジェクト「ディズニー・ギフト・オブ・クリスマス」などが好評で、入園者数は順調に推移し、期初予想を上回る結果になったとしている。これまでの最高は映画「アナと雪の女王」の人気が高かった14年度の3,137万人。だが、根本的な混雑緩和が年ごとに大きな課題となっているのも事実。同社は4月からメインエントランスのリニューアル、立体駐車場の新設などを進める。 6.セガサミーホールディングスは4月10日、経営統合から10年経過し、事業環境も大きく変化していることから、ブランドロゴを新たにし、8月から使用すると発表した。新ロゴのテーマは「本物の感動の時を提供する」で、グラフィックはグループが未来に向けて成長し続ける姿を現すとしている。また7月1日東京・有明でバディ企画研究所(鈴木威社長)によりオープンする、多目的スポーツ施設「有明スポーツアリーナ」のネーミング権をセガサミーHDが取得。「セガサミースポーツアリーナ」とすることが決まった。同アリーナは地上4階建て、敷地面積は7,076㎡で、水泳、テニス、バスケットボール、ボルダリング、フットサル、柔道、ハンドボールなどの競技に対応している。ネーミングの権利は今年4月から3年間の契約。 7.インテクレーテッド・リゾート(IR)とはカジノホテルのことだが、米国カジノホテル運営のウィンリゾーツ社(ラスベガス、マット・マドックスCEO、従業員約2万人)は、創業者にちなむその社名を変える動きをして注目されている。スティーブ・ウィン氏が02年6月に設立した同社は、ラスベガスとマカオで高級カジノを数棟運営しているほか、19年6月オープンを目指してマサチューセッツ州エバレットにカジノホテル「ウィン・ボストン・ハーバー」を建設中だが、スティーブ・ウィン氏はこの2月、女性従業員に対するセクハラ疑惑が深刻化し、会長兼CEOを辞任、株式も手放した。マサチューセッツ州の賭博監督委員会(ゲーミング・コミッション)は開業1年前までに、カジノホテルの名前を変更するよう求めており、同社の社名も変わると見られている。 8.バンダイナムコアミューズメントは4月3日、仮想現実(VR)体験施設「VRゾーン新宿」(東京・新宿)で、スクウェア・エニックス協力による新アクティビティ「ドラゴンクエストVR」を4月27日より加えると発表した。これはエニックス(現スクウェア・エニックス)が86年に発売、ヒットさせた家庭用ゲームソフト「ドラゴンクエスト」に基づくVR体験ソフトで、体験者は戦士、僧侶、魔法使いになってパーティーを組み、専用の武器を装備し、「ドラゴンクエスト」の世界に旅経つというもの。手から伝わるスライムを斬るときの感触、モンスターめがけてメラを放つ感覚を冒険中のバトルで体感し、攻撃呪文や回復呪文を使って、パーティーの仲間と協力し合いながらゾーマ城を目指していく。予約は20日から受け付ける。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |