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AOUエキスポ88(新宿NSビル)には43社が出展、TVゲームの新技術など示した。AOU理事会、「娯倫」構想の検討を開始。タイトーは末角社長が退任したため、京セラから長谷川氏が社長、CSK元専務の大植氏が専務に。(1988年3月15日号)
JAA第5回総会開催、事務局の強化へ。メダルゲーム場との「併設」運営基準案は暗礁に。ジャトレのカラオケ大会は地方大会を完了。アタリ社「ブレイクアウト」をテーブル型にした、ナムコの「テーブルブレイクアウト」発売。(1978年3月15日号) 【ニュースダイジェスト】 1.ジャパンアミューズメントエキスポ(JAEPO)2018(2月9-11日、幕張メッセ2-3ホール)では、既成のメーカーではなく国際的な開発者集団が協力して開発中の新システム基板、「exA-アルカディア」(EXA)が披露された。「EXA」は17年9月に計画、開発してきたもので、ネットワーク接続不要の本来のシステム基板となり、ゲームごとの課金制もない。JAEPOではサファリゲームズの小間で、「EXA」用ゲームソフトとして、スマホゲームの縦画面シューティングゲーム「アカとブルー」の業務用版、「アカとブルー-タイプR」(開発はタノシマス)が出品された。2作目は横シューティングゲーム「スーパーハイドーラ―AC」(アビーライトスタジオなど)で、その他対戦格闘ゲーム、アクションゲームなど約10作が開発中とのこと。今年中に出荷される予定で、11月を目標にしている。 2.【JAEPO2018の続き】その他主な新作TVゲームとその出荷時期は次のとおり。セガ・インタラクティブ「ワールドドライバーズ・チャンピオンシップ」(3月)、「フェイト/グランドオーダー・アーケード」(7月)、「オンゲキ」(夏)、「ハウスオブザデッド・スカーレットドーン」、「千閃戦記」。バンダイナムコエンターテインメント「シュータウェイ・プロ」(3月)、「太鼓の達人ブルーVer.」(3月)、「湾岸ミッドナイトマキシマムチューン6」(7月)、バンダイナムコテクニカは米国ロウスリルズ社「Xゲームス・スノーボーダー」(7月)。コナミ「ダンスラッシュ・スターダム」(3月)、「ボンバーガール」(夏)、「ビシバシチャンネル」(夏)、「ベースボールコレクション」。タイトー「グルーヴコースター4スターライトロード」(春)、「VRキャプテン翼」(秋)。スクウェア・エニックス「星と翼のパラドクス」(秋)。 3.オリエンタルランド(OLC)は2月15日、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の年間パスポートを3月1日から値下げするとともに、お盆や年末など「年間パスポートが使えない日」を初めて設定すると発表した。混雑緩和が急務となっており、人気の年間パスポートの利用方法一部変更に乗り出したもの。年間パスポートの値下げは初めてで、TDL、TDSどちらかひとつのパーク用は大人6万3千円を6万千円に、両パーク共通用は9万3千円を8万9千円にそれぞれ値下げする。年間パスポートが使用できない日は2018年で、8月12-14日、10月6-8日、11月23-24日、12月8-9日と29-30日など、年間12日間ほどで、数ヵ月前に設定、発表される。 4.愛知県警は2月7日、名古屋市中区のマージャン店で総額約20万円の賞金を提供する大会を開いたとして、「麻雀リオ」名古屋店の森田忠彦店長(60)を風営法違反(賞品提供)の疑いで逮捕したと発表した。調べによると、同店は昨年11月12日麻雀大会を開催、1人3千円で参加者を募り、36人が参加して大会を進め、参加料と店の資金から優勝者に10万円、準優勝者に3万円など提供したとのこと。同店を含む麻雀リオチェーンは15都道府県に25店あるという。風営法は、4号営業(遊技の風俗営業)で現金を賞品として提供することを禁じているほか、4号営業の「麻雀店」と5号営業(旧8号営業)のゲームセンター等に関し、「遊技の結果に応じて賞品を提供する」ことを罰則付きで禁じている(法第23条参照)。 5.ユニバーサルエンターテインメントは2月14日、18年12月期決算を発表、売上高は685億4千6百万円、経常損失は128億2千9百万円、最終損失は134億2千6百万円と大幅な赤字だった。これまで3月決算だったが、12月決算に変更、9ヵ月間の変則決算となった。部門別で遊技機の売上高は503億円、利益は93億円、カジノリゾートの売上高は160億円と拡大したが、固定費負担から損失は90億円にとどまった、その他の売上高は19億円、利益は3億円だった。18年12月期は風営法の遊技機認定規則の改正が実施されるため遊技機をめぐる厳しい状況が予想されるが、カジノリゾートで収益が拡大するとしている。通期業績は売上高1,490億円、経常利益164億円、最終利益159億円と大幅増収で大幅黒字回復を予想している。 6.フリューは2月13日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は1%増の187億6千7百万円、経常利益は46%減の19億2千万円、純利益は46%減の13億2百万円だった。部門別でプリントシールの売上高は1%減の66億円、利益が27%減の8億円、コンテンツ・メディアの売上高は7%増の62億円、利益は3%減の31億円、キャラクター・マーチャンダイジングの売上高は10%減の35億円、利益は78%減の9千万円、家庭用ゲームの売上高は26%増の19億円、損失は9億円(前年同期は4億円)、その他の売上高は27%減の3億円、利益は52%減の5千万円となっている。同社はプリントシールビジネスの拡大、若年女性層の顧客基盤を活用したマネタイズの多様化、キャラクター価値の最大化に力を入れてきたとしている。 7.キーホルダーは2月9日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は17%減の138億7千8百万円、経常利益は95%減の2千5百万円、純利益は90%減の2千4百万円だった。ゲーム場は2減の45店で、売上高が22%減の80億円、営業利益が55%減の3億円だった。ゲーム場での集客の伸び悩みに、VRアトラクションの設備投資と販売レンタル計画との乖離(かいり)が重なり、大幅な減収減益となった。ゲーム場を運営する子会社のアドアーズは3月26日に45億円でワイドレジャーに売却するので、12億円の関係会社株式売却益が発生する予定。このため18年3月期の業績予想は売上高201億円(昨年5月の前回予想では200億円)、経常利益1億7千万円(7億5千万円)、最終利益10億5千万円(4億5千万円)と修正した。 8.SDエンターテインメントは2月13日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は3%増の58億3千4百万円、経常損失は2億3千2万円(前年同期は6千8百万円)、純損失は2億9百万円(1億3千7百万円)だった。種類別売上高はゲーム場が2%増の16億円、フィットネスが1%増の15億円、ボウリング場が2%増の7億円、映画館が2%減の9億円、その他が18%増の9億円。期中に札幌市内の大型ゲーム場跡にフィットネスを導入、大規模業態転換を図ったほか、昨年6月にネットキャッチャーを再開した。ゲーム場では「UFOキャッチャー9」などを集中導入した。18年3月期の業績予想は売上高80億5千万円(昨年5月の前回予想では86億円)、経常利益ゼロ(3億円)、当期利益2千万円(2億円)と大幅に下方修正した。 9.セガホールディングスは2月23日、海外で人気のあるTVゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を主人公にした、CGアニメと実写を融合させた長編映画(タイトルは未定)の19年11月北米公開を目指して、米国パラマウント映画社と共同制作することで合意したと発表した。ハリウッドではセガ・オブ・アメリカ社がパラマウント社と合意、「ワイルド・スピード」のヒットで知られるオリジナルフィルム社のニール・モリッツ氏らが制作に参加、セガグループのマーザ・アニメーションプラネットも参加する。「ヘッジホッグ」は1991年に「ジェネシス」ゲームの主人公として初登場、高速で駆け抜ける爽快感やクールな性格により国際的にヒットし、人気キャラクターとなった。セガ社では映画により、新しい顧客を開拓したいとしている。 10.香港ディズニーランドは2月20日、17年9月期決算を発表、売上高は入場者とホテル利用が増加して8%増の51億香港ドル(6億5千2百万米ドル)と伸ばしたが、純損失は前年の約2倍の3億4千5百万香港ドル(4千4百万米ドル)と急増、このため運営費負担をめぐる、米国のウォルトディズニー社との再交渉が課題になってきた。入場者数は3%増の620万人で、うち外国からは6%増の160万人が訪れた。05年にオープンした同園は香港政府が誘致したもので、ディズニー社と共同で建設・運営してきたが、ディズニー社は知的財産(IP)利用から多額の利用料を得ていると見られている。なにかにつけて狭いことが強調される香港ディズニーランドだが、23年完成を目指して積極的な拡大計画を進めており、ディズニー社との再交渉がカギになるもよう。 11.米国ラスベガスの大通りの北端に16年11月オープンした、(大通りに面したホテルでは)最小規模のカジノホテル、「ラッキードラゴン」が1月下旬に連邦破産法第11条(チャプターイレブン)の手続きを申請、閉鎖され、2月中にも競売に付されるという、経営危機に直面している(正確には当たったプログレッシブ・ジャックポットの払い出しを実行するなど、債務を解消しなければならない事態が発生したが、ここでは省略する)。中国をテーマにしたカジノホテルで、部屋数は203室。宿泊よりもカジノとレストランを目当てに来る中国人ギャンブラーを引っ張り込もうとして、そもそも中国人投資家グループが投資して建設したもの。やはり何度も経営破綻した「ストラトスフィア」カジノホテルのすぐそばにある。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2018 |