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TRCで開催されたAMショーで、TVゲーム機はタイトルが充実、大型化が進んだ。AOUは総会で新会長に梅原靖三氏を選出した。タイトーからTVガンゲーム「オペレーションウルフ」が発売された。ドヰの土居欣弘社長が死去した。(1987年11月1日号)
国際的となった、JAA主催の第15回AMショー開催に伴い、エスコ貿易は海外向けレセプションも。岡山県は青少年向けメダルゲームを規制する育成条例を施行した。セガ社はヘリを操縦しながら攻撃する「ヘリシューター」を発売した。(1977年11月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.遊園施設とアトラクションに関する国際的な協会であるIAAPAは10月10日、20年度の議長に英国の遊園地「ブラックプール・プレジャービーチ」の社長兼CEOであるアマンダ・トンプソン氏を内定したと発表した。IAAPA理事会が9月25日、18年度の第2副議長に選任したもので、慣例により19年度第1副議長に、20年度議長に昇格する予定。アマンダさんは百年に及ぶIAAPAの歴史で、三人目の女性議長となる。IAAPAは常勤の会長、副会長など執行部と、会員の中から選任される議長、副議長らによって運営されている。ブラックプール・プレジャービーチはアマンダさんの曽祖父が1896年に開園、トンプソン・ファミリーによって引き継がれてきており、IAAPAには1935年に加入した。父親のジェフリー氏も96年に議長に就任しており、二代にわたって議長に就任するのは初めて。 2.ウォルトディズニー社のボブ・アイガー会長兼CEOは10月4日、ラスベガスで2日に起こった銃乱射事件の犠牲者となった、ディズニーのテーマパークの従業員、キャリー・バーネットさん(34)の死を悼んだ。バーネットさんはカリフォルニア州アナハイムにある「カリフォルニア・アドベンチャー」のレストラン「パシフィック・ワーフ」に約10年間調理師として勤務しており、59人が犠牲者となった今回の事件に遭遇した。アイガー氏は政治的にも、銃による犯罪に反対の立場をとっている。またアイガー氏は19年7月まで現職に留まるとの見通しを明らかにした。アイガー氏は05年以来ディズニー社の経営を主導してきており、トム・スタッグCOOが後継者となる予定だったが、16年4月COOを退任してしまったスタッグ氏に代わる適任者は、まだ決まっていない。 3.ゲーム場運営のナムコは10月5日、香港子会社のナムコエンタープライズ・エイジャ社(NEAL)が10月12日に開業するゲーム場「ナムコポップコーン店」内に、海外初の「あそびパークプラス」を導入すると発表した。「ナムコポップコーン店」は、香港の郊外型ショッピングセンター「ポップコーン2期」(西貢区)に、NEAL社6店目の直営店として出店、ナムコのノウハウを生かし、国内でも好評を得ている「あそびパークプラス」を設置した。プロジェクションマッピングとセンサーなど最新技術を駆使した遊びが体験できる「屋内砂浜・海の子」、「風の丘」、「サンドアート」など、シンプルながら自由な発想を引き出すこだわりの遊具を取り揃え、親子の思い出作りの場を目指すとしている。最初の30分90香港ドル、延長30分毎60香港ドル。大人は入場料50香港ドルのみ。 4.イオンファンタジーは10月4日、第2・四半期までの半年間(3-8月)の中間決算を発表、売上高は10%増の357億4千2百万円、経常利益は47%増の23億百万円、中間利益は37%増の11億百万円と大幅に伸ばした。8月末の店舗数は国内470店、海外350店の計820店、うち直営は803店、FCは17店。国内は5店増で、遊戯機械売り上げの既存店伸び率が10%増となるなど、売上高は8%増の297億円、営業利益は40%増の24億円と大きく伸ばした。海外は中国が16店増、アセアンが12店増の計28店増で、売上高は中国が23%増の41億円、アセアンが34%増の20億円で、海外計26%増の62億円と伸ばしたものの、営業利益は約8千万円にとどまっている。 5.イオンファンタジーとグリーは10月4日、ゲーム場用子ども向けVRゲーム機を開発、日本と中国にあるゲーム場「モーリーファンタジー」300店(うち日本200店、中国100店)で18年に展開すると発表した。一般に使用されているVRゲーム機は「13歳未満の子どもが利用できない」という自主規制があるため子どもには使えないが、子どもでも使用できる単眼ヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD)「VRメット」(特許出願中)と、モニターを含めた体感型キャビネットを開発、世界初の業務用(ゲーム場用)として硬貨作動式で、人手を介さなくても済むようにした。用意するVRゲームは「VRぶっとび!バズーカ」、「VRドッカン!ブロック」、「VRびっくり!スライダー」の3種類で、1プレイ数百円で利用できるようにするとしている。 6.米国のギャンブリット・ゲーミング社はバンダイナムコエンターテインメントの許諾を得て、ナムコの人気キャラクター「パックマン」を活用した4人用カジノ機器「パックマン・バトルカジノ」を開発、世界最大のカジノ機器展「G2E2017」(ラスベガス、10月3-5日)で披露した。アーケードのTVゲーム「パックマン」(80年)から派生した、対戦型4人用の「パックマン・バトルロイヤル」(11年)をもとにデザインを一新、ギャンブル仕様にしたもの。最近流行りの「スキルゲーミング」というカジノ機器の一種で、図柄も元のゲームから大きく変わり、ゲーム料金として硬貨やトークンが投入される代わりに、2-20ドルの賭金を投入、賞金ルーレットに挑戦でき、勝てば高額の現金を獲得できる。ギャンブリット社は18年にも米国のカジノに導入される予定だと説明している。 7.米国のカジノ運営大手、シーザーズ・エンタテインメント社は10月6日、破産法11条(チャプターイレブン)の手続きを完了して再生され、これに伴う兄弟会社シーザーズ・アクイジション社との合併、経営陣の刷新も発表した。名門カジノの名をほしいままにした「シーザーズパレス」の運営会社だったが、04年にハラーズ・エンタテインメント社に買収され、それが10年に現社名を継ぐことになった。現在、ラスベガスの大手カジノホテルのほとんどが、「シーザーズパレス」、「プラネットハリウッド」、「パリス」、「バリー」などを運営するシーザーズ・エンタテイメント社と、「MGMグランド」、「アリア」、「ベラージオ」、「マンダレイベイ」などを運営するMGMリゾーツ社の2社の系列下にある。 8.「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)のアトラクション「ジョーズ」で10月9日午後6時半ごろ、48人の乗客が乗るボートが終点近くまで来たとき、後部エンジンから黒煙が上がり、係員が消火器で消し止めた。乗客は近くの桟橋から避難し、けが人はなかった。市消防局が原因を調査中で、運転の再開は未定。「ジョーズ」はボートが約7分間池を周遊し、途中巨大なサメが水中から口を開けて、出現する人気アトラクションのひとつ。USJではまた9月29日午後2時10分ごろ、ローラーコースター「ザ・フライング・ダイナソー」が緊急停止し、乗客約30人が腹這いのままになったが、約30分後に全員救出され、けが人はなかった。乗降場付近の立ち入り禁止エリアに子どもが入った場合など、異常を知らせるセンサーが感知したため、係員が緊急に停止させもので、午後3時50分に運転を再開した。このコースターは8月20日にも緊急停止している。 9.㈱ホープ・アミューズメント(神奈川県藤沢市遠藤、原田敦史代表)が9月20日、東京地裁で破産手続き開始決定を受けていたことが分かった。負債は約3億円。2015年4月設立のAM機器製造業者で、特別清算した㈱KHP(旧ホープ)の事業を継承していたが、施設運営が低迷する中、中国から安い製品が輸入されるようになり、受注が伸びず行き詰ったとされている。16年9月に廃業していた。なお、KHPは今年3月東京地裁が特別清算を決定している。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017 |