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中国・北京にトーゴがすべての遊園施設とゲーム機を納入した、遊園地「北京遊楽園」がオープンした。コナミ工業の創業者、上月景正社長が会長に、菱川文博会長が社長に交替した。タイトーは、テクノスジャパンのTVゲーム「ダブルドラゴン」を発売した。(1987年6月15日号)
中村製作所は創立記念日の6月1日付で社名を「ナムコ」に変更した。沖縄の風営法施行「暫定措置」は、さらに3年間延長が決まった。JAAは機関誌を制作してきた日本出版企画制作を除名した。米国グレムリン社はブロッキングゲーム「ハッスル」を出荷した。(1977年6月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.中国の上海ディズニーランドは、開園1年を待たずに、入園者1千万人を達成したことが分かった。16年6月15日に開業した同園は、中国観光デーに当たる5月19日、目標とした入園客1千万人を達成、6月15日から1ヵ月間、1周年記念の催しを繰り広げることになったと発表した。同園では4月24日、3月時点での入園客が850万人となり、6月16日までに1千万人を達成するのは確実となっていた。一部からは高すぎると言われるパスポート料金のほか、マナーの悪さなど「ディズニー初体験」の不安材料などが指摘される中、上海ディズニーランドとその付属施設(ディズニータウン、ディズニーホテル)の運営、管理の積み重ねが社会的に良い効果をもたらしており、全体として上海ディズニーランドの評価を高めたことは無視できない。 2.中国でM8クラスの地震も耐えるという、世界最長の海上橋「香港・珠海・澳門大橋」(全長55km)がほぼ完成、年末にも開通する見込みとなった。香港ディズニーランドのある香港ランタオ島と、中国の珠海(チューハイ)、澳門(マカオ)を結ぶ橋で、橋と海底トンネルで構成されている。これまで陸路で3~4時間、海路で1時間かかっていた香港-マカオ間を、自動車で30分に短縮できるとあって、マカオのカジノにとってアクセスが格段に改良されると期待されている。総工費1兆6,300億円かけて建設され、巨大地震にも耐える耐震工事が施されている。しかし、この橋のコンクリートの耐圧試験の結果を偽造したとして5月23日までに、香港の汚職捜査機関は21人の関係者を逮捕、取り調べているとの情報もある。18年11月続報=「港珠澳大橋」は18年10月完成した。 3.中国山東省のイ(サンズイ偏に維)坊(ウェイファング)市を流れる白狼水(バイラングリバー)の橋の中央にこのほど、世界最大のスパイクレス(リング型)観覧車「バイラング・ブリッジ・フェリスホイール」が完成した。10人乗りのゴンドラを36個付けたリングが、直径125mの輪をなぞって約28分で1周する。最高部の高さは145mある。ゴンドラにはテレビが備え付けられ、Wi-Fiにも対応。山東省の絶景を見ることができる。中国建設省第6技術部が計画、天津職人製作所が建設した。スパイクレス観覧車は、日本では東京ドームシティアトラクションズの「ビッグオー」(高さ80m)、があり、中国でも江蘇省常州市で13年に完成した「時来運転」(ターン・オブ・フォーチュン、高さ89m)などの例がある。 4.アドアーズは5月24日、経営トップの異動を発表するとともに、10月1日付持株会社制への移行計画を明らかにした。6月27日付で新社長に就任する予定の明珍徹(みょうちん・とおる)氏は88年上智大理工卒、第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。15年Jトラストに入社し取締役、16年6月から常務。宮城県出身、52歳。上原聖司社長は取締役にとどまる。持株会社への移行は10月1日付で、不動産と店舗サブリース事業を残したうえで、ゲーム場運営事業を新設子会社に移行して、アドアーズを「キーホルダー」に社名変更、持株会社にするとともに、新設子会社の社名を「アドアーズ」に変更し、結果としてアドアーズはキーホルダーの子会社となる。このため6月27日の定時株主総会で定款変更などの手続きをする予定。 5.セガホールディングス(岡村秀樹社長兼COO)は5月18日、「セガ」グループのブランドイメージを視覚的・聴覚的に表現することを目的とする、新しいコーポレート・アイデンティティ(CI)を制定、この日から順次導入すると発表した。新CIは「アメージング・セガ」をコンセプトに、「今までない驚きを、もっと」提供し続ける姿勢と決意を表現するもので、「目の表情」に着目、特殊デバイスを通じて目の動きをトラッキングして、これまでにないアプローチで世界初のCIを誕生させた、と説明している。動画は0.2秒間。①セガが発売するゲームタイトル、②テレビCM、ウェッブ広告、プロモーションビデオなどの動画広告、③各種チラシなど販促ツールで使用、セガグループのブランディングツールとして活用していく。 6.セガ・エンタテインメントは5月29日、「クラブセガ秋葉原新館」(千代田区外神田1-11-11)6階に31日、VRアトラクションを楽しめる「セガVRアリーナ秋葉原」を開設すると発表した。その第一弾となるアトラクション、「モータル・ブリッツ(・フォー・ウォーキング・アトラクション)」は、韓国のスコネック社が開発したファースト・パーソン・シューティング(FPS)で、HMDを装着したプレイヤーが、何もない空間内で全身を使ってゲームを体験することができるもの。一人ずつプレイし、最大3名まで同時プレイできる。プレイ時間は状況により1回8~15分間ほど。料金1,500円。同社では、ゲーム場だからこそ体験できるVRコンテンツを今後も導入していくとのこと。31日までに不具合が見つかり、オープンを延期した。6月16日続報=17日に開業する。 7.タイトーは5月15日、全世界で500万人を動員したという、体験型知育空間「チームラボアイランド-学ぶ!未来の遊園地」の、九州地区初の常設店を7月1日、商業施設「キャナルシティ博多」(福岡市博多区住吉)5階に開設する、と発表した。親子連れの来客を見込んで、ゲーム場「タイトーステーション」の一部を改装する。チームラボアイランドは、暗記重視でクリエイティブな面は抑えつけられている現代の教育を克服するため、最新デジタル技術を使用し、人気9タイトルなど、自由に共同的で創造的な体験を楽しむ、という趣旨の遊園地を目指すもの。同時に、タカラトミーのミニカー「トミカ」と鉄道玩具「プラレール」などによる「トミカプラレールカフェ」を設ける。営業時間は10時~20時、料金は1人につき最初の30分500円で、延長30分ごとに500円。2歳以下無料。 8.ユニバーサルエンターテインメントは5月12日、17年3月期決算を発表、売上高は21%増の1,111億8千7百万円、経常利益は21%増の270億3千6百万円、最終利益は19%増の186億2千9百万円と大幅な増収増益だった。うちパチンコ・パチスロ遊技機の売上高は22%増の1,080億4千百万円、営業利益は46%増の464億6千2百万円、メディアコンテンツその他の売上高は8%減の31億6千2百万円、営業損失は81億6千百万円(前年は41億3千2百万円)。米国ウィンリゾーツ社との民事訴訟はなおディスカバリーなど証拠開示手続き中だが、判決による影響を見積もるのは困難であり、ウィンリゾーツ社の株式を取得原価で評価、持分法の適用もしないことにした。またカジノホテル「オカダマニラ」開業に伴い、その重要性が増すことから、決算期を12月末に変更、今期は4月から12月までの変則決算になる予定。 9.フリューは5月12日、17年3月期決算を発表、売上高は3%増の248億9千万円、経常利益は7%増の39億2千百万円、最終利益は14%増の27億9千8百万円増収で大幅増益だった。部門別でプリントシールの売上高は3%増の90億9千万円、営業利益は26%増の12億8千4百万円、コンテンツ・メディアの売上高は7%増の79億5千万円、営業利益は6%増の43億4百万円、キャラクタ・マーチャンダイジングの売上高は4%減の51億8千9百万円、営業利益は5%減の3億9千8百万円、ゲームの売上高は21%増の21億百万円、営業損失は8億7千6百万円(前年は5億8千万円)など。18年3月期は売上高265億円、経常利益40億円、最終利益28億円を予想している。なお同社は、カラーコンタクトレンズの商品開発でシンシアと業務提携したことを明らかにした。 10.SDエンターテイメントは5月15日、17年3月期決算を発表、売上高は1%増の82億8千百万円、経常利益は5千2百万円(前年は3千4百万円の赤字)、当期利益は2千万円(9千4百万円の赤字)と黒字回復した。種類別売上高はゲーム場が2%減の22億円、フィットネスが6%減の20億円、ボウリング場が9%減の10億円、映画館など施設管理が5%減の12億円、カフェその他が24%増の16億円。ゲーム場は「ディノスパーク音更(おとふけ)」を出店、「艦これアーケード」などヒットゲームによる増収があったが、「ディノスパーク守山」など3店を閉鎖したほか、「ネットキャッチャー」が期待外れで、見直し作業のため12月末から休止しており、不調だった。また10、12月には大雪により客足が遠のいた。18年3月期は売上高86億円、経常利益3億円、当期利益2億円を見込んでいる。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017 |