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米国バリー社、遊園地運営のシックスフラッグス社を売却した。遊技機賭博対策として、警察庁と業界が意見交わした。ナムコとトーゴが技術提携し、合弁でN&T社を設立した。タイトー、テクモがそれぞれプールバーを展開中。(1987年5月15日号)
春の叙勲で、遠藤嘉一氏(日本娯楽機)に勲5等の授与が決まった。アミューズメント産業出版局が設立された。セガ社はオペレーター向けに、「IC」技術の講習会を東京、大阪、福岡で開く予定。エスコ貿易が自社ビルに移転した。(1977年5月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.オリエンタルランドは4月27日、17年3月期決算を発表、売上高は3%増の4,777億4千8百万円、経常利益は5%増の1,146億千百万円、最終利益は11%増の823億7千4百万円増収増益だった。部門別ではテーマパークの売上高が3%増の3,942億円、営業利益が5%増の958億円、ホテルの売上高が5%増の661億円、営業利益が6%増の145億円、その他の売上高が1%減の173億円、営業利益は50%増の24億円。「東京ディズニーリゾート」の入園者数は4年連続で3千万人以上を維持したが、0.6%(19万人)減少した。しかしパスポート値上げにより、1人当たり売上高は増加した。18年3月期は前年の反動から、売上高が2%減の4,693億円、経常利益が11%減の1,016億円、最終利益が14%減の708億円を予想している。 2.任天堂は4月27日、17年3月期決算を発表、売上高は3%減の4,890億9千5百万円、経常利益は75%増の503億6千4百万円、最終利益は522%増の1,025億7千4百万円と減収だが大幅増益だった。売上高のうち海外売上高は全体の73%当たる3,590億円。為替差損52億円を営業外費用に計上した。「スイッチ」を3月に発売、本体274万台、ゲームソフト546万本を販売した。「3DS」は本体727万台、ソフトは5,508万本を販売。「クラシックミニ」は11月に販売、好評だった。関連会社ポケモンによる投資利益は202億円、シアトルマリーナ持分の一部売却による特別利益は645億円だった。18年3月期は売上高7,500億円、経常利益600億円、最終利益450億円を予想している。 3.カプコンは4月27日、17年3月期決算を発表、売上高は13%増の871億7千万円、経常利益は11%増の125億8千9百万円、最終利益は15%増の88億7千9百万円と連続して大幅増収増益だった。部門別ではデジタルコンテンツ(消費者向けゲーム)の売上高が12%増の587億円(1億円未満切り捨て)、営業利益が9%減の110億円、ゲーム場は3増1減の36店で売上高が5%増の95億円、営業利益が8%増の7億円、パチスロ機器(うち一部は業務用機器)の売上高が26%増の168億円、営業利益が82%増の51億円、その他の売上高が2%増の20億円、営業利益が90%増の9億円。18年3月期は売上高930億円、経常利益140億円、最終利益95億円を予想している。 4.エスケイジャパンは4月14日、17年2月期決算を発表、売上高は13%減の45億8千5百万円、経常利益は5%減の1億千8百万円、最終利益は3億千8百万円(前年は1億8千5百万円の赤字)と減収ながら黒字回復した。部門別でキャラクターエンタテインメントの売上高は11%減の29億千3百万円、営業利益は84%増の1億6千2百万円、キャラクターファンシーの売上高は18%減の16億7千万円、営業損失は4千8百万円(前年は3百万円の利益)だった。固定資産売却益2億千百万円を特別利益に計上した。18年2月期は売上高48億円、経常利益8千万円、最終利益2億円を予想している。5月24日続報=9月に大阪本社事務所を売却、移転する。 5.セガホールディングスは4月27日、BBCアースとの共同プロジェクトの「オービィ」を海外で初めて出店したことを明らかにした。セガが許諾したアラブ首長国連邦(UAE)のマジッド・アル・フタイム・レジャー&エンタテインメント社(本社ドバイ、ダミエン・レイサムCEO)は5月7日、ドバイの大型複合施設「シティセンター・ミルディフ」2階に「オービィドバイ」をオープンする。「オービィ」は地球の大自然をふーまにした体験型ミュージアムとして、13年8月横浜に開設、16年1月には大阪でも開設した。セガ社では海外展開先を模索していたが、中東地区において大規模なレジャー施設を展開しているマジッド・アル・フタイム社と思惑が合致し、提携し、建設を進めてきた。営業時間は日曜~水曜が10時~22時、木曜~土曜が10時~24時。入場料140ディルハム(約4,300円)。 6.コナミアミューズメントは4月17日、ゲーム場向けマルチ電子マネー決済システム「シンカターミナル」のサービスを開始したと発表した。硬貨の代わりに電子マネーを使用するシステムで、コナミの電子マネー「パセリ」や、「スイカ」、「イコカ」など交通系電子マネー、「楽天エディ」や「nanaco」など各種電子マネーを1つのシステム及び決済機器で運用できるもので、セガ・インタラクティブとも昨年10月に共同展開で合意していた。既存のネットワークインフラ、「eアミューズメント」、「オールネット」を利用して使用でき、専用回線を必要としないのも特徴。コナミアミューズメントはゲーム場向け「シンカターミナル」の加盟店開拓業務を行うとともに、電子マネーでアーケードゲームを楽しめる環境づくりを進めるとしている。 7.韓国インチョン(仁川)国際空港に隣接する、韓国初の本格統合リゾート(IR)「パラダイスシティ」が4月20日、正式にオープンした。33万㎡の敷地に10階建ての建物を建設、15,500㎡のカジノ、客室711室のホテル、サイズの異なる会場を集めたコンベンションホールを含む第1期工事分がオープンしたもので、商業施設、文化施設など残る第2期工事分は18年上半期完成の予定。カジノは外国人専用で、パスポートで確認される。ルーレットなど賭博用テーブル約200台、ポーカーなどの賭博機約290台が用意されている。開会式には、韓国パラダイスグループ、セガサミーHD、両社による合弁会社パラダイス・セガサミー(出資比率はパラダイス55%、セガサミー45%)、仁川広域市、仁川国際空港の各代表が出席し、挨拶を述べた。 8.カナダの大手映像技術開発会社、IMAX「アイマックス」は4月20日、第1・四半期(1-3月期)決算発表に伴い、今年2月に米国ロサンゼルスでオープンして話題を集めている「VRセンター」を、年内にニューヨーク、英国マンチェスター、上海、日本(都市名未定)に開設するとする世界計画を明らかにした。同社「VRセンター」は横長大型フィルムを使用するIMAXシアターをさらに飛躍させ、没入感、臨場感を体験できる仮想現実(VR)を楽しめるもので、利用料が少額(7ドル)なので「アーケード」と説明する向きもある。現在「スターウォーズ」など短編をいくつか用意しており、さらに映画「ジャスティスリーグ」など3作のVR化に関し3月、ワーナーブラザース社と提携しており、映画のVR版に繋げていくとみられている。 9.ベルギーを拠点とするクレーンゲーム機の世界的なメーカー、エラウト社がこのほど、米国フロリダ州にあるリデムプションゲーム機のメーカー、ベンチマーク・ゲームス社(アル・クレス社長)を買い取ったことが分かった。買収価格などは明らかではない。エラウト社は技術者のエイチェル・ベルストラテン氏が1959年に設立した会社で、近年エリックCEOが子会社のエラウトUSA社を通じて米国進出を図ってきており、06年にオペレーター会社のモンデュース社を買収、15年にはリデムプションゲーム機のメーカーのコスト・ツー・コースト・エンタテインメント社を買収した。ベンチマーク・ゲーム社は1993年設立だが、すでに経営陣は高齢化しており、ただ一人残ったアル・クレス氏も75歳で、昨年12月に引退を表明していた。 10.ゲーム機販売・運営業者の㈱エムオーコーポレーション(東京都豊島区南大塚、田口宣由代表)に対し、東京地裁は4月12日、破産手続き開始を決定した。負債額は約10億円。セガ社機器販売部出身の田口宣由氏が85年4月に㈱アイモを設立したのが始まりで、最近になって㈲アイモアミューズ、エムオーコーポレーションに事業を移転してきたもよう。かつては年商23億円以上の実績があったが、漸減していき、行き詰ったもの。AOUの事業に参加しており、研修委員長や広報委員長に就任していた。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017 |