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セガ社、米国のゲーム場チェーン「タイムアウト社」を買収。JAPEAが「売上税」免除を官庁と自民党に陳情した。タイトーはバッティングセンター用の高度な投球ロボットを開発。トランプ氏はバリー社を乗っ取る動きに。(1987年2月1日号)
本紙調査の「年頭ベストスリー機種」に「F1」、「ボールパーク」、「EVRレース」。中村製作所は「F1」コピー問題で本格対決へ。米国シカゴコイン社はスターン・エレクトロニクス社傘下に。タイトーは「クリーンスイープ2」を発売。(1977年2月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.パナソニックと米国ウォルトディズニーグループのテーマパーク部門、ウォルトディズニー・パークス&リゾーツ社は1月4日、ラスベガスでのCES開催を機に、パナソニックの高輝度プロジェクターを、引き続き今後10年間、ウォルトディズニーのテーマパークのアトラクションに採用する、との業務提携を明らかにした。パナソニックは高輝度プロジェクターでは世界最大手で、7年連続でトップシェアを占めるほど。同社製品はこれまでにも、米国ディズニーランドの「ファインディング・ニモ・サブマリン・ヴォヤッジ」、マジックキングダムの「ホーンテッド・マンション」などで多数採用され、またアニマルキングダムに出来る予定の新エリア「パンドラ・ザ・ワールド・オブ・アバター」の「ナビ・リバー・ジャーニー」などでも採用されている。ディズニー社では、他では体験できない、大切な思い出になる体験を提供するのに製品を役立てているとしている。 2.イオンファンタジーは、ルーレット台などを備えた大人向けカジノ風施設「Nosica」(ノジカ)を15年以来密かにオープン、このほど全国的に展開することになったもようだ。「ノジカ」サイトによると、「日本にありそうでなかった、大人のための遊びの空間」で、「賭ける」楽しさを味わうものとしている。ロケーションこそファミリー向けだが、基本的にはこれまでのメダルゲーム場と変わらず、入場料なしでスロットマシン、TVカードゲームなど、本場カジノで使用されているメダルゲーム機を、メダルを介して遊技できるほか、バカラ、ブラックジャック、ポーカーなどのカジノ用テーブルを、入場料制(チップ300枚込み1,100円)で遊べるというもの。三重県桑名市新西方の「イオン桑名SC」と、新潟市江南区下早通柳田の「イオンモール新潟南店」に「ノジカ」実験店があり、10-22時営業中。東京都江戸川区西葛西の「イオン葛西店」にも12月に開設して分かった。 3.イオンファンタジーは1月11日、第3・四半期までの9ヵ月(3-11月)決算を発表、売上高は12%増の473億千2百万円、経常利益は110%増の17億5千百万円、純利益は168%増の6億6千2百万円と大幅な増収増益だった。国内11店、海外57店の計68店を新規出店、国内で19店を閉鎖して、11月末に国内で488店、海外(中国とアセアン諸国)で332店となり、国内海外の合計820店となった。業績は国内の売上高が11%増の4百億7千万円、営業利益が77%増の21億8千9百万円と大幅に伸ばし、海外は売上高が16%増の72億4千万円と伸ばしたものの、営業損失は1億2千4百万円少ない2億5千6百万円にとどまった。国内では遊戯機械の売上で、既存店売上伸び率がプラスになって1年を経過、引き続きブラス基調が続いているのが大きい。 4.ゲーム場のクレーン用景品に生きたハムスター(ペットや実験用のネズミの一種)を使用したゲーム場が、ネット上で非難の声を巻き起こし、ゲーム場は3ヵ月後にこの景品を撤去して話題になっている。兵庫県太子町にある「ゲームアイビス太子店」(株式会社アイビスが経営)が昨年10月ごろから、店側が名付けたクレーンゲーム機「もふもふはむすたぁ」に、景品の見本として生きたハムスターを陳列。1回500円の料金で、ピンポン玉を当たりの穴に入れて、空の籠(かご)を手に入れると、店側からハムスターがもらえるというもの。生きた動物を景品にしたことで、非難の声が上がり、1月8日になって店側はついに謝罪文を出して、この景品を撤去した。それまでにクレーンゲームを通じて、104匹が客の手に渡り、残った3匹は従業員が飼育している、とのこと。 5.米国業務用アミューズメント機の展示会である「アミューズメントエキスポ」は今年、伝統的な開催地となってきたラスベガスのコンベンションセンターから初めて離れ、テキサス州ダラスのコンベンションセンターで3月15-16日の2日間開かれる予定だ(14日にオペレーター向けの教育セミナーと、夜のレセプションがあり、催し自体は3日間)。同展示会は、1948年設立のAMOAの秋の伝統的な「AMOAエキスポ」と、1981年設立のAAMAの春の「ASI」(ACMEとした年もある)が09年に終了、10年にAAMA/AMOA共催の「アミューズメントエキスポ」と新発足したもので、近年駄菓子自動販売機の協会「NBVA」のショーが会場を共にしている(今回さらにレーザータグコンベンションも)。展示会は伝統的に3日間開催だったが、近年は2日間と短く(開催時間は10-18時)なっている。 6.ユニバーサルエンターテインメント(岡田和生会長)は1月10日、フィリピンの首都、マニラに世界最大級の総合リゾート「オカダマニラ」で12月30日午後7時正式にカジノ運営を開始した、と発表した、12月21日にフィリピンの賭博監督機関、「PAGCOR」〈アミューズメント&ゲーミング・コーポレーション〉が発行するカジノ運営許可証を得てソフトオープンしたもので、この後2月末のグランドオープンに向けさらに、993室あるホテルと、日本食「割烹今村」を含む各種レストランをオープンしていく予定。マニラ湾を臨む「エンタテイントシティ」に約44haの建設用地を確保、約24億ドルかけて建設を進めてきたが、用地はまだ半分を使用したに過ぎない。「オカダマニラ」ではカジノ開業に伴い、会員制クラブ「リワードサークル」に登録し、ポイントを獲得するよう、利用客に推奨していくとしている。 7.バンダイナムコエンターテインメントは、業務用アミューズメントマシンのアフターサービス機能を分社化、4月3日付で設立する子会社「バンダイナムコテクニカ」が担当することになった。1月11日に発表した。同社AM機関連のアフターサービス事業はこれまで、自社製品の修理や補修用部品の販売を中心に展開してきた。今後はそれらに加え、長年業界で培った技術、知識などを活かして、海外メーカーを含めた他社製品や中古機器の仕入れ・販売・アフターサービス、ゲーム場向け新規サービスの企画・販売など、これまでにない新領域の事業へと事業拡大を図るとしている。新会社のバンダイナムコテクニカの所在地は横浜市神奈川区三枝町22番1号で、社長には長谷川琢也氏が就任する予定。 8.㈱太陽自動機(東京都江戸川区東葛西、宮坂英子社長)が16年12月末で業務用ゲーム機事業から撤退したことが判明した。1971年4月に「太陽娯楽サービス」として創業、76年4月に法人成りし、現社名となった子ども用メダルゲーム機の開発メーカーで、近年は風営法に基づくバチスロ遊技機から転用したメダルゲーム機などを扱ってきた。AMショーに出展したのは07年が最後。住宅のリフォーム事業を手掛けてきており、思い切ってゲーム関係から撤退することにしたもの。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017 |