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トーゴの「ウルトラツイスター」が米国に続き、後楽園ゆうえんちに完成した。米国ロス市警、クレーン機運営に罰金。米国AAMA、コピー対策に元FBIのボブ・フェイ氏を採用。名古屋の老舗、水野商会の水野鑅吉氏が死去した。(1987年1月15日号)
米国のフリッパーメーカー、ゴットリープ社が、コロンビア映画社の資本傘下に入った。中村製作所は米国グレムリン社TVゲーム機製品の販売権を取得した。エキシディ社の「デスレース」が、米国で殺人ゲームと非難を浴びた。(1977年1月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.16年秋の臨時国会は12月15日未明、カジノを中心とする統合型リゾート(IR)を推進する、「特定複合観光施設区域整備推進法案」(カジノ法案)を成立させて終わった。同法案は店晒(たなざら)しになった後、9月26日に衆議院に再提出され、内閣委員会に付託、12月2日に修正し可決、6日本会議で可決した。続いて参議院で7日内閣委員会に付託、12日の参考人意見陳述を経て、修正の上14日に可決、さらに衆議院で可決してやっと成立した。IR推進を目的とする基本法であって、細部は今後詰めていくものとはいえ、実質審議は衆参合わせても24時間足らずの上、議論は深まらず、刑法で禁じる賭博を解禁することに、とても国民が納得したとは言えそうもない状況だ。これを機にカジノ用のゲーミング(賭博)機器と、カジノ用でないアミューズメント(健全娯楽)機器の区別が図られるならば、それはそれでいいかもしれないが、それも不明。 2.ユニバーサルエンターテインメント(岡田和生会長)の現地子会社、タイガーリゾート・レジャー&エンタテインメント社が運営するカジノリゾート「オカダマニラ」の第1期工事が完了、12月21日にフィリピンの賭博監督機関、「PAGCOR」が発行するカジノ運営許可証を得て、ソフトオープンした。約44haの敷地の半分を使用、15階建ての建物から成るリゾートで、カジノには3千台の電子賭博機、5百台の賭博用テーブルがあり、客室は993室ある。同リゾートは2008年に「マニラベイリゾート」として仮免許を得て、12年にマニラ湾の「エンタテイメントシティ」内で着工。16年6月、現商号に変更、24億ドルの資金を投じて完成させた。同地区には13年にブルームベリー社の「ソレアリゾート」カジノ、15年にメルコクラウン社の「シティ・オブ・ドリームズ・マニラ」が先行オープンしている。 3.アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある28億㎡の敷地に約4千億円を投資して建築中の、3つのテーマパークを含む中東最大のレジャーランド「ドバイパークス&リゾーツ」が12月18日、正式オープンした。テーマパークは、ドバイにある世界で最も高い建物「ブルジュ・ハリファ」のミニチュア模型を特徴とする「レゴランドドバイ」、インド映画産業に焦点を当てた「ボリウッドパークス・ドバイ」、ハリウッド映画社が持つキャラクターが楽しませる映画のテーマパーク「モーションゲート・ドバイ」の3つで、これらを結ぶアトリウム「リバーランド・ドバイ」(先に10月末にオープン済み)、園内のテーマホテル「ラピタ」もある。ライドとアトラクションが27種予定されている、第4のテーマパーク「シックスフラッグス・ドバイ」を含め、すべて出来上がるのは万国博の開かれる2020年の前年の、2019年の予定。 4.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は12月27日、大人(12歳以上)の1日券「スタジオパス」を、2月8日から200円値上げして7,600円(税込み)にすると発表した。子どもは120円上げて5,100円、65歳以上のシニアは180円上げて6,830円になる。値上げは16年2月以来で8年連続となる。前回値上げ後も「ザ・フライング・ダイナソー」、「ユニバーサル・リ・ボーン・パレード」など次々と追加投入、入場者数も伸ばしており、好調を維持できると判断した。「スタジオパス」の料金はこれにより、東京ディズニーリゾート(TDR)の「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」の大人(18歳以上)1日券「パスポート」の7,400円を追い抜くことになる(TDRは12-17歳の「中人」を設けているが、USJにはない)。 5.北九州市八幡東区にあるテーマパーク「スペースワールド」(加森観光経営)が17年12月末までで閉鎖されることが分かった。12月15日に従業員らに説明、16日公式ウェッブサイトで発表した。新日本製鉄(現・新日鉄住金)八幡製鉄所の広大な遊休地(24万㎡)に建設、「ディスカバリー号」の実物大モデルや、ローラーコースターなどスリルライドなどを設置して、1990年4月に開業した。ピーク時の97年度には年間216万人の入園客があったが、親会社の新日鉄が05年5月に民事再生法の適用を申請。同7月に加森観光に営業譲渡した。その後は経営改善策を次々と実施したが、それでも入園客数の減少に歯止めがかからず、抜本的な改善策が見当たらなかった。しかも、16年11月には、スケートリンクで5千匹の魚を氷漬けにしたとして非難を浴び、中止していた。 6.愛媛県松山市にある、伊予鉄道グループの百貨店「いよてつ高島屋」屋上(9階)にある観覧車「くるりん」に「シースルーゴンドラ」2台が導入され、12月20日から営業運転を開始した。ランドマークになっている「くるりん」のホイール直径は45mで、地上からの高さは85m。1周15分で松山市内と瀬戸内の島々の眺望が楽しめる、と市民や観光客に親しまれており、今年15周年を迎えることからシースルーゴンドラの導入を決め、工事のため11月7日から運休していた。4人乗りのゴンドラは全部で32台あり、いずれも冷暖房が完備されていて、車いすにも対応している。営業時間は10時から22時まで。料金は700円(保護者同乗で小学生未満無料。誕生月無料サービスもある)だが、シースルーは900円。「まるで空を飛んでいるみたい」と人気も上々。 7.セガサミーホールディングスは12月22日、韓国・釜山広域市において、ホテルやテーマパークなどの複合施設を開発するプロジェクトを中止、減損損失など約34億円の特別損失を計上することを決めた、と発表した。釜山広域市の約1万㎡の敷地にショッピングセンターを含む複合施設を開発する計画は13年に着工していたが、カジノが含まれないだけでなく、開発に時間がかかりすぎ、投資規模の割に収益が見込めないため、中止することになったもの。韓国ではパラダイスグループとの協業による、仁川国際空港業務地区におけるカジノを含む統合型リゾート(IR)「パラダイスシティ」(17年4月開業予定)の開発を進めており、これに経営資源を集中、IR事業への本格参入に向けた準備を継続するとしている。なおこれによる、17年3月期業績予想の修正は行なっていない。 8.セガサミークリエイションは12月20日、同社開発のゲーミング機「エキサイティング・バカラ」をマカオのカジノ統合リゾート「ギャラクシー・マカオ」に、端末機がマカオ内でしかも同一機種では最多となる、48台という規模で、15日に設置したと発表した。「エキサイティング・バカラ」は6人用(6端末機)を標準とするTVバカラゲーミング機で、通常のバカラゲームで勝った場合、「プログレッシブ・ジャックポット」などのネクストゲームがあるというもの。先にもう一ヵ所のマカオのカジノリゾートに11月、導入されていたが、今回は大量設置となった。「ギャラクシー・マカオ」はマカオのコタイ地区に11年5月オープン、15年8月に第2期目がオープンした大規模な統合リゾートで、現在客室は合計約4千室ある。 9.サイパン島に本格的カジノホテル「グランド・マリアナ」(350客室)が17年中ごろにも開業する予定で、それまで暫定カジノ施設としてデューティフリーショップ(DFS)の「Tギャラリー」に、15年11月から「ベストサンシャイン・ライブ」が好調に運営されているが、この暫定カジノの特別建築費167万ドルの支払いを求めた訴訟が12月15日、地元建設業者のRNV建設から起こされ、注目されている。ガラパン地区に5億5千万ドルを投資して建設中のカジノリゾート「グランド・マリアナ」は、17年4月開業予定だったがまた延期される中での訴訟となり、ベストサンシャイン社の親会社である香港インペリアル・パシフィック社は実質的に支払い済みであり、RNV建設は契約に違反して提訴したとして、反訴を起こしたとする声明を発表した。サイパン島では14年にカジノを合法化、ベストサンシャイン社に独占的にカジノライセンスを承認した。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2017 |