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ソ連・モスクワで開かれた「日本総合産業展」に信水貿易が出展、日本製の乗物機、TVゲーム機を紹介した。米国オーランドのIAAPAショーにトーゴ、明昌特殊産業、日邦産業が出展した。SNKは米国に子会社、米国SNKを設立した。(1986年12月15日号)
日本初の宙返りコースター「コークスクリュー」が谷津遊園で完成する。中村製作所は米国アタリ社と契約、米欧ではアタリ社が「F1」の販売担当に。マル三商会とカトウはジャスコ岡山店のゲーム場で共同経営に。米国MOAはAMOAに改称した。(1976年12月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.任天堂と米国ユニバーサル・パークス&リゾーツ社は11月29日、「スーパーマリオブラザーズ」など、任天堂のゲームの世界観を再現し、来場者がそのゲーム世界を実体験できるテーマパークを大阪、オーランド、ハリウッドに共同開発して設ける、と発表した。スーパーマリオやその仲間たち、「ハテナブロック」などのアイテムを目の当たりにしながら、そのゲームの世界を実体験するもので、「ハリーポッター」の世界を再現したのと同じ規模のエリアを数年後に実現する見込みだが、計画の詳細は追って発表の予定。建設地は大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)、米国の「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」、「ユニバーサル・オーランド・リゾーツ」の3ヵ所で、いずれもコムキャスト・NBCユニバーサル社の資本傘下にあり、ユニバーサル・パークス&リゾーツ社がキャラクターなど知的所有権を管理している。 2.政府は11月18日付の答弁書で、風営法による規制の範囲内で行われている営業は、刑法に定める賭博罪に該当しない、とする新解釈を示した。これは風営法に定める遊技機営業の定義など、14年6月の質問・答弁に続くもので、衆議院の緒方林太郎議員(民進)が11月8日に国会に提出、18日に政府から答弁を得た。答弁書の中で政府は、営業者から提供を受けた賞品を、金銭に交換している現実について「承知している」と答えるのにとどめ、遊技機営業については「風営法に基づき必要な規制が行われているところであり」、その範囲内の営業は刑法の賭博罪に該当しないとした。しかし、風営法に基づき行われる許可営業は必ずしも合法的なものとは限らない、とする最高裁判決(1953年11月)とは明らかに矛盾するのではないか、と注目されている。 3.ユニバーサルエンターテインメントがロイター通信社を相手取って、名誉棄損を理由に2億円の損害賠償を求めていた訴訟で、東京高裁(豊沢佳弘裁判長)は11月17日、ユニバーサルの訴えを退けた東京地裁判決を支持し、ユニバーサルの控訴を棄却した。16ページにわたる判決文で高裁は、ロイターの記事では「賄賂」などの言葉を使用せず、不正資金を供与したとの記載もないと指摘。あくまでも事実を報じる形をとったとして、ロイターの信用性を認める一方、ユニバーサルの主張は「いずれも理由がない」として棄却した。ロイターは12年11月、フィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)の会長側近だったロドルフォ・ソリアーニ氏の関連会社などに、ユニバーサルの関連会社から4千万ドル流出したと報じた。これに対してユニバーサル側は12年12月に訴えを起こしたが、東京地裁は15年11月、ユニバーサルの訴えを棄却する判決を下していた。 4.55億ドルかけて建設され、6月15日に正式オープンした上海ディズニーリゾーツの「上海ディズニーランド」を訪れた客は、最初の4ヵ月間で400万人を超え、その半数は地元上海以外から来た客だった。米国ウォルトディズニー社は11月11日、これら調査結果を明らかにし、17年度の年間入場者は千万人以上となり、収支が合うことが確実になったとしている。同社では当初、地元以外からの来場客は約25%しかないと予想していたが、実際は約50%だったことに、ボブ・アイガー会長兼CEOも驚きを隠せないとしている。これは主に口コミにより、上海以外から「行きたい」という意欲が高まったため、と分析されている。これらの分析結果を踏まえ、中国のある証券会社アナリストは、最初の12ヵ月間の通年営業では千5百万人の客を迎えることになる、と予想している。 5.香港政府は11月22日、香港ディズニーランドの拡張・開発計画について米国のウォルトディズニー社と基本合意に達した、と香港ディズニーリゾーツが発表した。総投資額は109億香港ドル(約1,600億円)で、香港政府が58%、ウォルトディズニー社が47%を負担する。「アナと雪の女王」、「マーベル・スーパーヒーローズ」をそれぞれテーマとするエリアが、世界で初めて新設されるほか、中央にありシンボルとなる「眠れる森の美女の城」も建て直す。拡張・開発は2018から23年に実施、テーマエリアは現在の7から9に、アトラクションは110から130に増えることになる。香港ディズニーランドは世界で最も小さいディズニーランドで、今年6月に上海にできた大規模な上海ディズニーランドに差をつけられ、中国からの客も大幅に減ったが、てこ入れを図ることになる。 6.ナムコは11月17日、関東地区5ヵ所の直営店で、ガンシュ―ティングゲーム「ガンバレットX」を先行設置、年内に他の直営店にも約170台設置、来年夏までは直営店でのみ営業使用することを明らかにした。元の「ガンバレット」(94年10月出荷)は48面というバラエティに富むステージ、2人対戦、コース選択などの特徴を備えただれもが楽しめるパーティー型の、TVガンゲームとして人気を集め、家庭用にも移植された。「ガンバレットX」はこれを受け継ぎ、40ステージで狙い撃ち、早撃ちなどテンポの良い展開、満足のいく撃ちごたえにこだわって作った、バンダイナムコエンターテインメントの新製品。先行設置したナムコ直営店の内訳は、横浜ワールドポーターズ店、ラゾーナ川崎店、イオンレイクタウン店(埼玉)、イオンモール幕張新都心店(千葉)、イーアスつくば店(茨城)。 7.タイトーは11月24日、直営店「タイトーステーション・セブンパークアリオ柏店」(千葉県柏市大島田)に全周映画のアトラクション「4D王」を導入、12月2日から運営する予定と発表した。この全周映画は複数のプロジェクターにより、円筒形全周囲のスクリーンに投影するもので、円偏光方式の3D眼鏡を装着した観客が、立体感覚を楽しめるというもので、PBシステムが開発した。導入するのは16人用で、ホラー、アイドル、ファンタジーなど17タイトルの映像ソフト(1回4~15分)があり、料金は1作500円。営業時間は10~21時。タイトーでは「VRシアター」として営業開始するが、3D眼鏡を通して、立体映像を楽しむもので、HMD(ヘッドマウンテッドディスブレイ)を使用するVR技術ではない。タイトーでは同店で「4D王」の他、HMDを使用するVRサービス「VRシアター」なども設置している。 8.アドアーズは初のVR(バーチャルリアリティ)専用施設「VRパーク・トーキョー」を12月16日にオープンするため、「アドアーズ渋谷店」の4階を全面改装中である。「VR元年」と言われる2016年の年末を飾ることになったこの施設は、業務提携しているグリーの2作を含めた計7種8台(予定)のVRアトラクションを常設、予約制で利用を申し込み、当日は2,900円で70分間「遊び放題」で楽しめるというもの。VRアトラクションの内容は「対戦!ハチャメチャスタジアムVR」、「協力!ゴーストアタッカーズVR」(以上グリー)、「ソロモンカーペットVR」(ハシラス)、「体感!ホラーVR」(ダイナモアミューズメント)、「ダイブハードVR」(メディアフロント・ジャパン)などとなっている。営業面積は約323㎡、営業時間は10時から23時45分。予約は簡易登録した上で、予約日時を指定し、確認メールを受け取る方式。 9.ユニバーサルエンターテインメントは11月11日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は25%増の565億8千5百万円、経常利益は363%増の238億9百万円、中間利益は319%増の158億百万円と増収増益だった。部門別ではパチンコ・パチスロ(遊技機)の売上高が27%増の550億8千万円、営業利益が58%増の241億2千9百万円、その他の売上高が16%減の15億千百万円、営業損失は29億4千7百万円(前年同期は20億6千6百万円)。同社はフィリピンの首都、マニラに大型カジノリゾーツ「オカダマニラ」を開業すべく建設・準備を進めているが、中間決算に伴って「年末から一般顧客を対象とした施設を段階的に開業させる予定」と、控えめな説明にとどまっている。同系資本のタイガーリゾーツ・レジャー&エンターテインメント社を通じてであるが、その事業規模は巨大であり、同社の主な事業に位置付けられる日も近いと見られている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2016 |