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JAMMAと米国AAMAが、韓国製無断コピー基板の対策で合同会議を開催。AOUは初の通常総会を開催、地区ブロック制を発足させた。セガ社の株式が公開されることに。米国コナミ社の本社ビルが完成した。(1986年11月15日号)
AMショーに伴うJAA例会で、多数の新入会員が紹介された。シグマの真鍋勝紀社長がLMC経営講座で、「成熟社会のレジャー空間」論を講演した。関西精機製作所のシューティングギャラリー「大列車襲撃」が発売された。(1976年11月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.セガサミーHDは10月31日、「東京ジョイポリス」などジョイポリス事業を手放すことを明らかにした。屋内型アトラクション運営子会社の「セガ・ライブクリエイション」株式の約85%を、「上海ジョイポリス」の許諾先である中国テーマパーク社の親会社、中国アニメーションキャラクターズ社に6億円で売却するとしたもので、孫会社の世嘉青島娯楽もセガ社の手から離れる。セガ・ライブクリエイションはこれまで東京、梅田の両「ジョイポリス」と「オービィ横浜」を直営してきたが、ジョイポリス事業は手放し、オービィ事業のみセガ社の手元に残し、運営を強化するとのこと。今回の株式売却により関係会社株式売却損として約14億円の特別損失を計上する。なおセガ社ではIR(統合型リゾート)事業として、国内で「フェニックス・シーガイア・リゾート」、海外で韓国パラダイスグループと協業する「パラダイスシティ」に経営資源を投下していくとのこと。 2.オリエンタルランド(OLC)は10月28日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算を発表、売上高は3%増の2,275億3千5百万円、経常利益は2%増の543億6千7百万円、中間利益は6%増の381億千5百万円と増収増益だった。部門別でテーマパークの売上高は3%増の1,876億円、営業利益は4%増の457億円、ホテルの売上高は3%増の313億円、営業利益は13%減の61億円、その他の売上高は4%減の85億円、営業利益は24%増の12億円。4月にパスポート料金を500円値上げ、7,400円としたほか天候に恵まれなかったが、東京ディズニーシー(TDS)15周年記念の商品が好調、客単価が上昇したうえ、円高で商品原価が低下して増益となった。今後も世代を超えた、あらゆる形態のファミリー客に向けたアトラクション、プロダクトを拡充していくとしている。 3.任天堂は10月26日、第2・四半期までの半年「4-9月」決算を発表、売上高は33%減の1,368億千2百万円、経常損失は308億8千3百万円、中間利益は3倍強の382億9千9百万円と、大幅減収だが最終的に大幅増益となった。「3DS」は堅調だったが、「Wii U」、「アミーボ」は不振だった。海外売上高は973億円で、71%を占める。「ポケモンGO」のヒットで、32%関連会社のポケモンから投資利益120億円、シアトルマリナーズの持分売却益627億円が発生した。為替相場が円高に振れたため為替差損が399億円発生した。17年3月期の業績予想は売上高4,700億円(4月の前回予想では5,000億円)、経常利益100億円(450億円)、最終利益500億円(350億円)と大幅に下方修正したが、最終利益は大幅増益となる見込み。 4.コナミホールディングスは10月28日、第2・四半期までの半年(4-9月)決算(IFRS)を発表、売上高は6%減の1,014億百万円、営業利益は37%増の170億4千万円、中間利益は56%増の122億千7百万円と、減収で大幅増益だった。部門別で(1億円未満切り捨て)、デジタルエンタテインメント(コンシューマーゲーム)の売上高は3%増の448億円、営業利益は52%増の154億円、健康サービスの売上高は2%減の350億円、営業利益は75%増の26億円、ゲーミング(カジノ用)の売上高は8%減の137億円、営業利益は8%減の15億円、アミューズメント機器(ゲーム場用と射幸遊技機)の売上高は41%減の79億円、営業利益は35%減の17億円。うちゲーム場用は売上高が11%減の71億円、営業利益が12%減の22億円だった。モバイルゲーム「実況パワフルプロ野球」は累計2千6百万ダウンロードを達成するなど好調だった。 5.カプコンは第2・四半期までの半年間(4-9月)決算を発表、売上高は9%減の286億7千6百万円、経常利益は82%減の5億千4百万円、中間利益は79%減の4億5百万円と減収で大幅減益だった。部門別でデジタルコンテンツの売上高は15%増の163億7千3百万円、営業利益は28%減の10億9千9百万円、ゲーム場は1増の25店で、売上高は9%増の48億千万円、営業利益は35%増の4億7千8百万円、パチスロなど機器の売上高は46%減の65億3千万円、営業利益は35%減の16億5千百万円、その他の売上高は21%増の9億6千2百万円、営業利益は56%増の3億9千5百万円。当中間期の減収は看板タイトルを下期に集中させたことから、小型タイトル中心の販売となっためで、減益は11億円強の外国為替差損発生によるとしている。 6.エスケイジャパンは10月14日、第2・四半期までの半年間(3-8月)の決算を発表、売上高は12%減の23億2千5百万円、経常利益は484%増の9千9百万円、中間利益は101%増の9千3百万円と、減収だが大幅増益だった。キャラクターエンタテインメント事業は、「ドラえもん」など定番キャラクターが好調だったが、前年同期2億2千6百万円売り上げたSP分野で大幅に後退し、売上高が7%減の15億千3百万円になったが、商品採算性の向上などで営業利益は1000%増の1億2千5百万円と大幅に改善した。またキャラクター・ファンシー事業では「ドラゴンクエスト」などゲームキャラクターが好調で、定番キャラクターも順調だったが、前年「ふなっしー」などが好調だったファンシー専門店での落ち込みをカバーできず、売上高は20%減の8億千百万円、営業損失は2千3百万円(前年同期は千2百万円)だった。 7.任天堂は10月20日、次世代家庭用コンソール(コードネーム「NX」)の正式名を「ニンテンドースイッチ」に決め、来年3月に発売すると発表した。最大の特徴は、据置型なのに、タブレット端末に相当する本体を持ち運びして、外出先でも遊べるという携帯型になり、これまでにない楽しみ方ができる点。ゲームソフトは据置型、携帯型の両方に対応することになる。画面がある本体、「スイッチドック」はテレビと接続でき、本体には着脱できる2つの操作盤「ジョイコン」がある。主な仕様、ゲームソフト、価格などは追って発表する。これまで展開してきた「Wii U」(12年)から4年ぶりの新機種で、ゲームソフト不足に悩まされてきた従来機と異なり、プレイヤーが携帯型を兼ねた遊び方に興味を持ち、遊ぶ環境を切り替え(スイッチ)て、市場を広げることができるのか、注目されるところだ。 8.バンダイナムコグループのナムコと、カラオケ、ダーツ、ビリヤードなどの遊びを提供するエンターテインメント複合カフェ「自遊空間」を全国で178ヵ所展開するランシステム(本社東京都豊島区、日高大輔社長)は10月18日、リアルゲーム空間事業で協業し、謎解き体験ポータルスタジオ「なぞともカフェ京都新京極店」を28日、「自遊空間」新京極店の3階にオープンすると発表した。複合カフェの店内に24時間常設営業の謎解き専用施設が導入されるのはこれが初めてとのこと。謎解きコンテンツは「囚われの少女を救え」など7タイトルある。所要・制限タイムは12分45秒。料金は税込み1,080円。対象年齢は16歳以上(深夜18歳未満の者は利用できない)。仲間と協力して謎を解いていくゲームは人気が高く、今後は地方にも広げていきたいとのこと。 9.中国の不動産大手でテーマパークを展開している大連万達集団(ワンダグループ、王健林会長)は10月17日、今春まで香港ディズニーランド(HKDL)の社長兼CEOだったアンドリュー・カム(金民豪)氏を採用、万達集団テーマパーク部門の責任者に任命したことを明らかにした。万達集団はかれらの提唱しているテーマパーク「万達遊城」を、今年すでに広西省南昌、安徽省合肥にオープンしており、今後2020年までに15ヵ所オープンする予定で、豪州ゴールドコーストにも進出する意欲を示している。同社は「上海ディズニーリゾート」を意識して「強い虎でも、たくさんの狼には勝てない」と対抗しており、その秘策として香港ディズニーランドの元CEOを引っ張り込んだもの。金民豪氏は2008年に香港ディズニーランドのトップとなったが、業績悪化を背景に、3月7日に突如退任していた。 10.「次世代のVRゲーム」として、「モウルドVR」システムが注目されている。これを展開するモウルドVR社は、開発したジェイソン・クロフォードCEO(代表)と、アタリ社を設立したことで知られるノーラン・ブッシュネルが共同で設立、これから展開しようとしている会社で、サッカー競技場ほどの広いプレイフィールドを舞台に、10人までのプレイヤーが同時に戦えるVRゲームを可能とする、としている。システム自体はHMDの「VRバイザー」、身に着ける「フルボディトラッキングスーツ」と、「VRファブリケイター」、「コマンドセンターソフトウエア」から成るコンパクトな装置。ソフトウェアは「ディスクス・オブ・トロン」に似た「ミシック・コンバット」など。非常にコストが高いため、企業向けに提供する予定で、ゲーム、教育、Eスポーツなどの分野で利用されるもよう。 11.北海道・札幌のSDエンターテイメントは10月25日、トップの異動を発表、河野正社長は退任、吉住実常務が社長に就任した。吉住実氏(よしずみ・みのる)は81年に北大文卒、須貝興業(現SDエンターテイメント)入社。95年経営企画室長、02年常務、06年専務、09年3月代表取締役専務を経て同年8月から常務。栃木県出身。60歳。 12.信用調査会社の調べによると、ゲーム場運営の株式会社大雅(埼玉県坂戸市千代田、目黒雅弘代表)が10月12日、さいたま地裁川越支部で破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約8億5千万円。売り上げ不振や多額の借り入れから経営不振が続き、事業を別会社に移譲するなどして、最終処理したものと見られている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2016 |