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セガ社の申し立てに基づき、韓国・ソウル地裁はコピー基板などの証拠保全手続きを取った。JAMMAは「賭博機械の基準」を改定、「子ども用」も容認した。警視庁は「ラッキーエイトライン」賭博事件を摘発、105人逮捕した。(1986年8月15日号)
娯楽機械の総合商社、ツムラの総合展示会に28社が協賛出展、約2千人の業者が訪れた。10月のAMショーには55社が出展を申し込み、小間数は前年の1・5倍となって展示スペースが不足するため、削減することになった。(1976年8月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.任天堂から久しぶりに世界的ヒット作が生まれた―と言っても家庭用TVゲームでもなく、同社開発でもない、スマホ用ゲームの「ポケモン・ゴー」。スマホ画面を見ながら街を歩き、隠れているポケモンを発見するという、スマホの全地球測位システム(GPS)、拡張現実(AR)という最新技術をキャラクターと組み合わせたゲームで、基本的には無料だがゲーム内で使う一部のアイテムに課金されるもの。米国のグーグルの社内ベンチャーから独立したナイアンティック社が開発、ポケモンのキャラクター管理会社で、任天堂の関連会社のポケモンが開発に協力した。豪州で7月6日、米国で7日に無料ダウンロードを開始、欧州でも順次開始した。日本では22日に開始、たちまち話題をさらった。ポケモンから発売予定の周辺機器「ポケモン・ゴー・プラス」は7月末発売の予定が、9月にずれ込むことになった。9月9日続報=任天堂から16日、3,500円で発売になる。 2.オリエンタルランドは7月28日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は4%増の1,069億7千8百万円、経常利益は1%増の235億3千3百万円、純利益は5%増の162億9千5百万円と順調な増収増益だった。分野別でテーマパークの売上高は4%増の884億円(以下1億円未満切り捨て)、営業利益は4%増の201億円、ホテルの売上高は2%増の145億円、営業利益は23%減の22億円、その他の売上高は7%減の40億円、営業利益は0.4%減の3億円。テーマパークの入園者数は前年同期と比べ、「ほぼ同様」にもかかわらず、一人当たり売上高が「上回った」としており、ホテルの稼働状況も「ほぼ同様」で、客の満足度が売上高、利益面に反映されていると言える。 3.任天堂は7月27日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は31%減の619億6千9百万円、経常損失は386億7千4百万円(前年同期は142億8千6百万円の黒字)、純損失は245億3千4百万円(82億8千4百万円の黒字)と減収赤字だった。売上高のうち海外売上高は448億円で、海外売上比率は72%と大きく、外国為替レートが円高に推移したため、営業外費用で為替差損350億円を計上した。全世界向けの「3DS」用「星のカービィ・ロボボプラネット」が好調だったが、本体は7%減の4万台、ゲームソフトも7%減の847万本だった。「Wii U」では本体が53%減の22万台、ソフトは3%増の468万本だった。「アミーボ」は新作ソフトが少なくフィギュア型が170万体、カード型が130万枚にとどまった。「ポケモン・ゴー」配信による関連会社の㈱ポケモンが許諾料など受け取ることになるが、任天堂の業績に与える影響は限定的としている。 4.コナミは7月29日、第1・四半期(4-6月)決算〔IFRS=国際会計基準〕を発表、売上高は4%減の494億千7百万円、営業利益は40%増の90億8千9百万円、純利益は36%増の58億千4百万円と減収だが増益だった。分野別でデジタルエンタテインメントの売上高は6%増の251億円(1億円未満切り捨て)、営業利益は34%増の86億円、健康サービスの売上高は2%減の172億円、営業利益は122%増の10億円、ゲーミング&システムの売上高は1%減の67億円、営業利益は16%増の7億円、遊技機の売上高は88%減の3億円、営業損失は2億円(前年同期は2億円の利益)。スマホゲーム「実況パワフルプロ野球」がダウンロード数2,500万件以上と好調で、利用者を増やし、同シリーズの家庭用ゲームソフトの販売も伸びた。業務用では「麻雀格闘倶楽部ゼロ」など安定稼働を続けた。 5.カプコンは7月28日、第1・四半期(4-6月)決算を発表、売上高は25%減の109億2千7百万円、経常損失は20億8千万円(前年同期は21億3千5百万円の利益)、純損失は14億千百万円(15億6千9百万円の利益)と大幅な減収赤字だった。分野別でデジタルコンテンツの売上高は7%増の67億4千万円、営業利益は99%減の8百万円、ゲーム場の売上高は12%増の21億5千7百万円、営業利益は206%増の1億7百万円、パチスロ機器の売上高は73%減の16億6千2百万円、営業損失は6千百万円(前年同期は17億7千2百万円の利益)、その他の売上高は35%増の3億6千6百万円、営業利益は153%増の1億2千6百万円。デジタルコンテンツで家庭用、PC用の大型タイトルなどを年度後半に予定しており、小型タイトル中心の展開となった。さらに急激な円高による為替差損の発生により影響を受けた。なおゲーム場の出退店はなく34店。 6.ユニバーサルエンタータインメントはフィリピンのマリラにカジノリゾートを建設中だが、12月オープンを前にプロジェクト名「マニラベイリゾーツ」を「オカダ・マニラ」に変更したもようだ。08年に2,500億円と見込まれた投資額は第1段階で30億ドルかかり、最終的に40億ドル(約4,200億円)に達する可能性が出てきた、として現地報道機関が7月20日、一斉に伝えた。「オカダ・マニラ」は開業後約2年間で収支が合うと見られている。改名は「オカダ」ブランドと日本とフィリピンの文化融合を反映することから決めたとのこと。現地資本であるセンチュリー・プロパティ社との提携に代わり、実業家のアントニオ・コファンコ氏(ベニグノ・アキノ前大統領の従弟)と組んで、ユニバーサル傘下のタイガーリゾート・レジャー&エンターテインメント社がプロジェクトを進めているとのこと。11月にもカジノなどのソフトオープン(仮営業)が始まるとしている。 7.米国ラスベガスを拠点とするウィンリゾーツ社(スティーブ・ウィン会長兼CEO)の4ヵ所目のカジノホテル、「ウィンパレス」(中国語表記=永利皇宮)が8月22日、マカオのコタイ地区で正式にオープンすることになっている。同社のリゾーツではラスベガスの大通りに面した「ウィンリゾーツ」(05年4月)、マカオ中心地の「ウィンマカオ」(06年9月)、ラスベガス2つ目の「アンコール」(08年12月)、マカオ2棟目の「アンコール」(10年4月)に続くもの。28階建てで、1708客室が用意されるほか、ショッピング、コンベンションセンター、ウォーターショーとゴンドラ周遊のアトラクションがある。投資額は約41億ドル。同社はまた、地方都市という新カジノ市場のひとつ、米国東部のマサチューセッツ州エバレットに2年後、「ウィンボストン・ハーバー」のオープンを予定している。 8.米国任天堂は、海外向け「ファミコン」である「NES」の復刻版として、「NESクラシックエディション」を米国で11月11日、約60ドルで発売する、と7月14日に発表した。手のひらサイズで、「スーパーマリオブラザーズ」などお馴染みのヒット作30タイトルを本体に内蔵、HDMI端子で接続できるのが大きな特徴。付属の操作盤1個とは別の、2個目は約10ドルで別売りとなる。日本でも発売される可能性があるが、今のところ不明。これに対し、中国でのゲームコンテンツ流通などでセガ社と協力関係にある、米国アトゲームス社がこのほど、80タイトルのゲーム(うち半分は許諾品、半分はオリジナル)を内蔵する「メガドライブ」(米国では「ジェネシス」)互換機、「メガドライブ・クラシックゲーム・コンソール」を10月に発売することを明らかにした。ハンドヘルド版もある、ROMカートリッジが使えるというのが特徴だが、あれこれ問題点も多そう。 9.「レジャー白書2016」では、娯楽部門がマイナスに転じただけでなく、「ゲームセンターは減少から抜け出せない」など明暗が顕著になったことが分かった。日本生産性本部が7月14日に明らかにした2015年のレジャー市場の動向(速報)で、白書自体は8月初旬に発行される。白書によると、15年の余暇市場規模は1.0%減の2兆2,990億円となり、娯楽部門は1.5%減とマイナスに転じた。うちパチンコ・パチスロ貸玉・メダル料は大きく減少し、厳しい状況になった。TVゲーム・ゲームソフトは縮小が続き、スマートフォンゲームも伸びが鈍化したほか、ゲームセンターは減少から抜け出せない。競馬・競輪・競艇は堅調、宝くじなどは伸びて、公営ギャンブルは概ね堅調だった。また観光・行楽部門で遊園地・テーマパークは2年連続で過去最高を更新する勢いだった、としている。今回の白書は1977年に出された第1回から数えて40回目に当たる。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2015 |