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警察庁はゲーム場の磁気カードシステムを容認すると通知した。米国の業者協会、並行輸入問題で日本のJAMMAに決議文送付。カプコンの本社と開発部門が大阪市東区内本町に移転した。セガ社は「エンデューロレーサー」を発売した。(1986年8月1日号)
セガ社のフリッパー全国大会優勝者、中山照章君がテレビ番組に出演した。オペレーターが集まり「九州アミューズメント協会」の再発足を進めている。出展申し込みの締切近づき、第14回AMショーの規模は大きくなる見込み。(1976年8月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.遊園地関係の国際的な業者協会である米国IAAPAの東南アジア向け展示会、「エイシアン・アトラクション・エキスポ」(AAE)2016が6月14-16日、中国・上海のエキスポセンターで開催され、34ヵ国(前年40ヵ国)から414社(252社)が12,339㎡(9,462㎡)に出展、世界各国から11,500人(8,500人)の業者が登録入場した。うち購入決定権のあるバイヤーは8,100人(6,100人)が訪れたとされている(展示会は一般公開されていない)。日本からは岡本製作所と米国S&S/三精輸送機がそれぞれ小間を構えて出展したが、バンダイナムコエンターテインメントは出展しなかった。中国のUNIS、ワーラップ社らはいつも通り出展した。主な出展内容は大型の遊園施設、映像シミュレーター、VRゲーム機などのアトラクションと業務用ゲーム機、乗物機など。今回は中国の会社が出品した、砂を使用しない砂遊びを楽しむ「マジックアイランド」が注目された。次回AAEは再び会場をシンガポールに移す。 2.上海ディズニーランドで最も注目されるアトラクションは、衆目の一致するところ「カリブの海賊」となるが、これまでの伝統的なオーディオアニマトロニスのロボットと、「ヨーホーホー」の掛け声とともに楽しむ場面で構成される「カリブの海賊」とはまったく異なり、ジャック・スパロウ船長と一緒に、デイヴィ・ジョーンズの宝を盗む冒険という設定で、プロジェクションマッピング、最新ロボット技術を駆使したスリルたっぷりの航海に出かけることになる。映画でジョニー・デップが演じるジャック・スパロウ船長も骸骨になって登場するし、特殊効果で海底を突進したりするので、12分間目が離せない。また映画とのコラボという点では、映画「トロン:レガシー」の世界を、バイク型のローラーコースターに乗って駆け抜けるアトラクション、「トロン・ライトサイクル・パワーラン」(トゥモローランドにある)も注目される。コースは屋内だけでなく、屋外も走る。 3.AOUは6月7日の通常総会で定款の一部改正を行ない、正会員である都道府県のオペレーター協会を「本部都道府県組織」に移し、ゲーム場を運営する業者を新たに「正会員」とし、16年度は移行期間として、これまでの都道府県協会とゲーム場オペレーターの両方を「正会員」にした模様である。6月17日の理事会で事務局案が決まり、総会で承認されたとされている。従来からの支部組織、地区協議会は「地区本部」とし各地区に地区本部長を置き、また(北海道と東京を除く)45府県に「府県本部」を置き、従来の都道府県協会は地区本部または府県本部に移行するとのこと。ゲーム場オペレーターの組織はこれまでいろいろな方法で設立、解散していったが、これほど組織をいじくり回した、変則的な組織改革は初めてと見られている。都道府県協会の連合会というこれまでのオペレーターの全国組織作りは否定され、振り出しに戻って全国単一組織へ移行することになるが、理由を含め説明が足りなさすぎると指摘されている。なおこれまでの飯沢幸雄会長(タイトー)は退任、新会長に菊池康男氏(ワイドレジャー)が選任された。 4.イオンファンタジーは7月6日、第1・四半期(3-5月)決算を発表、売上高は27%増の150億7千万円、経常利益は66%減の1億3千7百万円、純損失は1億5千4百万円(前年同期は5千3百万円の黒字)と大幅増収だったが最終赤字だった。海外を中心に34店(23店)を出店、国内497店、海外307店の計804店となった。国内では遊技機による売上高が9か月連続でプラスとなり、売上高が27%増の128億円、営業利益が41%増の4億円と快調だった。国内では既存店のリモデルとブランドの確立により、国内の増収増益を実現していく考え。海外では4ヵ国に27店(前年同期は17店)を出店した結果、店舗数は中国142、マレーシア76、タイ56、フィリピン20、インドネシア5、ベトナム6、カンボジア2となった。海外の売上高は26%増の21億円、営業損失は2億円(2億円)で、同社は海外の市場成長率が高く、今後も積極的に投資していくとしている。 5.エスケイジャパンは7月14日、第1・四半期(3-5月)決算を発表、売上高は9%増の12億3千8百万円、経常利益は5千4百万円(前年同期は3千8百万円の赤字)、純利益は5千2百万円(4千2百万円の赤字)と改善した。セグメント別ではキャラクターエンターテインメントが「星のカービィ」、「スプラトゥーン」などゲームソフトキャラクターが好調で、売上高が30%増の8億3千万円、営業利益が7千7百万円(2千6百万円の赤字)と大幅に改善した。キャラクター・ファンシーでは前期好調だった「ふなっしー」などの落ち込みをカバーするに至らず、売上高は18%減の4億8百万円、営業損失は2千百万円(2千万円の損失)と横ばいで推移した。同社は事業運営の効率化を図るとともに、オリジナル商品の比率を拡大し、固定費を削減するなど、取り組んでいるとしている。 6.セガサミーホールディングスは7月13日、子会社が保有するゲーム場「心斎橋GIGO」(大阪市中央区心斎橋筋2丁目)の土地建物を売却すると発表した。物件引き渡しは9月27日の予定。帳簿価格25億千8百万円に対し、売却価格は約120億円で、約94億円の利益が発生し、今第2・四半期(7-9月)に特別利益に計上する。セガサミーグループでは財務体質の改善につながる、と説明している。売却先は東京の投資会社が設立する合同会社であるが、売却先の意向により詳細は非公開とされている。ただセガサミーグループとは資本関係、取引関係などはないとしている。現在、「心斎橋GIGO」は営業中であり、土地建物という不動産だけが処分される予定になった。 7.米国ケンタッキー州グラントカウンティに実物大の「ノアの箱舟」を中心とする旧約聖書の世界を再現するテーマパーク「アーク・エンカウンター」(箱舟との遭遇)が完成、7月7日にオープンした。いささか宗教じみたテーマパークで、建設資金に州税を当てることを巡り州議会で議論があったが、今後も「バベルの塔」などを追加建設していくというから、かなり本気らしい。材木で作られた「箱舟」の大きさは、長さ155m、幅26m、高さ15mと巨大で、このサイズは聖書のデータを換算して決めたという。内部は3層構造で、「家族全体が夢中になれる体験」が待ち受けているとのこと。外側には動物園、湖、ジップライン(ワイアローブに滑車でぶら下がってロープを下る設備)によるツアー、庭園、レストランがある。経営するクロスウォーター・キャニオン社によると、これまでにかかった工費は1億ドルだが、さらに5千万ドル必要とされている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2015 |