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初のAOUエキスポ(3月、新宿)に37社が出展を予定、20近いTVゲームの新作が披露される見込みだ。新風営法施行1年で「たまり場化」に歯止め、「賭博防止」では疑問も。シグマ、米国リノのカジノ買収で合意した。SNKは「怒」を発表。(1986年3月1日号)
インドネシアYDBI東京事務所は東京・新宿で「AMオーナーズクラブ」に関する説明会を開いた。小社主催で11月、米国MOA視察ツアーを実施予定。全日本遊園協会(JAA)、日本娯楽機械オベレーター協同組合(JOU)は各定時総会を開催した。(1976年3月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.欧州最大のAMゲーム機/遊技機総合展、第7回英国EAG(1月12-14日、BACTA主催、エクセル展示場)は、前回からアトラクション施設展「VAE」を含んでいるが、全体の規模はほぼ同じで、英国のディストリビューターと並んで、日本から例年通りバンダイナムコ・アミューズメント・ヨーロッパ社とセガ・アミューズメンツ・インターナショナル社がそれぞれ大きな小間を構えて出展、前者は米国プレイメカニックス/ロースリルズ社製品も、後者は米国ICE社、台湾IGS/中国ワーラップ社製品なども出品した。バンダイナムコはLED画面で表示される「ワールド・ラージェスト・パックマン」、42インチフラット画面の「スターウォーズ・バトルポッド」、「ポイントブランクX」などを披露。セガ社は「リオ・オリンピック・アーケード」の海外版「ソニックダッシュ・エキストリーム」、ICE社「ピンクパンサー」、ワーラップ社「テラトマ」など展示した。 2.米国ウォルトディズニー社は2月9日、第1・四半期(10-12月)決算を発表、売上高が14%増の152億4千4百万ドル、純利益が32%増の28億8千万ドルと極めて好調だった。部門別でメディア・ネットワーク(CATV)の売上高は8%増の63億ドル、利益は6%減の14億ドル、パーク&リゾーツの売上高は9%増の42億ドル、利益は22%増の9億ドル、映画の売上高は46%増の27億ドル、利益は86%増の10億ドル、消費者向け製品の売上高は8%増の19億ドル、利益は23%増の8億ドル。子会社ルーカスフィルムが10年ぶりに制作した、SF映画「スター・ウォーズ:フォースの覚醒」(12月公開)が世界的ヒットとなり、興行収入は20億ドルを突破、歴代3位につけたほか、関連グッズの売り上げなども好調だった。テーマパークはテロに襲われた「ディズニーランド・パリ」の落ち込みを、好調な米国のテーマパークが補った。 3.ソニーは1月29日、第3・四半期(10-12月)決算〔米国基準〕を発表した。うち「ゲーム&ネットワークサービス」(G&NS)部門の10-12月の売上高は11%増の5,871億円、営業利益は46%増の402億円、また4-12月の累積売上高は13%増の1兆2,363億5千9百万円、営業利益は56%増の835億4千7百万円となった。G&NS部門の製品カテゴリー別(10-12月)売上高は、ハードウェアが2%増の3,265億円、ネットワークが49%増の1,520億円、その他が15%増の865億円となっている。家庭用コンソール「プレイステーション3」については減収となったが、「同4」とそのゲームソフトの販売が好調に進み、その結果大幅に好調な決算となり、ソニー生命を含む金融部門に次いで同社の経営を支えるほど、安定して利益を生み出していることが明らかになった。 4.任天堂は2月2日、第3・四半期までの9ヵ月間(4-12月)決算を発表、売上高は4%減の4,256億6千4百万円、経常利益は40%減の552億9千5百万円、純利益は32%減の405億5千8百万円と減収で大幅減益だった。売上高のうち海外は3,089億円(海外比率は73%)。「3DS」では「新3DS」、「新3DSLL」に販売が移り、ゲームソフト「どうぶつの森・ハッピーホームデザイナー」が293万個のヒットになり、本体588万台とソフト3,887万個を販売した。「Wii U」では「スプラトゥーン」が406万個、「スーパーマリオメーカー」が334万個のヒットになり、本体306万台と、ソフト2,262万個を販売。「アミーボ」はフィギュア型2,050万体、カード型2,150万枚販売した。「ポケモン」シリーズ発売20周年の2月27日、本体にシリーズ初期のゲームソフトが入った限定パックを発売した。 5.バンダイナムコHDは2月9日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は4%増の4,251億9千3百万円、経常利益は6%減の471億7千5百万円、純利益は8%増の346億2千万円と増収増益だった。部門別でトイホビーの売上高は10%減の1,620億円、利益は10%減の175億円、ネットワークエンターテインメントの売上高は13%増の2,276億円、利益は6%増の190億円、映像音楽の売上高は12%増の377億円、利益は1%減の100億円、その他の売上高は207億円で変わらず、利益は31%減の10億円。ネットワークエンターテインメントのうち業務用ゲーム機の売上高は390億円、ゲーム場(国内205店、海外34店)は431億円だった。通期業績予想は売上高5,600億円で変わらず、経常利益450億円(5月の前回予想では520億円)、最終利益300億円(340億円)と利益面で下方修正した。 6.セガサミーHDは2月5日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は9%減の2,450億2百万円、経常利益は17%増の126億4千5百万円、純利益は64億9千8百万円(前年同期は27億6千5百万円の損失)と減収ながら黒字回復した。部門別で遊技機の売上高は17%減の909億円(1億円未満切り捨て)、利益は1%増の154億円、エンタテインメントの売上高は4%減の1,435億円、利益は16%増の24億円、リゾートの売上高は7%増の115億円、損失は13億円(前年同期17億円)。エンタテインメントのうちAM機器の売上高は5%増の298億円、損失は1億円(前年同期ゼロ)。ゲーム場の売上高は3%増の282億円、利益は217%増の19億円で、うち国内既存店の売上高は1.7%増となっている。リゾート事業には東京ジョイポリス、フェニックスシーガイアリゾート、韓国パラダイスなどが含まれている。 7.スクウェア・エニックスHDは2月4日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は29%増の1,527億6千万円、経常利益は46%増の241億9千8百万円、純利益は24%増の135億3千8百万円と大幅な増収増益だった。分野別でデジタルエンタテインメントの売上高は46%増の1,101億4千5百万円、利益は64%増の231億4千4百万円、アミューズメント(ゲーム場運営、業務用機器販売)の売上高は2%増の317億5千5百万円、利益は34%増の43億5千6百万円、出版の売上高は17%減の76億5千5百万円、利益は29%減の19億千3百万円、ライツ・プロパティの売上高は16%増の36億3千3百万円、利益は13%増の11億9千2百万円。業務用では「ディシディア・ファイナルファンタジー」などの販売が好調、ゲーム場も「効率的な店舗運営に努め、順調に推移している」としている。 8.ラウンドワンは2月10日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)決算を発表、売上高は2%減の600億6千6百万円、経常利益は39%減の19億5千9百万円、純利益は65%減の6億3千8百万円と減収で大幅減益だった。期中5月にカリフォルニア州サンタアナ、7月にワシントン州シアトル、9月にカリフォルニア州サンノゼ、12月にマサチューセッツ州タラントン、同月札幌にそれぞれ出店、米国4店、国内1店の5店増で米国9店、国内114店の計123店になった。サービス別の売上高はボウリング場が8%減の161億円、ゲーム場が2%減の268億円、カラオケが1%減の63億円、スポッチャが6%増の85億円、その他が22億円で、若者世代のボウリング離れ傾向が影響した。 9.アドアーズは2月10日、第3・四半期までの9ヵ月(4-12月)同期決算を発表、売上高が7%減の165億6千6百万円、経常利益が42%減の4億2千万円、純損失が4億千5百万円(前年同期は6億千万円の利益)と減収赤字だった。直営店は52店で、ゲーム場の売上高は4%減の111億4千7百万円、営業利益は13%減の6億2千百万円だった。不動産の売上高は10%減の43億8百万円、営業利益は10%減の3億7千8百万円、商業施設の売上高は69%減の4億8千3百万円、営業損失は2百万円だった。介護ビジネスからの撤退を決めたが、その売上高は6億8百万円、営業損失は1億千万円あった。 10.オリエンタルランドは2月8日、東京ディズニーリゾートの二つのテーマパークのそれぞれの入園+アトラクションのチケット、パスポートを4月1日から値上げすると発表した。14年4月の消費増税分を含めば、3年連続の値上げとなる。同社では「テーマパークの価値向上により創出されたキャッシュを、ハード・ソフトの両面で投資し、さらなるクオリティの向上を図ることで、ここだけでしか体験できない魅力に満ち溢れた、世界で唯一のテーマリゾートを目指していくため」、と説明している。改定料金は18~64歳の大人1日券が7,400円(現行6,900円)、12~17歳の中人が6,400円(6,000円)、4~11歳の小人が4,800円(4,500円)、65歳以上のシニアが6,700円(6,200円)。2~4日券や年間パスポートも同様に値上げになるが、スターライト、アフター6のパスポートは据え置かれる。 11.上海ディズニーリゾート(上海迪土尼度假区)は2月3日、上海ディズニーランドとそのアトラクションを利用できるパスポートの値段を発表した。6月16日にオープンする予定の上海ディズニーランドでは、今年6月の全日と、夏休みシーズンの7-8月の全日、9月以降の土日をそれぞれ繁忙日と設定しており、大人(身長1.4m以上または65歳未満の者)の1日券の価格は499人民元(RMB=17~18円で、約8,900円)、通常日の1日券は370元(約6,600円)。65歳以上のシニアと子ども(1.0~1.4mの者)の1日券は通常日280元、繁忙日375元。身長1.0m未満の幼児は無料。これらパスボートは3月28日から日付を指定して発売される。ちなみに東京ディズニーリゾートの各テーマパークのパスポート料金は現在、18歳以上の大人6,900円、65歳以上のシニア6,200円など。香港ディズニーランドは12-64歳が739香港ドル(8,300円)、65歳以上のシニアが170香港ドル。 12. 日本では見掛けることが少なくなった電話ボックスだが、これを再利用した「世界最小のディスコ」、製品名は「テレディスコ」がドイツで開発され、実際にベルリン市内で使用されて、注目を集めている。これは新会社のテレディスコGmbHが開発し、特許を取得したという新製品で、まず硬貨を投入すれば中に入ることができ、タッチスクリーンで好きな曲を選んで、親しい友人とともにディスコダンスを楽しむ、というもので、音楽とともに人工の霧、ディスコボウル、ストロボ照明などが作動し、ディスコの雰囲気も楽しめる。問題は収容人数だが、通常は2人で、10人までならなんとか詰め込むこともできるという。詰め込んでいなければ、記念の写真を撮影したりビデオで録画したりして、4カットのプリント写真または録画されたビデオを払い出すフォト・ビデオブースも兼ねており、これはそれぞれ別料金で楽しむことができるという。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2015 |