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米国ニューヨークの連邦地裁は、任天堂「ドンキーコング」に対するユニバーサル映画社の訴えを退け、逆に多額の損害賠償を命じた。ＡＭショー初日の夜、初の合同パーティー」が催された。岡本製作所の社長に岡本典之氏（２５歳）が就任した。（１９８５年１１月１日号）
第１３回ＡＭショーで、ＪＡＡの機関誌を発行する日本出版企画はショー受付の左側、本紙発行所のＡＭ通信社は右側に受付を置いた。アタリジャパンと中村製作所は間に壁を設けず、出展した。会場前で朝日科学模型遊園など４社が屋外出展した。（１９７５年１１月１日号） 【ニユースダイジェスト】 １．兵庫県議会は１０月９日、「カジノ型」とか「アミューズメント型」と呼ばれる、「遊技型」介護施設を規制する改正条例案を全会一致で可決、成立し、１３日に公布、施行された。同様の規制は神戸市が先行して、９月２４日に条例を可決、翌日に施行しているが、都道府県では初めてとなる。県の説明によると、特に首都圏などでパチンコ、パチスロ、麻雀などを主なサービスとする介護施設が増え、利用時間のほとんどを遊技に充てる施設もあって問題視されているが、主に遊技をさせる施設は介護保険法の趣旨にそぐわないと判断し、介護保険法に基づく施設に指定しないことにした。神戸市の条例がデイサービス（通所介護）施設のみを規制したのに対し、兵庫県は加えて、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設も規制する。射幸心をそそったり、依存性が強くなったりする恐れのある遊技を提供しない、賭場や風俗営業を連想させるような名称や内外装にしない、などを求めている。適用地域は、介護施設の指定権限のある神戸、西宮、尼崎、姫路の各市以外の地域となる。 ２．イオンファンタジーは第２・四半期までの６ヵ月間（３－８月）の中間決算を発表、売上高は１７％増の２７８億６千万円、経常利益は４１％減の１０億５千７百万円、中間利益は３９％減の５億千７百万円と大幅な増収減益だった。国内の売上高は１０％増の２３９億２千５百万円、営業利益は２８％減の１３億６千８百万円、海外の売上高は１０２％増の３９億５千６百万円、営業損失はやや改善して１億円。前年と比べると、ファンフィールドを吸収合併（１７１店が加わり、世界で７００店規模に）、積極的な出店（国内１３店、海外３８店）をした結果、大幅増収となったが、合併や出店など一時的なコスト増に加え、人民元の切り下げによる為替差損が発生したため、大幅減益となった。８月末現在の店舗数は、国内の５０７に加え、海外が中国９２、マレーシア８１、タイ４５、フィリピン８、インドネシア３、ベトナム４、カンボジア２の計２１５あり、国内外合わせると７２２店。中国北京では「ファンベッカ」など新業態をオープンした。 ３．セガサミーホールディングスは９月３０日、中間決算（４－９月期）の予想を見直し、売上高は１，５６０億円（５月の前回予想では２，０００億円）、経常利益は６５億円（１４０億円）、中間利益は３０億円（１１０億円）と大幅に下方修正した。遊技機事業で一部の遊技機販売計画を政策的に下期にずらしたため、パチスロが７万台（前回予想１６．５万台）、パチンコが７９千台（１１万台）に留まる見込みになった。また、遊技機事業子会社のタイヨーエレックにおいて、希望退職者約２００名を募集したことに伴う特別損失が１８億円発生する見込みとなったため。今回の業績予想の修正は遊技機販売計画の見直しによるものなので、通期（１６年３月期）の業績予想を修正するにいたらないとしている。下期に複数のパチスロタイトルを順次発売するほか、エンタテインメントコンテンツのデジタルゲーム分野において、今期サービスを開始した複数のタイトルが堅調だ、としている。 ４．オリエンタルランド（ＯＬＣ）は１０月１日、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」の上半期（４－９月）入園者数は４．８％減の１４，３７２千人になったと発表した。今年度年間入園者は３％減を見込んでおり、それよりスローペースの結果となった。同社は７月オープンのアトラクション「スティッチ・エンカウンター」などが人気を集めたが、天候・猛暑の影響を受けたとしている。これまでの実績から見ると、３番目に多かった入園者数となる。これに対し、大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の入園者数は、１８％増の約６５４万人だったことを、運営するユー・エス・ジェイ（ＵＳＪ）が明らかにした。５年連続の増加で、外国人の割合も増え、約１０％を占めるに至った。昨年７月オープンの新テーマエリア「ハリーポッター」が、入園者数を強く押し上げた。スリルライドに重心を置く「富士急ハイランド」は、５％増の１３３万人と好調だった。 ５．ユー・エス・ジェイは１０月２日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（ＵＳＪ）の「ジュラシックパーク」エリアに、ＵＳＪ開業１５周年を記念して、来園者が腹這いになって下を見下ろす姿勢で、大きな鳥に掴まって大空を飛ぶような感じを味わえる「ザ・フライング・ダイナソー」を来春オープンする予定で、建設を進めていることを発表した。これは米国「シーワールド・オーランド」に０９年導入された世界初の「マンタ」や長島スパーランドに今年７月導入された日本初の「アクロバット」と同様、スイスＢ＆Ｍ社（ボーリンガー＆マビラード）製「フライングローラーコースター」だが、恐竜エリアに出現するため、具体的イメージが、滑空する巨大な鳥「プテラノドン」のイメージになるなどの工夫がある。来園者はこの姿勢で３６０度振り回されながら、スリルとスピードを味わうことができる。コース全長１．１２４ｍ、ファーストドロップの落下高度３７．８ｍ。投資額１００億円。 ６．大阪府警の生活安全特捜隊は１０月１３日、大阪市中央区東心斎橋１丁目のバカラ賭博店（地下１階、店名なし）を摘発、店長（３１歳）と従業員２人を常習賭博の疑いで逮捕し、客の男３人を賭博の疑いで逮捕した。発表によると、「ロボットアームのディーラー」を売り物にした違法賭博営業で、アーム型ロボットがディーラー役になってカードを配り、客は現金でポイントを購入、タッチパネル式モニターを使用して、一回２～５千円の賭け金を賭けるという方法。７月末に、「ロボットアームを使う変わったヤミ賭博店がある」との情報あり、摘発に至った。店長と店員は容疑を認めているとのこと。アーム型ロボットは中国語が記されており、台湾製と推定されているが、入手ルートなどを調べる方針。同様のアーム型ロボットを使用した常習賭博事件は１４年１１月までに、東京・歌舞伎町で警視庁保安課によって摘発されており、これで２件目となる。 ７．英国デボン州にある公立プリマス大学の研究者たちによる研究成果として、ビデオゲーム「テトリス」でプレイすることは、薬物中毒など依存症の治療に役立つことが分かった。学術論文誌「アディクティブ・ビヘイビア」第５１巻（１５年１２月号）に掲載されたジャーキー・アンドレード教授らによる論文で、「一回３分間、テトリスをプレイすることは（タバコ、アルコール飲料を含む）薬物をほしがる欲望の強さを７０％から５６％に減少させることが分かった。これは研究室の外部で初めて確認された、依存症治療の方法のひとつで、さらに研究をつづける必要がある」としている。「テトリス」が学術研究の立場から注目されるのはこれが初めてではなく、カナダ・モントリオールにあるマギル大学の「最新生物学」で２年ほど前、「テトリス」をプレイすることは弱視治療に効果的だ、とする研究成果を発表して、注目されている。 ８．ロシアのウラジオストック近郊のプリモライに１０月８日、建設されたカジノリゾート「ディグレ・デ・クリスタル」がソフトオープンした。なにしろ２０１１年以来たびたびオープンが延期された結果なので、待たされてきた関係者にしてみれば、やっとソフトオープンにこぎつけたことになる。これは２０１３年に投資家が参加したのが大きい、とみられている。中国北部と韓国、日本からの旅行者など、飛行機で３時間以内に到着できるカジノ市場が新たに誕生したことになり、早くも期待が大きく膨らんでいるそうだ。ただカジノが成功するかどうかは、マカオの例もある通り、それがたとえ汚職まみれの権力者であろうと、失っても構わない大量のお金を持っている客が、どれほど集まり、消費するかにかかっていると見られており、反対にそれほどの金の亡者が本当に集まるか、という疑問が絶えず付きまとう。 ９．英国放送協会（ＢＢＣ）は９月２４日、広州周辺、香港、マカオの３地区での３ヵ月に及ぶ組織犯罪の摘発のあらましを、中国の国営メディアが伝えたと報じた。香港の組織犯罪取り締まり本部は国境を越えて、広州およびその周辺地区、マカオ地区の警察と連携、麻薬、賭博、売春の三犯罪の取り締まりを強化したもので、計約１万９千人を逮捕したとしている。逮捕者の内訳は広州周辺で１万千人以上、香港で４，３４３人（うち中国人は１，１７７人）、マカオで約４千人。香港では１億２百万香港ドル（８百５十万ポンド）の現金、６千７百万香港ドルの密輸タバコ、麻薬、コピー品のＤＶＤなども押収されたとしている。香港警察による「サンダーボルト１５」作戦という通常の取り締まりを一段と強化、長期にわたって、広範囲に展開したもので、今後も今回の実績を踏まえ、国境を越えた取り締まりを行なう、と説明している。 ◎ 業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は２００２年６月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2015 |
