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NAO通常総会で内田博会長は、新風営法でメダルゲーム機は普通のTVゲーム機と同じ扱いだが、少年の健全育成などの配慮が十分必要、とする「宣言」を朗読した。乗物機メーカー、加藤工業の創業社長、加藤繁一氏が死去した。(1985年4月1日号)
2月の遊技機賭博の一斉取り締まりで、全国666ヵ所を摘発、前年の年間実績を上回る2,774人を逮捕、1,690台の遊技機を押収した。物品税問題と賭博遊技機問題でJAAは国税庁、警察庁の係官を招き説明会を開催した。(1975年4月10日号) 【ニユースダイジェスト】 1.英国の大手ディストリビューター、ルファー&デイス社の元社長、ボブ・ディス氏が3月6日午後、ロンドンの自宅で急死した。死因は心臓発作と推定されている。75歳または77歳だった(2説ある)。60年代前半、当時の大手ディストリビューターだったロンドンコイン社で働いた後、故ビル・ルファー氏とともに74年にルファー&デイス社を設立、社長となった。このころ同社は英国を代表するディストリビューターとして、日本製や米国製のTVゲーム機を、欧州各国の市場に手広く販売した。その後同社は株式を公開して、91年に日本のセガ社に売却、また買い戻して、スペインのシルサ社に売却した。米国では83年にディス・アミューズメント&ベンディング社を設立、現在もデイス・ディストリビューティング社(ニューヨーク州ポート・ワシントン)などデイスレジャーグループは残っている。これらのグループ企業は、3人いる息子のサイモン、レオン、マチューがそれぞれ分担経営している。 2.香港ディズニーランドはやっと経営が軌道に乗り、全体の規模拡大に向けて計画を協議する段階に入った。現在の香港ディズニーランドは05年9月にオープンして以来、その規模が小さいことから経営も安定しなかったが、12年9月決算から黒字となり、15年2月に発表された14年9月期では、売上高が12%増の54億6千6百万香港ドル(830億円)、純利益も36%増の3億3千2百万香港ドルと最高を記録した。年間入場者数は12%増の600万人以上で、映画「アナと雪の女王」関連グッズの販売も好調だったこともあり利益を伸ばした。香港政府が52%、米国ウォルトディズニー社が48%所有するこのリゾートでこれまで13年の「ミスティックマナー」などアトラクションを増設、16年にも「アイアンマン」ゾーンの開設が予定されているが、全体の規模はまだ小さい。このため少なくとも2倍に規模を拡張する必要がある、と香港政府は考えており、米国ウォルトディズニー社と協議を開始した。 3.ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は3月10日、中国での発売が延び延びになっていた「プレイステーション(PS)4」と「プレイステーションヴィータ」(Vita)を、3月20日に発売することになったと発表した。「PS」シリーズの中国での発売は12月時点で1月に予定されていたが、中国当局との調整が長引き、1月時点で発売の見通しが立たないことから、そのまま発売延期になっていたが、このほど調整が終わったので、見通しを明らかにしたもの。「PS4」は2,899元(約5万6千円)、「Vita」は1,299元(2万5千円)で、日本よりそれぞれ1万3千円、5千円ほど高い。購入者には、商品修理を含む2年間の保証サービスも提供する。これとともに中国語の簡略体対応のゲームソフトも同時発売する。しかし、通信を使った一部のサービスなどは使用できない可能性がある。中国市場で家庭用TVゲームの発売は、マイクロソフト社が先行、「Xbox One」を14年9月に発売している。 4.イタリアの宝くじ運営会社のGTECH社(ジーテック、本社ローマ)は2月26日、ゲーミング機の世界最大手メーカーである米国のインターナショナル・ゲーム・テクノロジー社(IGT、本社ラスベガス)との経営統合を果たし、改めて社名を「IGT社」にしたことを明らかにした。ジーテック社と旧IGT社は14年7月、ジーテック社がIGT社を64億ドルで買い取ることで合意していたが、その後両社の株主総会での承認などを経て、やっと最後に残った米国ネバダ州のゲーミングコミッションの承認を得たことにより、合併手続きが完了した。ゲーミング関係は国際的に、このように各国当局の承認手続きが必要となっている。統合後の総本社は英国に置き、運営はイタリア、米国、国際の3つに分けて分担、CEOも5人態勢で進めることになった。旧IGT社は1975年に故サイ・レッド氏が設立したTVポーカーなどを得意とするゲーミング機メーカー。81年に株式を公開、91年にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場された。 5.北マリアナ諸島連邦(CNMI)のサイパン島で政府の承認を得て、総額7億ドルのカジノ建設計画を進めているベストサンシャイン・インターナショナル社の親会社である、香港のインペリアル・パシフィック社は3月6日までに、CNMIから与えられたカジノ許可を、一時的なカジノ開設もできるよう修正するよう、サイパンのカジノコミッションに申請したことが明らかになった。同社が香港証券取引所(HKSE)に書類を提出したことで分かった。インペリアル社は元の経営計画とは別に、今年中に一時的なカジノを開設したいとしている。これは中国本土からの客離れが深刻になっているマカオのカジノ市場で、これまでハイローラーに資金を融通してきた、マカオに100社ほどある「ジャンケット・オペレーター」に、インペリアル社が多額の投資をしてきたため。子会社のベストサンシャイン社が、競争相手のマリアナ・スターズ・エンタテインメント社と競り勝ち、サイパンのカジノ許可を単独で取得したまでは良かったが、思わぬ事態に立ち往生しているらしい。 6.大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)は3月5日、3Dアニメ映画「怪盗グルー」シリーズの人気キャラクター、「ミニオン」の新エリア「ミニオン・プラザ」を作ると発表した。6日にグッズ販売のショップを開設、20日からストリートショーを開始する。これを機に、大量発生する、いたずら好きでお騒がせな「ミニオン」が、「USJ」で新しい仲間入りを果たし、入場客を奇想天外の世界観に引き込み、夢中にさせるだろう、としている。これに先行して「USJ」は2月20日、4月からの年間入場者数がこれまで最高だった初年度(2001年度)の記録(1,102万9千人)を上回り、人気キャラクター達が集まり、記念セレモニーを開催したと発表した。2014年度は7月に新しく「ハリーポッター」エリアをオープンしたのを初め、「ワンピース・プレミアショー」や「サプライズ・ハロウィン」など季節ごとにイベントを開催し、7ヵ月連続で各月の最高入場者数の記録を更新しているとのこと。 7.海をテーマにしたテーマパーク「ラグナシア」の運営会社、蒲郡海洋開発㈱(蒲郡市海陽町、堀井敦代表清算人)が2月18日、名古屋地裁豊橋支部から特別清算開始決定を受けた。負債は313億円と伝えられている。愛知県、蒲郡市、トヨタ自動車などが蒲郡市東部地区開発のため、1991年に設立した第3セクターで、02年4月に「ラグナシア」をオープン、複数のプールとアトラクションによりピーク時には300万人の集客があり、09年3月期の売上高は70億2千万円だった。しかしその後、集客は伸び悩みを続けたため14年8月、エイチ・アイ・エス(HIS)の完全子会社「ラグーラテンボス」に「ラグナシア」事業などを譲渡して、マリーナ施設の運営に特化。さらに11月には残るマリーナ、不動産事業も、トヨタ自動車の子会社「ラグナマリーナ」に譲渡していた。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2015 |