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新風営法施行のための総理府令と国家公安委員会規則が公布され、ほぼすべてのゲーム機が対象になった。NAOは、JAMMA主導の連合会に反発。NAOエキスポに40社(前回54社)が出展予定。米国WMS社のマイケル・ストロール社長、経営陣と対立して退任。(1985年2月1日号)
メダルゲーム協議会が「メダルゲーム場運営基準」を掲げ、賭博など違法営業の一掃めざす決議、JAAもこれに同調。各界名士が集い、日本ルーレット研究会(和田静夫会長)主催の第7回「全日本ルーレット選手権大会」が東京・新宿で開かれた。(1975年1月30日号) 【ニユースダイジェスト】 1.ロシア連邦のウラジミール・プーチン大統領は12月23日、違法な賭博ビジネスへの罰則強化を内容とする、連邦議会で可決された法案に署名し、この法律は連邦政府の公式サイトに掲載された。ロシアでは2009年7月以降、カジノ運営が許可される僻地の4地区(アルタイ、カリーニングラード、アゾフ海/黒海沿岸、ウラジオストックなど)以外の全地域で一切の賭博が禁じられているが、違法カジノがその後も各都市部で跋扈しているため、罰則強化に踏み切ったもの。特に、インターネットクラブを装った違法賭博場が多いため、インターネットカフェなどの取り締まりを強化するとのこと。違法賭博の規模が150万ルーブル(約26,500米ドル)以上の不当利益を上げているもの、インターネットカジノなど組織犯罪に関わるものについては、1-3年間の所得に見合う金額の罰金に処せられるか、または30万ルーブル(5,300米ドル)-50万ルーブル(8,850米ドル)の罰金と240時間以内の社会奉仕、4年以内の自由制限刑または2年以内の禁固刑が処せられる、としている。 2. 中欧のチェコ共和国政府は国家戦略として、これまで進めてきた麻薬対策に加え、アルコール飲料と賭博に対する闘いを開始した、とジンドリッヒ・ボボリル国家麻薬取締調整官が12月15日に明らかにした。アルコール飲料は小・中学生らの少年を含む未成年者まで広く飲まれており、12年の調査でも国民一人当たりのアルコール摂取量は年間約10リットルと、他のヨーロッパ諸国と比べて高く、それに伴いアルコール中毒など多くの問題が起きており、その対策が望まれている。特に16歳の少年が欧州各国よりも多く飲んでおり、深刻とされている。一方、賭博機については普及台数が国民1千人当たり7.5台で、隣国スロバキアの3.7台、ドイツの3台、ポーランドの0.6台、オーストリアの0.3台に比べ著しく多く、毎年17万人以上の成年が賭博によって問題を起こし、8万人が中毒になっているとのこと。チェコ政府はアルコール飲料と賭博機のそれぞれに対する、法律改正を含む具体的な対策に取りかかり、その成果は2019年3月に明らかにするとしている。 3.米国フロリダ州で13年4月に成立した、いわゆる「スウィープステークスカフェ」を取り締まる州法(HB155)のため、ウォルトディズニー社が経営する「ウォルトディズニーワールド」(WDW)内のホテルや遊園地内のゲーム場は、リデムプション機を撤去、景品引換所を閉鎖することになった。地元新聞「サンセンチネル」1月10日付などが伝えた。インターネットカフェを隠れ蓑にするTV賭博営業店をなくすための同法は、価格が75セント未満の景品しか許さず、硬貨作動式でないカード作動式も禁止している。しかし、リデムプションチケットを集めて交換すれば75セント以上の景品を提供できるし、ディズニー系ホテルではカード式のゲーム場が主流を占めている。このため紛糾を避けるディズニー社が方針転換、指示したもので、WDW内でゲーム機を設置しているJFHテクノロジーズ社のジェームズ・ハリー氏はすべて撤去し、係員も解雇した。他のFEC内ゲーム場チェーンにも影響が及ぶもようで、大手チェーンのデイブ&バスターズ社、チャッキーチーズ社を相手にした訴訟も続いている。 4.イオンファンタジーは1月9日、第3・四半期までの9ヵ月決算(3-11月)を発表、売上高は2%減の341億4百万円、経常利益は23%増の23億3千8百万円、純利益は1%増の8億5千2百万円だった。11月末の店舗数は国内が338店(うちFCは13店)、海外は中国66店(4店)、マレーシア52店、タイ32店、フィリピン1店、ベトナム4店(4店)、カンボジア2店(2店)で海外は6ヵ国157店(10店)で、55店(国内11店、海外44店)増やした。加えて国内で8月に新業態の「こどもの湯」を開設した。売上高は国内が7%減の約308億円、海外が102%増の34億円、営業利益は国内が6%減の20億円だが、海外は4千万円(前年同期は3億円)の損失だった。売上高は国内で消費増税の打撃により減収となったが、海外での出店と収益改善により、全体としてわずかな減収増益にとどまった。15年2月期の業績予想は修正していない。 5.エスケイジャパンは1月14日、第3・四半期までの9ヵ月(3-11月)決算を発表、売上高は6%増の53億千8百万円と伸ばしたが、経常損失は6千3百万円(前年同期は1億6千4百万円)、純損失は千7百万円(1億6千6百万円)と赤字にとどまった。事業別では、キャラクターエンタテインメント事業のうちアミューズメント部門(ゲーム用景品)の売上高は3%増の23億5千3百万円、SP(セールスプロモーション)部門の売上高は23%減の4億7千百万円で、事業全体の売上高は2%減の28億2千4百万円、営業損失は1億5千8百万円(1億8千6百万円の損失)、キャラクター・ファンシー事業の売上高は18%増の24億9千4百万円、営業利益は5千2百万円(7百万円の赤字)だった。久保敏志前社長の死去に伴う受取保険金など1億2千2百万円の特別利益と、カード事業からの撤退などに伴う5千9百万円の特別損失を計上した。 6.カプコンは1月9日、15年3月期(4月-3月期)の業績予想を、売上高は650億円(5月の前回予想では800億円)、経常利益は107億円(102億円)、純利益は68億円(66億円)と修正した。14年9月から7号の風俗営業遊技機の型式試験が変更になったことに伴い、当初予定していた新機種への主要部材(液晶画面部分)の納入が延期されることになったのが大きな理由で、また一部中堅ゲームソフトの発売延期もあって、売上高が当初見込みを大きく下回る見込みになった。一方、利益面では、欧米市場で収益性の高いダウンロード販売が健闘し、またコスト削減に加え、円安による為替差益が発生、当初見込みを上回る見通しになった。 7.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)は1月5日、1日利用券(パスポート)「スタジオパス」の価格を1月30日から税込7,200円(現行6,980円)にすると発表した。4-11歳の子どもは4,980円(4,880円)、65歳以上のシニアは6,470円(6,270円)となる。2010年から6年連続の値上げで、消費税率アップの転嫁を含めると6年で7回目。10年5月までの「スタジオパス」5,800円と比べると金額で1400円、24%増とかなり強気の料金設定となる。USJによると、料金値上げにより、14年7月に開業した「ハリーポッター」の新エリアなど、アトラクションやイベントの新設・拡充に伴う投資を早く回収し、さらに次のアトラクションなどを充実させることにより、客の「パークでの体験価値向上に合わせて」満足度を高めるのが目的、ということになる。年間入園者数は、開業初年度の1,100万人を上回る、過去最高のペースで伸びており、1,200万人に届くもよう。 8.ローソンは1月5日、バンダイナムコゲームスが運営する仮想通貨「バナコイン」対応の「バナコインプリペイドカード」を、1月6日から全国のローソン店舗(11月末現在12,081店)で発売すると発表した。「バナコイン」はバンダイナムコグループのさまざまなサービスを利用できる共通アカウント「バンダイナムコID」が提供する仮想通貨で、PCのオンラインゲーム、業務用ゲーム連動サービス、アニメ動画配信サイトなどで利用できる(現在「機動戦士ガンダムオンライン」、「バンダイチャンネル」、「湾岸マキシNET」など8サービスで利用可能で、今後さらに拡大する予定)。ローソンは2011年7月から店舗のレジで入金処理できる方式のプリペイドカードの取り扱いを開始、利用実績を伸ばしており、「バナコイン」は3千円で(消費税率8%)2,778バナコイン入金処理(チャージ)できる。「バナコインプリペイドカード」の発売を記念し、2月28日までの期間中、このカードを使用してバナコインをチャージした客に、抽選で千名に3千円のバナコインを贈るとのこと。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2015 |