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米国ミッドウェー社、CGドライブゲーム「クルージンUSA」を発表した。米国データイーストが、セガUSA社にフリッパー部門を売却。タイトー、中村紘一新社長の披露パーティーを開催。カプコン、コナミ、関空に各ゲーム場開設。福岡のメルシーが自己破産を申請。(1994年10月1日号)
警察庁の三島和男課長補佐が、NAO理事会で新風営法の成立経緯について説明した。JAMMA理事会は風営法研究会の設置決める。東洋娯楽機が創業50周年迎え、「トーゴ」に社名変更。米国ディズニープロ、業績不振によりロン・ミラー社長兼CEOが辞任した。(1984年10月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.セガ社は9月11日、東京・羽田のセガ1号館ロビーで新作展を開催し、前回新作展(6月6日)で披露したマルチプレイヤー・オンライン・バトルアリーナ(MOBA)系戦略アクションゲーム「ワンダーランドウォーズ」の一部遊び方を変更して紹介した。開発は順調に進んでおり、価格は6月発表のまま、10月2日注文締切り、2月下旬出荷の予定。オールネットPラスマルチのTVゲームは、「シャイニング」シリーズの対戦ゲーム「ブレードアーカス」のみだが、レリースは今年中とのこと。子ども用ゲーム機「えーでるすなば」は、手が汚れない「えーでるサンド」を使って、一定時間、子どもの好きな砂遊びをする、これまでにないタイプのゲーム機で、プロジェクションマッピング技術で影を作ったり、高低差や池、虫、草などに応じた色を付けたりして、立体的に見せる。SCロケや店頭ロケ向け、価格未定だが、今秋出荷の予定。このほか、進化形の占い機「占ッて」、子どもの視線で開発された「キュービックキャッチャー」などが出品された。東京のみ開催は異例とのこと。 2.セガ社は屋内で砂遊びができる子ども向け遊具機器「えーでるすなば」を開発、今秋にも出荷、営業使用できるようにすると発表した。これは専用の室内用の砂と、プロジェクションマッピングの映像技術を組み合わせて開発したもので、砂の造形に応じて投影される映像がインタラクティブに変化して、子どもの想像力を刺激するというもの。こうした造形の創作意欲を高めるのに役立つ、かつての「砂場」は近年、住宅環境の変化などにより、身近な遊び場と言えない状況になってきており、「砂場」で遊ぶ機会が失われていく傾向にあると言える。この遊具機器は、①高低差を感知して反応するプロジェクションマッピングを活用している、②不思議な手触りで手を汚さない「えーでるサンド」を採用している、③二通りの遊び方、「できるかな」モードと「すなあそび」モードが選択できる、という特徴がある。SCロケなどに設置される予定。価格は百万円以下を目指している。 3.バンダイナムコグループのナムコは9月11日、米国でゲーム場運営を展開する子会社のナムコ・エンターテインメント社(イリノイ州ウッドデール、吉田仁社長)がイリノイ州シャンバーグ(シカゴ郊外)に、「パックマン」をモチーフにした複合エンターテインメント施設「レベル257」を15年初めにオープンする、と発表した。施設名「レベル257」は、業務用ビデオゲーム「パックマン」(80年7月)の最終面(パターン=レベル)が256であることにちなむもので、ユニークなキャラクター、洗練されたグラフィック、独創的なゲームシステムなどが画期的だとして、日本より米国で爆発的にヒットし、今でも根強い人気があることから、これをモチーフに「次のレベルのエンターテインメント」を意味する空間として開発されることになった。1-2階の約4千㎡に、16レーンのボウリング施設、計225席あるバー・レストラン、60台のゲーム機を置くゲーム場などで構成される予定。 4.英国の遊技機/AM機展である「EAG」は来年6回目を迎えるが、遊園施設の業界団体であるBALPPAが、新たにアトラクション施設展「ビジター・アトラクション・エキスポ」(VAE)を発足、EAGとVAEが隣り合わせに並んで1月13-15日、ロンドンのエクセル展示会場で、開催されることになった。BALPPAが担当するのはレジャーパーク(遊園地)、動物園、常設アトラクションなど人びとが訪れるアトラクション施設。ビジターは一回の登録入場でどちらも見られる。英国では長年、射幸遊技機、AM機、遊園施設業界が一つの連合体「BACTA」の下でまとまり、展示会も「ATE」として伝統を誇っていたが、2009年に分裂、AM機関係は「EAG2010」として新発足、ゲーミング機関係は既存の「ICE」に事実上吸収されて、米国の「G2E」に対抗できるほど巨大化した。そこで、取り残された形になっていたBALPPAの展示会「VAE」が新たに発足、EAGにくっつく形で蘇ることになった。 5.ロシアの検事総長室は9月8日、過去5年間に違法カジノから約百万台のスロットマシンを押収した、と発表した。ロシアの法的情報機関、RAPSIが伝えた。ロシアでは2009年7月1日以後、僻地の4地区で許可を受けたカジノを除いて、あらゆる賭博行為・施設が禁止されており、これまでの5年間に約10万ヵ所の施設を捜査し、7万ヵ所以上の違法賭博施設と812ヵ所の違法カジノを摘発、計97万台以上の賭博機(テーブルを含む)を押収し、これらの施設のオーナーに計6億8千4百万ルーブル(約1,850万ドル)の罰金を課した。刑事訴訟手続きは1,664件に上った。これらのデータの数字は特別のハードウェア/ソフトウェア、オンライン賭博、賭博店なども含まれているとのこと。指定された合法カジノ地区のうち、すでにカジノがあるのはクラスノダール/ロストフ(7月クリミヤを追加した)だけで、カリーニングラード、アルタイ、プリモライの3地区にはまだない。 6.ユニバーサルエンターテインメントがフィリピンのマニラ湾で建設中のカジノホテル「マニラベイリゾーツ」に関して、資本提携を打ち切られた地元不動産会社のセンチュリー・プロパティーズグループ社(CPG)は9月初め、以前合意できた内容で、ユニバーサルとその土地保有子会社のイーグル1社に対して、和解し再提携したいと発表した。ユニバーサルは10年4月、フィリピンでの外国資本100%企業によるカジノ事業の認可を得たとして、元の計画を開始したが、実際には現地資本が60%以上所有し、外資は40%未満しか所有できないことになっていた。これをクリアしない限り、政府のカジノ監督機関「PAGCOR」はカジノ運営を許可しないため、フィリピンの有力企業と資本提携したが、ロビンソンズ社とまず決裂、次にエムパイア社とも決裂、3度目の正直と思われたCPG社とも今年3月に決裂が明らかになった。CPG社とは13年10月に提携したが、ユニバーサルが条件変更を企てて失敗、提携解消を通知したため、CPG社が仮処分を申請、5月13日にマカティ市地裁が申請を退けている。 7.米国でネバダ州ラスベガスとよく比較される、ニュージャージー州の海外沿いのカジノ都市、アトランチックシティーのカジノホテルが衰退、危機に瀕している。そのため、現在11ヵ所あるカジノホテルが17年には6ヵ所に減少する、という調査結果もあるほど(ドイツ銀行調べ)。とりわけ大手カジノ経営のトランプ・エンターテインメント・リゾーツ社が7月4日、9月中旬にも「トランププラザ」を閉鎖すると発表、さらに9月に入って資金ショートが露呈、これまで拠点としてきた「タージ・マハル」(51階建て、2,248室、4千台以上のスロットマシン、210台以上のカジノテーブルを設置)も閉鎖して、連邦破産法のチャプターイレブンを数日内に申請するとの観測が一斉に報じられた。同社は09年2月にも3回目のチャプターイレブンを申請しており、創業社長だったドナルド・トランプ氏もすべての役員から外されているが、大株主であることに変わりはない。アトランチックシティーではシーザーズ社の「ショーボート」も8月に閉鎖されている。 8.クレーン機用景品メーカーの㈱スクラッチ(大阪府枚方市招堤大谷、森田友久社長)が8月29日に業務を停止、事後処理を弁護士ほかに一任し、自己破産の準備に入った。民間の信用調査機関が明らかにした。負債は約18億円。1987年11月寝屋川市内に設立した元ゲーム場オペレーターで、89年1月にゲーム場用景品の販売を開始、その後景品雑貨専門会社になった。12年11月に現在の自社ビルに移転した。13年10月期の売上高は約33億円だったが、ゲーム場のクレーンゲームがスマホゲームに市場を奪われ、行き詰ったと見られている。9月25日続報=負債は約20億円と訂正され、大阪地裁は9月17日、破産手続きの開始を決定した。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2014 |