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5年以上争われてきた「NESセキュリティチップ」をめぐる特許・著作権・反独占訴訟は、アタリゲームズ社が和解金を支払い全面和解した。イタリアのコピー王、デヌーノ氏の会社を、スペイン国警が摘発した。セガ社は32ビット「サターン」に基づく業務用「タイタン」基板を低価格CG基板として開発中だ。(1994年5月1日号)
福岡県警、店頭で10円硬貨を払い出す「ピカデリーサーキット」を運営していたリース業者を賭博容疑で摘発した。ゲーム場の風営化を目指す警察庁に対し、NAOは対策本部を設置して話し合い続け、JAMMAは絶対反対の方針を堅持。テーカンは新作展で「ボンジャック」を披露。(1984年5月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.米国のAAMAとAMOAが共催する第5回アミューズメントエキスポ2014(ラスベガス、3月26-27日)には併催のNBVA(自販機用雑貨展)を含め、124社(前回は121社)が386(382)小間に出展、2,821(2,763)人の登録業者が入場した。縮小傾向は否定できず、今回は会期を1日減らしての開催となった。展示内容は昨年11月下旬に開かれたフロリダでのIAAPA2013より新しいものは少なかった。日本のメーカーでは、社名が変わったバンダイナムコアミューズメントアメリカ社と、セガアミューズメンツ(ヨーロッパ)社が大きな小間で出展。ナムコは「マッハストーム」、「スーパーアルペンレーサー」、「マリオカートアーケードGPDX」、「デッドストーム・パイレーツ・スペシャルエディション」など、セガ社は「トランスフォーマーズ・ヒューマンアライアンス」、「プランツvsゾンビーズ・ザ・ラストスタンド」と中国の華立科技(ワーラップ)「ストームレーダー」、「ストームレーサーG」など紹介した。 2.【アミューズメントエキスポ14の続き】米国コースタル・アミューズメント社は「レールラッシュ」に続き、「テンプル・ラン2」、ゼロプラス「シャープシューター」などで注目された。アドレナリン・アミューズメント社は「ジェットパック・ジョイライド・アーケード」、「スカイランダーズ・クラウドパトロール」、「フルーツニンジャFX2」など披露した。コースト・ツー・コースト社はステップエボリューション社の「リレイブ・プラス」を紹介した。ICE社は台湾IGS社の「オーバーテイク」を出品した。ベイテックゲームス社は「ビアポンマスター」に続き、「バトルシップ」を紹介した。バロンゲームス社は台湾インジョイモーション社「アライドタンク・アタックデュエル」を出品した。ロースリルズ/ベトソン社はプレイメカニックス社「エイリアンズ・アルマゲドン」、「バットマン」など出品した。インクレディブル・テクノロジーズ社はシリーズものの「ゴールデンティー」など、韓国系のアンダミロUSA社は太鼓叩きの「ヒット・ザ・ビート」を披露した。 3.米国フロリダ州で「インターネットカフェ」と称して大っぴらにTV賭博営業をする店が蔓延したため、13年3月に退役軍人のための非営利法人「アライド・ベテランズ・オブ・ザ・ワールド」が摘発される騒ぎとなり(女性副知事が経営に関与していたことも)、同4月に州議会で規制強化の法案を可決成立したが、新法では賭博と何の関係もないFECのゲーム場まで営業できなくなることが分かって、議会が今年3月にも規制緩和に乗り出したら、再び違法営業がはびこる始末で、とうとう4月3日に1年ぶりに大がかりな摘発が実施された。今回は同州内の5カウンティ内でイアン・ベガ、ピーター・ミラー両容疑者が運営する24ヵ所の店舗を含む27ヵ所で強制捜査を実施、容疑者を逮捕するとともに証拠品を押収した。うちベガは昨年の摘発でも逮捕、有罪となったが、保釈金なしで刑務所から釈放されていた。店内はTVスロットマシンなどが並ぶ遊技場で、中老年の男女が現金の勝敗に夢中になっているのは、確かに感心する光景ではなかったという。 4.米国ペンシルバニア州の大都市、フィラデルフィアで4月5日、高層ビルの壁面を画面に「テトリス」をプレイできるようにして、このゲームの30周年を記念するイベントが催された。画面にされたのは高さ133m、29階建てのオフィスビル「シラセンター」の北面と南面(計約9,300㎡)で、1,400個のLEDを取り付け、ゲーム基板と普通の操作盤をつないで離れたところからプレイできるようにしたもの。地元ドレクセル大学のフランク・リー助教授(デジタルメディア専門)の考案によるもので、以前にも「ポン」をビル面でプレイ可能にして、ギネスブックに載ったことがある。「テトリス」はソ連の科学者、アレクセイ・パジノフが1984年6月、科学アカデミーのためにソ連のコンピューター「エレクトロニカ60」で作成、翌年学生のワシム・ゲラシモフがパソコン用ゲームソフトに変換した。日本ではセガ社が88年12月に業務用TVゲーム機を出荷し、その後長い間ヒットしたことが知られている。 5.イオンファンタジーは4月8日、14年2月期決算を発表、売上高は4%増の465億4千百万円、経常利益は24%減の26億4千5百万円、最終利益は27%減の11億千7百万円と、増収だが大幅減益だった。決算期変更により8日少なかった。国内店舗数は直営321(前年度末316)、FC5(3)の計326(319)。海外は中国が37(11)、FC4(4)、マレーシアが43(27)、FC2(2)、タイが13(2)、ベトナムがFC1(0)の計100(46)で、総計426店(365)と拡大した。国内の売上高は1%増の440億円、営業利益は17%減の30億円、海外の売上高は111%増の24億円、営業損失は80%増の5億円。国内ではカードゲームが好調だったが、利益率の良いメダルゲームなど機械運営の売上げが低下、粗利益率を下げた。海外では急速に店舗を増やしたが、出店時期のずれなどにより営業損失が増加した。15年2月期は売上高500億円、経常利益30億円、最終利益14億万円を予想している。 6.イオンファンタジーは4月11日、2016年度までの中期計画を発表、国内市場は06年をピークに成熟化が進行しており、海外(東南アジア)では需要が確実に高まっているとして、2020年度は店舗1,300店(国内400、海外900)、売上高1,000億円(600、400)、営業利益100億円(60、40)を目標に掲げるとした。そのため海外への出店を14年80店、15年90店、16年100店と増やす。オリジナルキャラクターを使用したオリジナルゲーム機を開発し、海外調達を現在の1割から2割に引き上げる。また景品の仕入れ価格を引き下げることにより、併せて運営コストを約9億円削減する。またこれらとともに「モーリーファンタジー」のブランディングを推進する。これらに併せて、2016年度の戦略目標として店舗数が700店(国内360、海外340)、売上高が600億円(500、100)、営業利益が50億円(46、4)になる、との見通しを明らかにした。 7.カプコンは3月31日、14年3月期業績予想を売上高1,015億円(13年5月の前回予想では970億円)、経常利益105億円(117億円)、最終利益33億円(68億円)と売上高はプラスに振れるが、利益は大幅赤字になるという予想修正を発表した。売上高が当初見込みを上回るのは、家庭用ゲームソフト「モンスターハンター4」が好調で、エンターライズのパチスロ機「モンスターハンター月下雷鳴」も当初見込みを上回る勢いになっているため。しかし、利益面では収益性が高いモバイルコンテンツが軒並み苦戦したこと、オンラインゲーム「モンスターハンター・フロンティアG」などが軟調だったので、収益率が低下して、当初見込みを達成するに至らないと見られるため。このため保有する固定資産などについて、将来の回収可能性を総合的に検討した結果、事業構造改善費用など特別損失として約50億円計上することになったとしている。 8.セガサミーホールディングスは3月31日、パチスロ製造子会社のロデオがフィールズと結んでいた独占的販売代理契約を同日付で終了、また子会社のサミーブランドの一部パチンコに関する独占的販売代行契約も4月末で終了する、と明らかにした。ロデオとフィールズ間の独占的販売契約は03年4月1日に締結されており契約期間満期で終了。またサミーとフィールズ間の独占販売契約も同日付で締結されており、契約満期で終了するが自動更新条項があるため、4月30日で終了と確認すべくフィールズに申し入れている。しかし、フィールズはいずれも契約期限に伴う形式的な発表と理解しており、引き続き友好的に協議して事業提携を維持したい、と発表している。セガサミーはこれら契約終了について、営業網を強化してきた自社グループでパチンコ/パチスロの販売をすることにより、利益を一段と確保するためと説明している。しかし、ロデオの株主はサミー65%、フィールズ35%なので、フィールズが容易に独占販売権を手放すことも考えにくい、と見られている。 9.ゲーム場を長年経営してきた㈲宝鈴レジャー(埼玉県熊谷市石原2丁目、松本優代表)が自己破産を申請、東京地裁は3月26日、破産手続きの開始を決定した。負債は約2億円と見られている。破産債権の届け出は4月23日までで、報告集会は6月19日に行われる予定。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2014 |