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愛知県警はクレーン機用「しんちゃん」偽物ぬいぐるみを製造、販売、使用していた業者を摘発した。セガ社は中国でのゲーム場運営を模索、まずファーハンとの合弁会社設立で合意した。セイブは単独展で「雷電Ⅱ」を発表した。JREの末佐喜一前社長が80歳で死去した。(1994年2月1日号)
米国ユニバーサル映画社との訴訟、任天堂が連邦地裁で勝利。コピー品密輸入したナサ・トレーディングの平岩弘行社長に、シアトルの連邦地裁が禁固半年の判決。警察庁は前年10月調査結果を発表、ギャンブルマシンの設置状況も明らかにした。タイガー娯楽が20周年記念事業を開催した。(1984年2月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.イオンファンタジーは1月6日、13年3-11月期(第3・四半期までの9ヵ月)業績を発表、売上高は7%増の346億5千6百万円、経常利益は14%減の19億4百万円、純利益は12%減の8億4千3百万円だった。この間国内7店、中国16店、マレーシア13店、タイ1店の計37店出店したほか、11月に計400店目をオープンし、目標を達成したとしている。10月末までに全店名を「モーリーファンタジー」に統一した。国内は直営322店、FC2店で、売上高は5%増の330億円だったが、営業利益は13%減の20億円と、積極投資による減価償却費の増加を吸収できなかった。なお、国内の売上高のうち遊戯機械によるものは244億円(構成比74%)、物販84億円(26%)となっている。海外直営店は中国29店、マレーシア40店、タイ3店、FC6店と拡大、売上高は117%増の16億円と伸ばしたが、急速な出展のため2億円の営業損失となった。新たにベトナム、カンボジアでのFC展開を決めた。 2.エスケイジャパンは1月14日、13年3-11月期(第3・四半期までの9ヵ月)業績を発表、売上高は20%減の50億6百万円、経常損失は1億6千4百万円(前年同期は1億3千8百万円の利益)、純損失は1億6千6百万円(7億3千万円の利益)と、大幅減収で赤字転落した。事業別でキャラクターエンタテインメントの売上高は16%減の28億8千9百万円、営業損失は1億8千6百万円(5千7百万円の利益)、キャラクター・ファンシーの売上高は3%減の21億千6百万円、営業損失は7百万円(1億9百万円の利益)。キャラクターエンタテインメントの売上高のうち、アミューズメント部門は21%減の22億7千5百万円、SP(セールスプロモーション)部門は9%増の6億千3百万円だった。アミューズメント部門ではゲーム場をチェーン展開している大手オペレーターへの、商品企画段階からの営業活動を進めているが、大幅減収になった。なお、リテイル事業は撤退し、目下清算中。14年2月期本決算については大幅減収赤字が予想されており、修正されていない。 3.酒場などシングルロケ向きTVゲーム機として、一世を風靡したタッチスクリーン式「メガタッチ」シリーズを開発・製造してきた、米国メガタッチ社(ペンシルバニア州ブリストウ、マイク・マーズCEO)が1月7日、業務閉鎖を発表した。「メガタッチ」はメリット社が1992年、クイズ、パズル、カードゲームを多数内蔵した卓上式TVゲーム機として発売、90-00年代にヒットしたもの。02年にメリット社を買収したハーバーグループが1年後、ジュークボックスメーカーのロウ・インターナショナル社を買収したため、コンテンツに音楽も加わり、数年後AMI・エンタテインメント社として統合、13年に再び製造部門を分社化した。インターネット端末機となった「メガタッチ」は音楽とTVゲームを楽しめるようにして人気を集めたため、無断コピー品が出回り、東南アジアで法的対策に追われたこともあったが、そのころから需要は減り続け、今回の業務閉鎖に至ったもの。AMI・エンタテインメント社がアフターサービスをするが、開発・生産は2度と行われない。 4.コナミデジタルエンタテインメントのアクションシューティングゲーム「スティールクロニクル」(11年12月)シリーズの最新版「スティールクロニクル・ヴイクトルーパーズ」は13年12月にバージョンアップされたばかりだが、その延長上でドーム型キャビネットを使用した新タイプの「スティールクロニクル・ガーネッシュ」が開発中で12月中旬、シルクハット川崎ダイス店でロケテストが実施された。「ガーネッシュ」は正式発表されていないが、プレイヤーが乗り込む対鋼鉄虫(エネミー)用戦闘兵器「スティールアームズ」には、眼前の光景とデータを知るためのドーム型スクリーン、刻々と変わる自機のデータを見るためのサブモニター(タッチパネル式)、操作用の左右のレバー、フットペダルを装備している。ロケテストでは1ゲーム500円設定。基本的にG-STE残数がなくなればゲーム終了。ドーム型スクリーンではバンダイナムコゲームスの嵩張らない「戦場の絆」(06年11月)がかなり先行しており、奥行きが目に付く「ガーネッシュ」が追いつけるか注目される。 5.セガ社は1月10日東京で、コミックを原作とした3DS用TVゲームソフト「ヒーローバンク」(3月20日発売予定)の「クロスメディアプロジェクト発表会」を催し、セガ社によるアーケード版「ヒーローバンク・アーケード」は夏にも出荷することなど明らかにした。業務用ではトレーディングカードゲームでも展開するとしている。プライズは14年4月、セガ社ゲーム場に先行投入する予定。原作は小学館の「コロコロコミック」に13年10月から掲載されている男児向けコミックで、100億円の借金を負う主人公がバトルを通じてお金を稼ぎ、借金を返済していくなど展開するもの。4月からテレビ東京系で放映されるテレビアニメはトムス・エンタテインメントが担当、携帯玩具などはセガトイズが手掛ける。セガ社では、「オシャレ魔女ラブ&ベリー」や「甲虫王者ムシキング」などと同様、セガサミーグループの総力を結集して取り組むとしている。 6.米国のアカデミー・オブ・インタラクティブ・アート&サイエンス(AIAS、双方向芸術科学学会)が2月6日、ラスベガスで開かれるDICE受賞式に、AIASパイオニア賞をロースリルズ社のユージン・ジャービス社長に贈ることになった。ジャービス氏は55年生まれで、カリフォルニア大学バークレー校卒、77年アタリ社に入社してフリッパーの視聴覚効果を担当、79年ウィリアムズ社に転職、音声合成採用フリッパー「ゴーガー」を担当、TVゲームに転じて80年「ディフェンダー」で成功、82年「ロボトロン:2084」など開発した。バリー社が88年にミッドウェー社をWMS社に売却したのに伴い、ジャービス氏は88年「NARC」を開発した。その後アタリゲームズ社がWMS社の傘下になり、さらにWSM社が業務用から撤退したため、仲間とロースリルズ社を設立、04年「ザ・ファースト&ザ・フューリアス」など開発、プレイメカニック社と統合して05年「ビッグバック・ハンタープロ」などへと進めた。 7.ロシア連邦最高裁判所はこのほど、警察官僚が違法カジノ経営に加わった事件を再調査するよう求めた、デニス・ナカンドロフ警察長官とアレクサンダー・バトスリキン調査委員長の申請を却下した。ロシアの日刊紙、「コメルサント」が12月9日に報じた。元の事件は2011年春、連邦保安局(FSB)が、イワン・ナザロフの組織する、モスクワ地区15か所の違法カジノを摘発したところ、10名の警察官、検事が違法カジノ経営に加担していたことが判明、逮捕し、大きな事件に発展したもので、容疑者は保釈されているが、捜査は今なお続行中とのこと。最高裁は今回の決定で、有罪または無罪判決を受けたことにより被告人が控訴または上告することは可能だが、今回申請したもののリストに、上訴できる資格を持った者が載っていない、と理由を述べている。ロシアで合法的なカジノは未開発の僻地に限定されており、大都市などでは犯罪防止のため、カジノはすべて違法となっている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2014 |