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セガ社はISDNを使って遠隔地のゲーム機をリンクし、競争し合えることを紹介した。セガ社は商標保護プログラム訴訟で、米国アカレイド社と和解した。セゾングループは神戸・六甲アイランドに「AOIA」AMゾーンを建設中だ。ザップは「バトルテック」を全国展開すると発表した。(1993年6月15日号)
電気用品取締法が一部改正され、外国製造事業者が登録されることになった。AMショーを単独で主催してきたJAMMAは、JAPEAとの共催を決めた。コナミが新作展を開き、「ジャイラス」を披露した。日本アミューズも新作展でスペイン、テクフリ社の「アンブッシュ」を紹介した。(1983年6月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.台湾「GTI2013」(5月9-11日、台北)には約75社が450小間に出展、中国を含めた東南アジア向けに業務用AM機とゲーミング機を紹介した。GTIは93年9月に台中市で開かれた「TAE」から数えてちょうど20回目になる(95年は中止)が、中国市場が活発になるのに伴い、皮肉にも07年(137社、839小間)をピークに次第に規模は小さくなってきている。これは中国広東省広州市の番禺・中山地区を拠点にする中国のメーカーが力を蓄えてきたためで、大規模な昨年12月のGTI広州に続いて、4月初めに大規模な「番禺動漫遊戯産業展13」(通称GAGA、歌手とは無関係)が開かれており、GTI台北は日米欧との絆を保持したまま、これら中国市場の影響にさらされている。中国や台湾での知的所有権保護はいぜん大きな課題ではあるが、これらの展示会に出展しているセガアミューズメンツ台湾(中国では精文世雅が担当)、バンダイナムコゲームスは慎重に解決策を模索しつつ、成果を上げているもようだ。 2.【台湾GTI2013の続き】バンダイナムコゲームスは奥の大きな小間に「湾岸ミッドナイトマキシマムチューン4」、「ダークエスケープ4D」、「パックマンスラッシュ」など展開。セガ台湾社は「マイマイ」、「KOドライブ」、「ドリームレーダーズ」と華立電子「ダンスコア」、「ストームレーサー(雷動)MT」などを紹介した。台湾大手のIGS社(鈊象)は開発中のカーレース「オーバーテイク」を始め、「スピードドライバー2」、「スピードドライバー4」、音楽ゲーム「ミュージボックス」、太鼓ゲーム「パーカッションマスター3」、シューティング「アンダーディフィート・ザ・ライド」シットダウン、「ナイツ・オブ・ヴェイパー(三国戦紀)3高清」など多数出品し、インジョイモーション社(領航)は新ゲーム「アライド・タンク・アタック」を筆頭に、「ストリートレーシングスターズ」などシミュレーションゲーム機を多数紹介した。 3.セガ社は5月24日東京(28日大阪、30日福岡)で新作展を開催、「戦国大戦-1590葵(あおい)、関八州に起つ」、「ボーダーブレイクユニオンV.3.5」(ともに6月配信予定)の両タイトルを紹介するとともに、次の新作を披露した。オールネットプラスマルチV2向けのモス「カラドリウス」(7月配信)、新曲追加の音楽ゲーム「マイマイグリーンN」(7月出荷)、次世代スマートボールのメダルゲーム機「ホルカトルカ」(同)、「元気」があれば無料で遊べるが、足りなければ「100円」で回復するという、基本プレイ無料の「ぷよぷよ!クエストアーケード」(11月)、多人数用メダルゲーム機「北斗の拳バトルメダル」(12月)。なおオールネットプラスマルチV2向けの「アンダーナイトインヴァース」と「ファントムブレイカーアナザーコード」はバージョンアップの予定。また欧米でヒットした実績を持つプライズマシン「キーキャッチャー」が参考出品された。 4.タイトーは5月21日、大阪で新作展を開催(福岡27日、東京30日、仙台6月4日)、「グルーブコースター・アーケード」(今冬出荷予定)をメインとする新作を披露した。ソーシャルゲームのヒット作を元に業務用にした同ゲームの開発、マーケティングについて、庄司顕仁取締役AG事業本部長が説明、「タイトーのものづくりが変わる」と語った。開発担当者は同ゲームについて、55インチ大型画面、専用コントローラーを使用、省スペースながら4人対戦ができる簡単プレイの音楽ゲームだ、などと説明した。価格は999千円+1プレイ15円の課金、または599千円+30円の課金の2種類のプランから選択できる。「ネシカライブ」向けに近日配信されるゲームとして、FKデジタル「カオスコード」、SNKプレイモア「ザ・キング・オブ・ファイターズⅩⅢクライマックス」、エムツー「スカルガールズ」、同「スペランカー」などが紹介された。 5.セガ社と英国のBBCワールドワイド社が11年6月以降開発を進めてきた、エンタテインメント施設の名称は「Orbi(オービィ)」と決まり、最初の施設が8月19日、三菱地所グループの運営する「マーク・イズ・みなとみらい」(横浜市)の5-6階にオープンする予定となった。セガ社が5月29日に発表したもので、「オービィ」は球体、軌道を意味する英単語に由来する名称で、セガ社のコンテンツ開発力とBBCアースの専門知識、映像制作力を融合した、今までにないまったく新しいミュージアムとなるとのこと。「オービィ横浜」は面積約4,780㎡(一部2層)にプレショー、メインショー、ポストショーの3エリアから構成されるもので、メインショーは左右40m×高さ8mのスクリーンにフルHD画像と立体音響で上映される。収容人数340人、所要時間約20分。「オービィ横浜」自体の収容人数は1,500人、営業時間は10-23時、入館料は高校生以上2,600円、小中学生1,300円など。 6.バンダイナムコグループ施設運営子会社であるナムコは5月13日、「週刊少年ジャンプ」の人気作品とそのキャラクターが集合した室内テーマパーク「ジェイワールド東京」が7月11日にオープンする、と発表した。「サンシャインシティ・ワールドインポートマート」(東京・池袋)の2-3階にあった「ナムコナンジャタウン」が「ドッキンガム広場」を加えて2階のみに凝縮、3階にまったく新しく「ジェイワールド東京」が誕生し、同時オープンするもの。「ジェイワールド東京」には、「ワンピース」に基づく劇場型ライドの「ソルジャードッグアドベンチャー」(料金800円)、カルーセル「シロモクバのカイテンモクバ」(400円)、「ナルト」に基づくウォークスルー「激闘!忍界大戦絵巻!」(800円)、「ドラゴンボール」に基づく街めぐり「つかもうぜ!ドラゴンボール!」(同)、3D体験の「はなとうぜ!かめはめ波」(同)と5つのアトラクションが設けられる。入園料は4歳-中学生1,000円、高校生以上1,300円。 7.ユニバーサルエンターテインメントは5月29日、マニラ湾に面したカジノリゾート「マニラベイリゾーツ」を建設する同社の計画に、フィリピンの不動産会社「ロビンソンズランド社」が資本参加する予定だったが、最終合意に至らず、交渉は打ち切られたことを明らかにした。具体的な理由は示されていない。ユニバーサルは12年12月、現地の大富豪、ジョン・ゴコンウェイ氏が所有するロビンソンズランド社と「マニラベイリゾーツ」の共同開発を目指して基本合意し、1月末までの最終合意に向け交渉してきたが、まとまらず期限を延長し続け、ついに凍結したもの。ロビンソンズランド社は「マニラベイリゾーツ」の商業施設、ホテル、住宅施設を担当するため、その土地を保有するユニバーサルの子会社「イーグル・アイ・ランドホールディングス社」の株式の過半数を取得することで基本合意していた。ユニバーサルは改めて他の現地パートナー企業を探すか、単独で計画を進めるかを迫られると見られている。 8.ユニバーサルエンターテインメントは5月20日、13年3月期決算を発表、売上高は33%増の991億円、経常利益は35%増の448億円、最終利益は13%減の274億円だった。決算発表に当たり同社は、会計上の保守主義に重点を置き、①子会社の米国アルゼUSA社が所有する米国ウィンリゾーツ社の株式を原価法で処理する、②ウィンリゾーツ社が強制償還した株式の価格の金利として、ウィンリゾーツ社が発行した約3千8百7十万ドルの小切手については利益とせず、裁判所に供託する、③フィリピンでスービックレジャー社に支払った2千5百万ドル全額を海外事業引当金として処理する、などの会計方針を明らかにした。なお、遊技機事業の売上高は33%増の962億円、営業利益は41%増の457億円、その他の売上高は3%増の30億円、営業損失は12億円だった。14年3月期業績は売上高1,028億円、経常利益307億円、最終利益178億円を予想している。 9.ラウンドワンは5月10日、13年3月期決算を発表、売上高は4%減の859億3百万円、経常利益は28%減の82億千7百万円、最終利益は78%減の6億百万円と減収で大幅減益だった。売上高の内訳は、ゲーム場が5%減の345億円、ボウリング場が8%減の297億円、スポッチャが10%増の103億円、カラオケが1%増の83億円、その他が29億円。店舗は4増1減の期末113店(国内111店、米国2店)で、新規店は「ダイバーシティ東京プラザ店」、「千日前店」、「池袋店」、米国カリフォルニア州の「モレノバレー店」。同社は有利子負債の削減を目的に、店舗不動産の売却/賃貸使用(セール&リースバック)を進めており、そのため14年3月期は売上高860億円、経常利益84億円、最終損失75億円と大幅赤字を予想している。 10.5月9日に発表されたゲオ・ホールディングスの13年3月期決算中、「アミューズメント」事業の売上高は5%減の121億3千万円、営業損失は6千3百万円(前年は5億9千8百万円の利益)だった。この「アミューズメント」事業を担当するのは91%子会社のウェアハウスのゲーム場(1店減の)10店、73%子会社のゲオディノスのゲーム場(1店減の)20店、フィットネス(1店増の)16店、複合カフェと飲食店7店の計53店。ウェアハウスの同期決算で売上高はゲーム場が14%減の45億5千6百万円、DVDレンタルが7%増の41億3千6百万円となっている。またゲオディノスの13年3月期決算で売上高は、ゲーム場が4%減の32億5千万円、フィットネスが10%増の23億3千8百万円、ボウリング場が4%減の12億3千万円、映画館が13%増の9億7千4百万円などとなっている。 11.米国アリゾナ州フェニックスにあるテレビ局、「CBS5ニュース」が5月16日に報じたところによると、高額景品を提供するゲーム機が、ツーソンなどにあるショッピングモールのゲーム場など12ヵ所で摘発され、現金2万8千ドル、高額景品とともに押収された。同州の賭博取締局と法務局が、同州で許容される1プレイ35ドルをはるかに超える価格の(百ドル以上の)「アイパッド」や「アイフォン5」などを(景品交換券を用いて)景品としていたゲーム場を摘発したもので、「アイキューブ」や「バーバーカット・ライト」など押収された景品獲得ゲーム機も、これらの景品がほとんど獲得できないよう、難易度が高く設定されていたという。同州賭博取締局のマーク・ブロノヴィッチ氏は、今回のようなケースと、問題にならない(景品提供)ゲームとの間にはいくつかの違いがあり、35ドルを超えてはならない、だれもがほとんど取れないゲームではない、というのがそれだと説明している。 12.米国マイクロソフト社は5月21日、次世代家庭用ゲーム機「Xbox One(ワン)」を13年中に出荷する、とシアトル郊外の本社で発表した。現行機「Xbox 360」から8年ぶりのモデルチェンジで、インターネット接続してゲームとテレビを楽しめるようにした、ホームエンターテインメントシステムを目指すものとされている。大きな特徴は「キネクト」センサーが標準付属されていることで、本体の主な仕様は8コアCPU、メインメモリ8GB、HDD500GB、ブルーレイドライブ、無線LAN800.11n、HDML端子、USB3.00端子など。インターネット接続は必須条件となっており、ネット電話「スカイプ」も使用できる。「Xbox 360」用ソフトウェアとの互換性はないとのこと。本体、操作パッドの外観写真も発表されたが、地域ごとの発売予定価格、時期なども発表されておらず、詳しくは6月に開催される「E3」での発表を待たねばならない。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2013 |