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米国IAAPAショーではスリルライドのほか、映像シミュレーターとバーチャルリアリティ(VR)ゲーム機が充実、注目を集めた。JAMMAは会員と関連協会に、ゲーム開発における「肖像権」保護を促した。和歌山県協設立総会が開かれた。自販機フェア92にセガ社、旭精工が出展した。(1993年1月1−15日号)
AAMAは、TVゲームの「スピードアップキット」など改変・改造も権利者の許諾が必要との見解を発表した。東京ディズニーランドがほぼ完成、4月オープンに向け、前売券の発売も開始した。アイレムの経営トップが交代、辻本憲三社長は代表権のない会長になり、高堂良彦専務が代表代行となった。(1983年1月1−15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.中国GTIアジア展2012(12月16−18日、広東省広州)には延べ162社(前年約200社)が国際展示場の3ホール(約3万u)に出展、巨大な中国市場を背景に地元企業が業務用AM機を多数展示した。この展示会はもともと台湾で発達してきたGTIの中国本土版として4年前から発足したもので、今回が4回目。最初1ホールだけだったのが、3回目には3ホールになるほど急速に規模を拡大させてきた。しかし、12年は中国共産党大会開催の余波を受け、直前になって会期を9月から12月に延期するなど大きな変更を強いられ、その結果3.5ホールを占めるはずだった出展予定社の一部は出展をキャンセル、決まっていた小間割りを大幅変更、3ホールにとどまることになった。訪れる予定だったが、9月の反日暴動などを見て取りやめた業者も少なくなく、主催者側もこれらの事実を認めている。中国の業務用ゲーム機開発は日本のメーカーに依存していることもあり、知的所有権の保護を含め、なによりも国際ルールを尊重することが望まれている。 2.台湾の台北市でここ2年間ゲーム場に対する厳しい条例が施行されてきたが、この規制が緩和される見通しになった。12月15日付「台湾電玩」(GTI)によると、「台北電子遊戯場自治条例」の施行状況が11月1日の市議会で取り上げられ、百貨店やショッピングセンターのゲーム場に設置できるのは教育的なゲーム(アーケードゲーム)に限られるとか、ゲーム場の運営責任者は百貨店などオーナー側の責任者に限られるなど、厳しすぎて業者には守れない規定が多いため、合法なのは西門町万年プラザにある「トムズワールド」だけで、その他すべてのゲーム場は違法状態になっているのが現状であることが分かった。また現行条例の規定では、ゲーム場運営者の資本は1億台湾ドル以上、ゲーム場の面積は909u以下をそれぞれ守らねばならない、となっており、これらを含めてオペレーターが守れる水準に規制内容を緩和する見通しになったとしている。 3.米国カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で1月15日、ゲーム場オペレーターの業者団体、「カリフォルニア・エンタテインメント・マシン・アソシエーション」(CEMA)が設立される見込みになった。同州の業者団体はこれまで1980年代、90年代と設立されたことがあるが、米国でも人口が多く、面積が広い州であり、北部と南部では違いすぎるなどの理由で何度も崩壊している。だが、リデムプションゲーム用の景品は10ドル以下とし、それ以上のものを提供した場合、賭博罪として摘発するとの内容で、12年に州議会が「チャッキー・チーズ」を展開するCEC社と合意するに至り、こうした業界の重要事項について交渉する適切な業界団体がないことがまたもや重大問題になってきた。今回は地元ゲーム場のオペレーター、ロン・ウェストファール氏が発起人となり、全米オペレーター団体のAMOA(事務局イリノイ州シカゴ)が協力し、アンディー・シェイファーAMOA会長も出席する予定。 4.イオンファンタジーは12月25日、11月20日までの9ヵ月決算(第3・四半期までの累積業績)を発表、売上高は322億9千7百万円、経常利益は22億4百万円、最終利益は9億5千3百万円だった。前年は単独決算だったので比較できない。国内直営店は3増2減で317店、FC店は変わらず3店。幼児用オリジナル遊具5機種を計5百台出荷し、幼児向けグループの強化を伴う「モーリーファンタジー」への業態転換を推進した。これら国内施設での売上高は315億5千万円、営業利益は24億円だった。国内売上高のうち遊戯機械の運営によるものは77%、商品の物販によるものは23%となっている。海外はマレーシアが4増の24店、中国が7増2減の10店、タイが新設1店。これら海外の売上高は7億6千5百万円、営業損益は2億千2百万円の赤字だった。中国では反日暴動のため9月、一時的に売上高が落ち込んだが、現状では回復しているとのこと。 5.カプコンはここ2年間、極めて好調に業績を伸ばしてきたが、ついにブレーキをかける段階に入った。同社は12月19日、13年3月期業績予想を売上高935億円(5月の前回予想では1,050億円)、経常利益100億円(157億円)、最終利益65億円(98億円)と大幅に下方修正した。これは前回見通しから売上高で11%、経常利益で36%、最終利益で34%も予想を下回ることになる。同社では、家庭用ゲームソフトのうち、PS3/Xbox360用の期待の主力タイトル「バイオハザード6」(12年10月出荷)が発売時堅調だったものの、その後伸び悩み、計画を下回る見通しになったのと、同様に人気シリーズである3DS用ゲームソフト「モンスターハンター4」の発売を、「クオリティアップのため」13年3月から夏に延期することにしたため、と説明している。その結果、通期業績は前年実績に比べ、増収ではあるが減益になる見通しになった。 6.バンダイナムコグループのオペレーション子会社ナムコは12月17日、東京・池袋のサンシャインシティ・ワールドインポートマート2階にある室内テーマパーク「ナンジャタウン」(6,168u)を本格リニューアルするとともに、1階上のフロアーに「週刊少年ジャンプ」の世界で遊べるテーマパーク(5,870u)を新設することを明らかにした。1月15日から一時休園する「ナンジャタウン」では、アトラクションとともに「餃子スタジアム」を含め全面的にリニューアルする。新設テーマパークではこれまで培ってきた「キャラクターIP」戦略に基づき、「ワンピース」、「ナルト」、「ドラゴンボール」など「少年ジャンプ」の3大作品を扱うエリア、定期的にキャラクターの入れ替わる「ヒーローズアリーナ」などを設け、「ここでしか味わうことのできない感動体験」へと誘うとのこと。両パークとも13年夏にオープンする予定。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |