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米国ウィリアムズ社はフリッパー「アダムスファミリー」の空前のヒットを祝った。米国ナッシュビルでAMOAエキスポが開かれた。SNK川崎栄吉社長は、ネオジオ用100メガソフトも低価格で供給すると言明した。セガ社は東京におとな向け複合店「六本木GIGO」をオープンした。(1992年11月1日号)
3協会共催のAMショーが東京・晴海で盛大に開催された。セガ社はLDを使った「アストロンベルト」を披露した。データイーストは「ハンバーガー」(バーガータイム)を米国ミッドウェー社に許諾した。セガ社は無断コピーで係争中の太東商事と和解した。TVポーカーの弊害をNHKが取り上げた。(1982年11月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.米国ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は9月27日、市内5つの区のうち「忘れられた区」とされるスタテン島の海岸に、世界最大の観覧車(高さ190m)とアウトレットモールなどを建設する計画を発表した。15年に完成する予定で、現在最大の「シンガポールフライヤー」(165m)、ラスベガスで建設中の「ハイローラー」(168m)よりも高くなる。観覧車と100店が入るアウトレットモール、200室のホテルを含むこの再開発計画に、市は5億ドルを投資する計画。観覧車は「ロンドンアイ」(135m)と同じ構造で、40人まで乗り込めるカプセルが36個、38分かけて一周し、同時に最大1,440人の客を、年中無休で午前10時から午後10時まで運行する。マンハッタン島から25分おきに発着する無料のフェリーボートで結ばれており、年間450万人の利用が見込まれている。これまで魅力が乏しいとされてきたスタテン島だが、観覧車から北にマンハッタン島のビル群を背景にした「自由の女神像」が見えることになると期待されている。 2.セガ社のテーマパーク・複合施設事業を除くゲーム場(アミューズメント施設)部門とAGスクエアを吸収統合したセガビーリンクは、10月1日付で新会社「セガエンタテインメント」(本社東京都品川区東品川1丁目39番9号)に移行した。セガ社のゲーム場部門は1960年開設の「日比谷ガンコーナー」までさかのぼることができるほど古くからあり、規模も12年3月現在で国内241ヵ所と多いが、これにはダーツバーなどが含まれており、前期業績は売上高446億円に対し営業利益は3億円にとどまっている。そこでセガテーマパーク・複合施設を除くゲーム場と、AGスクエアのゲーム場を、ダーツバーなどを経営するセガビーリンクに統合したうえで、同じくセガ社100%子会社の新会社に移行したもの。セガ社の平岡享悟取締役AM施設事業部長は、新会社の社長を兼任している。なお今回の異動は、セガサミーホールディングスの連結決算には影響しない。 3.エスケイジャパンは10月12日、前日の業績予想修正に続いて、第2・四半期までの6ヵ月(3−8月期)の中間決算を発表、売上高は1%増の43億6千百万円、経常利益は95%増の1億5千9百万円、中間利益は38%増の6千9百万円だった。キャラクターエンタテインメント事業の売上高は2%減の23億9千9百万円、営業利益は1億2百万円(前年同期は2百万円)で、売上高のうちわけはアミューズメント部門(クレーン用景品など)が9%増の20億7千9百万円、販売促進部門が39%減の2億9千8百万円、イーコマース部門が58%減の2千百万円。なおキャラクター・ファンシー事業の売上高は10%増の15億3千9百万円、営業利益は23%減の7千万円、リテイル(小売り)事業の売上高は3%減の4億2千2百万円、営業損失は2千4百万円(千2百万円)だった。小売り事業のナカヌキヤ(3店)は13年2月までで清算することを決めた。 4.エスケイジャパンは10月11日、第2・四半期までの6ヵ月(3−8月期、中間期)の業績予想を修正、売上高は43億6千百万円(4月の前回予想では44億6千万円)、経常利益は1億5千9百万円(1億千2百万円)、中間利益は6千9百万円(8千8百万円)と下方修正した(翌日に中間期決算発表=上の第3項目参照)。さらに通期(13年2月期)について、売上高80億円(93憶円)、経常利益1億千万円(3億円)、最終利益5千万円(2億千7百万円)と大幅に下方修正した。8月までは「AKB48」関連グッズにより堅調に推移していたが、それ以後それに代わる商品調達ができていないのに加え、子会社ナカヌキヤの清算に伴う見切り販売を行う予定であり、通期売上高が当初予想を下回るほか、子会社従業員の早期退職優遇制があるので6千6百万円の特別損失が発生する見込みとなった、と説明している。 5.米国ネバダ州裁判所クラーク・カウンティ地裁のエリザベス・ゴンザレス判事は10月2日、ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生会長が11月2日に予定されているウィンリゾーツ社の株主総会で、所有していた20%の株式に見合う投票権を認めるよう、提出していた申請を却下した。却下した理由は、ユニバーサルがフィリピンのカジノ監督当局のPAGCORの幹部に不正支払して、米国の連邦法である海外汚職行為防止法(FCPA)に違反した、とウィンリゾーツ社が指摘し、取得済みのネバダ州カジノ運営許可を守るため、やむを得ずユニバーサルが所有していたウィンリゾーツ社の株式を強制的に2月に買戻したわけで、この買戻しを正当化するウィンリゾーツ社の主張を覆すほどの根拠を、ユニバーサルは示さなかったというもの。ユニバーサルは、今回の決定はウィンリゾーツ社の役員会を正常化するため、ユニバーサルが公正な社外役員候補を立てたことを含め、否定するもので遺憾だ、とのコメントを出した。 6.東欧のハンガリー政府が10月1日、カジノ以外に設置されているスロットマシンなどのゲーミング機を改めて禁止する法案を国民議会に提出する、と発表して注目されている。スロットマシンなどゲーミング機が合法的に設置されているのは、首都ブタペストの2ヵ所とオーストリアに近いショプロンの1ヵ所の計3ヵ所のカジノだけなのに、それ以外に国内の多数のバー、パブ、パーラーなどに違法設置されており(しかも課税されている!らしい)、貧乏な国民がさらに貧乏に追いやられ、ギャンブル中毒者も増加している、としてオルバーン・ヴィクトル内閣が思い切って、規制強化に乗り出すことにしたもの。これまでにも取締りは実施しているが、他の東欧諸国と比べてあまりにも、違法営業が氾濫していることを重要視している。議会ではすでに圧倒的多数で法案は成立しており、数日後にも施行される見込みで、数十万台あると見られている違法なゲーミング機は国外へ撤去されると見られている。 7.米国ハワイ州でチェーン展開されている遊技店「ウィナーズゾーン」に対して9月27日、地方検察と地元警察が一斉摘発を開始した。これは客が店に設置されている機械に現金を投入し、無料クーポンを入手した上で、「プロダクト・ダイレクト・スウィープステークス」というアップライトのTVゲーム機でポーカーやスロットマシンなどの遊技をして、最高5千ドルの現金引換証を手にするというもの。捜査当局は7ヵ月に及ぶ調査の結果、遊技機賭博になると判断、ホノルルなど6ヵ所の店で計77台を押収した。しかし逮捕者はなかった。機械のメーカー、販売業者も判明しているが、これら機械供給側によると現金を賭けたわけでないので不当捜査だと主張している。捜査当局は、今回の摘発は初まりにすぎない、残り32店でもこの機械を撤去するように、と警告している。ハワイ州議会では法の抜け穴があるならばなくさねばならない、という意見もある。 8.スペインのゲーミング機市場で知られている、ノボマチック社(本社オーストリアのウィーン)とスペインのシルサ社は9月26日、ノボマチック社がシルサ社の製造部門子会社であるウニデサ社を買収した、と発表した。買収対象は知的所有権を含め、カジノスロットマシンを含むあらゆるゲーミング機の製造販売事業で、買収金額は発表するほどのものではないとされている。スペインでは英国、ドイツなどと同様にAWP機(アミューズメント・ウィズ・プライズという現金払い出し賭博機)の運営が合法化されており(ロケーションはバー、射幸遊技場、ビンゴホールなど)、これが市場の大半を占めている。今回の取引には、ノボマチック社の子会社、オーストリアン・ゲーミング・インダストリーズ社(AGI)がシルサ社と交渉に当たったことから、同社からノボマチックグループがさらに大きくなったとする談話が発表されている。 9.潟Rアランド(東京都杉並区上井草、杉田安雄社長)が自己破産を申請、東京地裁は9月12日、破産手続き開始を決定した。10月10日までに債権者は破産債権を届け出、裁判所は11月29日に報告集会を開くことになっている。古くからのゲーム場オペレーター会社で、本社事務所は東京都目黒区青葉台にあったが、現在は神奈川県相模原市中央区中央となっている。主なロケーションは「MUTHOS(ミュートス)相模原店」。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |