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米国AAMAは第3回メキシコ展「メキスポ92」を開催した。米国セガ社はDB会合で立体映像の「ホロシアム」など披露した。ナムコは英国ブレントレジャー社を買収した。ナムコはCG基板「システム22」を、セガ社はCG「バーチャレーシング」を披露した。データイーストは社名ロゴを一新した。(1992年10月1日号)
セガ社は任天堂を退社した駒井徳造氏を家庭用部門の顧問にスカウトした。米国でバリー・ミットウェー社のTVゲーム「トロン」を使ったゲーム大会が開かれた。アタリ社業務用部門社長に英国ファランド氏が就任した。英国アルカ社が倒産した。コピーヤーのハード電子に仮処分が出された。(1982年10月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.中国・広州で開かれるGTIアジアエキスポ2012はまたもや延期されることになった、と主催者のGTI社が9月4日に発表した。9月23−25日の開催予定は、当面12月上旬に延期され、数日後さらに開催日は12月16-18日と発表した。11年のエキスポ終了時、次回は12年8月の予定だったが、12年からJAMMAショーがなくなるので9月になったと今年5月に説明していた。今回の発表によると、中国共産党第18回全国代表大会(党大会)の開催(最近の予定では10月または11月)が近く、当局の要望または圧力により、やむをえず延期を決めたとのこと。一党独裁の中国では事実上の最高権力機関になっている党大会は、5年に一度、通常は3月に開かれることになっているが、その背後では権力闘争が続けられているもよう。今回党大会に出席する党代表はすでに7月までに選ばれているが、よく分からないこれらの理由で開催日程すらまだ決まっておらず、そのため産業界までが大きな影響を受けているのが現状とされている。 2.米国の業務用AM機メーカー協会、AAMAが8月7日からシカゴ郊外で定時総会を開催、今年も最終日の9日に「AAMAギャラ」と呼ばれる小さな新作展示会を開催した。うち展示会で披露されたTVゲームは、ロースリルズ社の「カーズ」(映画「カーズ」のピクサー社許諾済)、スノーモービルゲーム「ウィンターXゲームス・スノクロス」、グローバルVR社のガンゲーム「ザ・スワーム」、セガ社の「バーチャテニス4DX」(4人用)、「ドリームライダーズ」、バンダイナムコゲームスの「デッドストームパイレーツ・ミニ」(2人、子ども用アップライト)、コースタル・アミューズメント社「シーウルフ55」など。エレメカタイプではバンダイナムコゲームス「ファンキーゲーター」(ワニワニパニック2)、セガ社「ソニック・クワッド・エア」、スターン社フリッパー「Xメン」などが紹介された。これらは11月フロリダで開かれるIAAPAエキスポでも紹介されるもよう。 3.福島県の外郭団体が運営する郡山カルチャーパークの遊園地、「ドリームランド」(郡山市安積町、市観光交流振興公社運営)の遊園施設「ジェットコースター」で9月8日午後2時ごろ、レールの保守点検をしていた県中央メンテナンス協同組合職員の兼子政広さん(48)が、走行してきたコースター車両と軌道の間に挟まれ、出血性ショックで死亡した。コースターは全6両で36人乗り、同園では最も人気のある機種で、事故が起こった際も小学生3人が乗っていた。郡山署は、兼子さんが点検中、運転担当の女性が気付かず発車ボタンを押した可能性がある、として調べを進めている。そして公社の運営マニュアルに違反していたことが、10日までに明らかになった。同園では04年8月にも、試運転中に作業員が転落死する事故が起きている。今回の事故を受けて同遊園地は15日までの休園を決めた。公社代表理事の渡辺保元副市長は「二度とこういう事故が起こらないよう、さらに安全管理に努める」とのコメントを出した。 4.米国イリノイ州で8月28日、州の刑法の一部改正をした結果、リデムプションゲームの景品の上限額が25ドルになった。ただしリデムプションゲームは主としてスキルを要するものに限られるとのこと。これまでは一般にプレイ料金と同額のものしか認められておらず、クレーンゲーム機とその他景品払い出しの機械についてのみ景品の上限は25ドルとなっていた。法案は1月に州議会へ提出されて、5月に下院と上院を通過、8月にパット・クィン知事が署名して成立したもの(13年1月施行予定)。地元オペレーター協会のICMOAは、要望した成果があったとしている。イリノイ州では09年にTV賭博法の下でのVLT機の使用を認め、ここ1ヵ月以内にも市場が開かれる見込みであり、また11年にはカジノ運営にも道を開いている。これらゲーミング(賭博)機市場と、わずかな景品を提供するアミューズメントマシン市場とを明らかに区別する必要があるため、景品の上限額を決めたと説明している。 5.ユニバーサルエンターテインメントは9月5日、ウィンリゾーツ社の役員候補としてエールロースクール法学教授のジョナサン・メイシー氏と、CBSの元EVP兼CFOのフレデリック・レイノルズ氏を推薦したことを明らかにした。ウィン社役員指名のための株主総会は11月2日に予定されており、ユニバーサルとしてはウィン社の役員構成を少しでも正常化するためと説明している。しかし、ウィンリゾーツ社は、ユニバーサルの岡田和生氏が海外カジノに関連して米国連邦法に違反したとして2月に、ユニバーサルの20%の持株を10年間の約束手形で強制的に買戻しているため、役員指名できる権利があるかどうかはネバダ州地方裁判所(担当はエリザベス・ゴンザレス判事)の決定待ちである。ユニバーサルはウィン社の株式20%をユニバーサル社の手に戻すよう州地裁に申請しており、10月2日にも審理が開かれる予定。 6.任天堂は9月13日、新ハードウェア「WiiU」の発売を明らかにした。「WiiU」は従来のWiiのソフトを使用できる高性能本体「WiiU」と6.2型のタッチパネル液晶画面付きの操作盤「WiiUゲームパッド」のセットで展開され、テレビ画面を使用するが、使用しなくてもゲームパッドを使ってプレイできる(同社では「オフTVプレイ」と呼ぶ)のが大きな特徴。黒色のプレミアムセットと白色のベーシックセットの2種類で販売され、国内の発売日は12月8日(米国11月18日、欧州30日)。国内で同時発売の対応ゲームソフトは「ニンテンドーランド」、「ニュー・スーパーマリオブラザーズU」、「鉄拳タッグトーナメント2WiiUedtion」など9作。本体の税別セット価格はプレミアムセットが3万円、ベーシックセットが2万5千円(米国では「ニンテンドーランド」付きで約350ドル、300ドル。1ドル80円強の割合いになる)と低めに設定した。 7.米国カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド初のローラーコースターとして知られる「マッターホルン・ボブスレー」の旧車両が9月8日、全米ローラーコースター博物館に寄贈された。この遊園施設はディズニーランドがオープンして4年後の59年8月に完成したローラーコースターで、ウォルト・ディズニーの構想どおり、スイスとイタリアの国境にあるマッターホルン山(4,477m)に見立てた百分の一サイズの人工の山(実は鉄骨で出来た14階の建物)を舞台に、ボブスレーに乗り込みスリルを楽しむもので、現在も人気の高いアトラクションとなっている。アロー・ダイナミック社とディズニー・イマジニアリング社が開発した。全米ローラーコースター博物館はテキサス州に本部と倉庫を持つ非営利団体で、今年はローラーコースターの車両部分を集めた初の無料展示を、テネシー州のテーマパーク「ドリーパーク」内で行っている。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |