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米国連邦地裁の陪審はセガ社によるコイル氏特許侵害を認定した。英国の大手DB、ブレントレジャー社がリストラを実施した。旭精工は米国連邦地裁で台湾コピーヤーを提訴、無断複製防止を約束させた。ダイフレックスは英国RS社のシミュレーター「ベンチュラー」独占販売権を得た。(1992年5月15日号)
米国連邦地裁、「ギャラクシアン」の無断スピードアップ基板も視聴覚著作権の侵害になると判決。米国週刊誌「タイム」がTVゲーム「パックマン」を特集した。サン電子は「カンガルー」を米国アタリ社に許諾した。JAMMA専務に日南香氏が着任した。豊栄産業がコアランドに改称した。(1982年5月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.JAMMAショーとして知られてきた「アミューズメントマシン(AM)ショー」と、「AOUアミューズメントエキスポ」は13年春に開かれる展示会から統合されるが、具体的には、4月1日から一般社団法人となったJAMMAとAOUの2団体執行役員による「ショー協議会」(里見治会長)が、「AOU・JAMMA共同展示会」という名の展示会を開催することが判明した。ショー協議会が3月21日に決めたもので、AOUがまず明らかにした。最初の「共同展示会」は13年2月15−16日に幕張メッセで開く予定で、1小間24万円で約550小間を設け出展社を募集する。いずれかの会員でなくとも出展できるようにする(非会員の出展料は30−35万円)が、予めルールを設ける。ショー運営による利益は両協会で折半する。ショー協議会の下に実行委員会(山下滋委員長)を設け、ショー運営を外部業者に委託することも決めた。 2.任天堂は4月26日、12年3月期決算を発表、売上高は36%減の6,476億円、経常損失は608億円(前年は1,281億円の利益)、最終損失は432億円(776億円の利益)と、ついに巨額赤字になった。「3DS」本体は昨年8月値下げにより年間1,353台販売し、最速で500万台を超えた。だが「3DS」値下げと海外での「Wii」本体値下げに加え円高により大きく減収になった。売上高のうち海外は77%(前年83%)を占める4,994億円で、第3・四半期で537億円計上した為替差損は、その後の為替変動により277億円に戻した。「Wii」後継機の「Wii U」は今年年末にも日米欧で発売する予定。13年3月期は為替レートをドル80円、ユーロ105円に設定、売上高8,200億円、経常利益350億円、最終利益200億円を見込んでいる。 3.オリエンタルランドは4月26日、12年3月期決算を発表、売上高は1%増の3,600億円、経常利益は25%増の662億円、最終利益は40%増の321億円と、4月中に営業を再開、東日本大震災後の原発事故の影響による電力不足を乗り越え、利益を伸ばした。TDLとTDSの2テーマパークの入園者数は0.1%減の2,534万人で、特に下半期は過去最高の1,460万人に達した。1人当たりの売上高も3%増の10,336円と伸ばした。部門別業績はテーマパークの売上高が3%増の2,978億円、営業利益が22%増の564億円、ホテルの売上高が4%減の422億円、営業利益が14%増の95億円、その他の売上高が8%減の199億円、営業利益が7億円(前年は12億円の損失)。13年3月期の業績は売上高3,694億円、経常利益643億円、最終利益400億円を見込んでいる。 4.遊園地や遊園施設に関わる国際団体、IAAPAは業者間の知的所有権紛争を防止する方針を決め、6月1日から実施すると4月13日に発表した。これはIAAPAの会員、非会員を問わず、IAAPAが開催する展示会、それに伴う広告、スポンサーにおいてIAAPAが決めた知的所有権(特許、商標、著作権)保護プログラムに従うというもので、IAAPA以外の場所で起こる紛争には関与しないとのこと。具体的にはIAAPAショーでの出品に伴いすべての出展社はこのプログラムに署名しておき、紛争が起こった場合IAAPAに立証し、仲裁を求め、IAAPAは利害に関係のない第三者委員会に仲裁を依頼、処理するというものである。日本の遊園施設業界でもこれまで知的所有権の保護に関する議論はあったが、これほど合理的な方策を具体化することはなかったように思われる。詳しくはIAAPAのウェッブサイト参照。 5.ロシア検察庁は4月20日、3年間で3万件近くの不法カジノを摘発したと発表した。ロシアでは沿海州など4か所の特別地域を除いて、カジノを全面禁止する連邦法が09年7月に施行され、それ以来全土にわたって摘発が続いている。その結果、これまでに2万8千ヵ所の賭博場と414ヵ所の地下カジノを摘発し、45万台以上の賭博機械・機具、5,340万ルーブル(約180万ドル)以上の賭金を押収して、1,200件の事件を公表、1億3,250万ルーブル(約450万ドル)の罰金を課した。モスクワ郊外で半年前に摘発した事件では、15の市町村にまたがる広範囲な違法カジノだった。だがこれらの摘発にもかかわらず、インターネットクラブやラッタリー(宝くじ)を装った違法カジノがまだ多数存在する、と検察庁当局は見ている。 6.米国ノースカロライナ州議会が決めた「ビデオ・スウィーブステイク」(TVギャンブル機)を使った営業禁止州法は、表現の自由を保障する連邦憲法に違反しており無効、とする判決を州の控訴裁判所が3月初めに出し、州最高裁で取り上げられるのは確実とみられている。業者側は勝訴確定を期待して、専門店の「スウィープステイク・パーラー」を次々と開店、州政府は最高裁で覆す構えで、負けてもさらに強力な州法案を検討中としている。これはラスベガスのカジノで使われる機械よりずっとギャンブル性が少ないゲームで、賞品額も低いが、結果的にはギャンブルを構成するため行政当局が規制に乗り出しているもの。隣接するサウスカロライナ州、フロリダ州でも、同様の機械を運営する「インターネットカフェ」の問題に悩まされており、この傾向はさらに続くとみられている。 7.フリュー(東京都渋谷区鶯谷、田坂吉朗社長)は4月17日、潟Eィーヴ(東京都港区白金、鈴木徹也社長)の全株式を取得したことを明らかにした。これまでのあらましは、97年4月にオムロンが新規に始めたエンタテインメント事業をもとに、98年4月に写真シール機へ参入するなど事業内容を広げたのを引き継ぐため、オムロンの子会社、オムロンエンタテインメント(OJE)が03年7月に設立され、07年4月に経営陣が設立したフリューが、オムロンからOJEをマネジメントバイアウト(MBO)し、オムロンから独立した(OJEは清算)。このMBOの際にウィーヴは、フリューの株式の35%を引き受けるなど資本提携してきた。業務用AM機、モバイル、家庭用ゲーム、プライズの事業を展開するフリューと、09年1月に上場廃止となったテレビアニメ制作会社のウィーヴは、互いの事業拡大のためにグループ化が最適と考え、このほどフリューがウィーヴを完全子会社にしたもの。 8.アドアーズは4月24日、海外子会社のアドアーズ・マカオ社(石田清貴社長)を現地で各種施設を運営する野上淳司氏に約2,300万円で売却、マカオから完全撤退することを決めたと発表した。27日に手続きを完了する。この結果株式の売却損が約3,300万円発生する見込みだが、アドアーズの業績に与える影響は軽微だとしている。アドアーズはマカオにおけるゲーム場進出のため10年8月に現地子会社アドアーズ・マカオ社を設立、11年9月カジノホテルであるサンズマカオ2階に「アドアーズ・サンズマカオ」(340u)を開設、クレーン機26台、写真シール機3台、体感ゲーム機6台の運営を開始した。アドアーズによると、海外でのゲーム場経営と、カジノ運営のノウハウを獲得するため開設したが、認可・開業が遅れ、接客を教える運営コストが必要になるなど誤算が相次ぎ、撤退を決めたもの。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |