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ナムコは二子玉川園前に都市型テーマパーク「ワンダーエッグ」をオープンした。データイーストはインテル社のＤＶＩ技術を採用した占い機「トワイライトスプレッド」を開発、ＡＯＵエキスポで披露した。米国ミッドウェー社は新作フリッパー「アダムスファミリー」を出荷した。（１９９２年４月１日号）
米国連邦控訴裁は、アタリ社家庭用(ＶＣＳ用)「パックマン」の著作権を保護する判決を下した。中国・北京から遊園設備使節団が来日、東洋娯楽機や明昌特殊産業の工場などを視察した。東洋娯楽機は「スタンディングループコースター」を開発した。中小企業投資育成会社はコナミ工業に投資した。（１９８２年４月１日号） 【ニユースダイジェスト】 １．タイトーは３月５日東京で（７日福岡、９日大阪で）新作展を開催、ネシカクロスライブ用新作ゲームなど披露した。製品では、１－２人用カラオケブースの「ちょいＫＡＲＡ」は４月出荷予定。ボールを画面にぶつけ、身体を使うＮＯ考ゲーム「激投伝説ブロッキング」は７月予定。今春予定のシリーズ最新作「カードで連結！電車でＧＯ！」はＳＣや量販店向けで、本体の販売はなくレンタルのみで、カードのみ販売される。スクウェア・エニックス開発のカードバトルゲーム「超速変形ジャイロゼッター」もレンタルのみで、カードだけ販売する。先ほど２．００にバージョンアップしたばかりのネシカクロスライブは３月末に２．０１にアップする。ネシカクロスライブ用のゲームソフトは３月初めに「ペルソナ４ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ」を配信開始、「クリムゾンクローバー」などの新作も配信が予定されている。 ２．デジタルジュークボックス向けにブロードバンドで音楽を配信してきた米国イーキャスト社（本社サンフランシスコ、ジョン・テイラー社長兼ＣＥＯ、従業員５５名）が３月１日、突然業務を閉鎖した。すでに従業員は解雇されており、同社による音楽配信を受けてきたオペレーターたちはたちまち対策を迫られることになった。イーキャスト社は１９９９年に設立、ブロードバンド通信網により約７千台(ピーク時には１万台)の同社ジュークボックスと、ＮＳＭ社およびワーリッツアー社ブランドのジュークボックスに音楽を配信してきた。デジタル音楽を配信しているジュークボックス大手メーカーは他に、ＡＭＩ社とタッチチューン社の２社しかない。ＡＭＩ社は３月５日、決してイーキャスト社の債務を引き継ぐわけでないが、そのネットワーク資産を取得し、これまでイーキャスト社と契約してきたオペレーターたちに引き続き配信できるようにした。タッチチューン社も同様の救済に乗り出した。 ３．米国ラスベガスでどちらが先に巨大観覧車を建設するか、という競争が続いている。３月１日、大通りを間に「マンダレイベイ」ホテルと向かい合う土地で、観覧車「スカイビュー」の柱２本の基礎をコンクリートで固める工事が始まった。高さ１５２ｍ、２４人乗りのゴンドラが３２個付いて、３０分かけて回転するもので、１３年７月４日完成の見込み。１－２階の商業施設とコンベンションスペース(１万８千㎡と千８百㎡)を含めた予算は２億千万ドルに膨らんできた。一方、フラミンゴホテルとインペリアルパレスホテルなどに囲まれた商業施設に、シーザーズ・エンタテインメント社が、１３年前半にも完成させようとしている観覧車は昨年着工済みとのこと。完成すれば高さ１６７ｍと一段と高くなる予定だが、「スカイビュー」がどこから見ても目立つ立地なのに、シーザーズのは大通りから奥まった場所にあるのが難点。識者は、そもそも大通りに二つも観覧車が必要なのか疑問だとしている。 ４．セガサミーホールディングスは２月２９日、取締役で子会社セガ社社長の臼井興胤氏が３月末に退任、４月１日付けでセガ社社長に鶴見尚也常務が昇格する、との役員異動を発表した。山下滋取締役、杉野行雄取締役はそれぞれ常務に昇格する。鶴見尚也（つるみ・なおや）氏は８１年成城大経済卒。９２年にセガ・エンタープライゼス（現セガ社）入社、０４年執行役員セガヨーロッパ社ＣＥＯ、０５年兼セガ・オブ・アメリカ社ＣＥＯ、０７年上席執行役員欧米ＣＳ事業部長、０８年取締役、０９年常務ＣＳ事業部長、１０年７月から同海外リージョン統括本部長と、長年海外家庭用販売を担当してきた。神奈川県出身、５４歳。同様に４月１日付で、子会社のサミーでは青木茂常務が社長兼ＣＯＯに、サミーネットワークスでは里見治紀取締役が社長兼ＣＥＯにそれぞれ昇格する予定となっている。 ５．携帯電話向けソーシャルゲーム大手のグリーが「モバゲー」を運営するディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）とＯＲＳＯを訴えた訴訟で、東京地裁は２月２３日、ＤｅＮＡらがグリーの著作権を侵害したとして、ゲームの配信差止めと約２億３千４百万円の損害賠償を命じる判決を言い渡した。主張が認められなかったＤｅＮＡは、即日控訴した。この訴訟はグリーが０７年５月から配信しているソーシャルゲームのヒット作「釣り★スタ」に対し、ＤｅＮＡが０９年から配信している「釣りゲータウン２」はゲーム内容、表現が似ており、著作権を侵害しているとしてグリーが０９年９月に提訴したもの。判決では「同心円、魚の黒い影など共通しており、グリーの作品を作り変えたもの」と著作権侵害を認めた。ソーシャルゲーム関係では他に、コナミデジタルエンタテインメントが１１年９月５日、グループス（ｇｌｏｏｐｓ、旧ＧＭＳ）を相手取って、野球ゲームの知的財産権を侵害したとして東京地裁に提訴した事件などある。 ６．信用調査機関調べによると、㈲ミツワ（新潟県長岡市寺泊北曽根、近藤英雄代表）と㈱近藤建設が２月２４日に事業を停止、新潟地裁長岡支部に自己破産開始を申請、開始決定を受けた。負債は２社合計で２億４千万円。ミツワはパチンコ店経営を目的に設立され、９５年７月に国道沿いのゲーム場「アミューズメントパール」を開業、２４時間営業の軽飲食店も併営していたが、パチンコ店経営から撤退、ゲーム場も客が減り、資金繰りが逼迫していたという。近藤建設は３５年に製材業として創業、建設業に転換、近年はミツワに対する不動産賃貸事業だけになっていた。 ◎ 業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は２００２年６月一杯で休刊しました。 |
