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ジャレコは米国マイクロプローズ社のCGゲーム「BOTSS」の、米欧を含む世界的独占販売権を取得した。本紙91年TVゲームチャートで、89年から1位だった「テトリス」に代わり、「ストリートファイターU」がトップに入った。完成品タイプの首位は「ファイナルラップ2」だった。(1992年1月1−15日号)
JOUは81年優良機に任天堂レジャーシステム「ドンキーコング」など10機種を選んだ。バリージャパン元社長でバリー社重役のロス・シェア氏が退任した。タイトーは米国子会社のTVゲーム「クイックス」を独占的に国内販売することを表明した。バーリーサービスの東京支社ビルが披露された(1982年1月1−15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.JAMMAは12月20日、「2012年9月予定されていたAMショーは開催せず、13年2月にAOUと共催することで、AOUと基本的に合意した」と発表した。それによると、「開催時期の9月が市場変化に合わない」、「年2回開催は出展社の負担が重い」などの理由で出展社が減少傾向にあるため、両協会のトップが協議した結果、以上のとおり合意したとされている。一方のAOU関係によると、JAMMAが12年秋のAMショーを取りやめ、13年春のAOUエキスポ時に合同開催したい、とJAMMAが申し入れており、展示会収入の配分や法人の一般社団化などの処理を含め、両協会は合意に向けて話し合いを進めているとのこと。合意に至った経緯はこれ以上明らかにされていないが、12年秋のAMショー開催はなくなり、13年2月に両協会が共催して、AMショーまたはAOUエキスポないしは新しい名称の提示会を共催するもようだ。一般公開、展示会収入など問題点が山積しているが、それらに触れることなく、とりあえずの結論を示したことになる。 2.日本の業務用ゲーム機業界の総合展示会は近年、メーカー団体JAMMAが秋に開催するAMショーと、オペレーター団体連合会AOUが春に開くAOUエキスポと2つあり、ブームに沸いた80−90年代に規模を拡大していった状況と比べると、景気後退や市場縮小は明らかで、年一回開催の展示会に統合してはどうか、という話がずいぶん長い間言われてきた。似たような状況にある米国ではメーカー協会AAMAの春のASIと、オペレーター協会AMOAの秋のAMOAが統合、2010年春ラスベガスで両協会共催の初の「アミューズメントエキスポ」が開かれ、引継ぎに成功した。また英国で伝統的だったATEIは賭博機展のICEに吸収されて、なくなり、10年1月から新たに「EAG」(ユーロピアン・アミューズメント&ゲーミング・エキスポ)が発足、順調に開催されている。AM機の世界3大ショーと呼ばれたものは、これですべてなくなるか、形を変えることになる。 3.AOUエキスポ12(2月17−18日、幕張メッセ)には実質33社(前年33社)が567小間(616小間)に出展することが分かった。この展示会はAOU事業に参加する賛助会員しか出展できないことになっているが、江崎グリコなど業界外の4社4小間を認めたものであり、これを除くと30社、563小間となる。これを近年のピーク時と比べると、出展社数は07年の45%減、小間数は08年の37%減となる。今回は大手のタイトーが景品専門の「プライズフェア」に例年通り出展するが、ゲーム関係では0(27)小間となっているのが目立つ。主な出展社の小間数はプライズフェア6社161(147)、セガ社120(135)、バンダイナムコゲームス100(130)、コナミデジタルエンタテインメント72(65)、フリュー12(12)、楠野製作所10(4)、エスケイジャパン10(0)など。 4.インデックスは12月14日、旧アトラスが05年3月−06年8月に出荷、販売した業務用クレーンゲーム機「トリプルキャッチャーメガ」が11年11月20日に設置店で発火事故を起こし、当面の調査結果を明らかにするとともに、再発防止に努力すると発表した。それによると事故は電源投入後、機械内部の電源スイッチ部分で発煙、発火した。06年11月−09年10月に販売した、同形式の「トリプルキャッチャーメガダッシュ」についても調べたところ、AC電源スイッチの経年劣化によるものと判明した。順次改修し、不具合の未然防止など再発防止に努めるとのこと。インデックスは06年11月にアトラスを子会社化、10年5月に完全子会社化して、同10月に吸収合併した。従ってこうした販売済みの機械の不具合は、インデックスが責任を負うことになる。 5.イオンファンタジーは12月21日、第3・四半期までの9ヵ月(3−11月)決算を発表、売上高は2%増の314億円、経常利益は96%増の26億円、純利益は115%増の12億円と好調だった。第3・四半期だけ(9−11月)では売上高が8%増の105億円、経常利益が164%増の10億円、純利益が278%増の5億円。店舗数は国内で直営4増5減の319(前年度末320)、FC3(3)の計322店、海外はマレーシアでFC17が直営になり新店を含め18に、中国は11月「幻想楽園新州店」が加わり4になり計22店。売上高の内訳は遊戯機械が0.5%増の245億円、物販が5%増の68億円、委託運営が5%減の1億円となっている。同社は業績が好調なところから12月12日に、通期(12年2月期)の業績予想を売上高428億円(9月29日の前回予想では423億円)、経常利益36億円(32億円)、最終利益16億円(15億円)と上方修正している。 6.米国カリフォルニア州南部のAM機業界のシンボルで「ミセス・ビー」として長年親しまれた、C・A・ロビンソン社のリア・ベテルマンさん(94歳)がこのほど死去した。死因など詳しいことは後日説明されるもよう。12月22日、ロサンゼルスで葬儀が行なわれる。C・A・ロビンソン社は1936年チャールズ・ロビンソン氏が設立、販売課長だったアル・ベルマン氏が後に買い取り、米国最大のディストリビューター会社に発展させたが、業界全体の長引く景気後退により、2010年11月に業務を終えた。アル氏は同社が急速に発展中の84年に70歳で死去、その妻リアさんは27年遅れて後を追った形となる。リア・ベテルマンさんは93年3月、メーカー協会AAMAによる「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」賞を受けたことがある。 7.米国ホワイトハウス(大統領府)は12月13日、公費の無駄遣い削減の一環として、1ドル硬貨の発行を大幅削減すると発表した。現在は07年から歴代大統領の肖像をあしらった年4種類の1ドル硬貨を発行中だが、使い勝手が悪いなど不人気で、連邦準備銀行はすでに14億枚の在庫を抱えており、これまでどおりだと16億枚がさらに在庫になる見込みとなった。そこでこのシリーズの1ドル硬貨の発行は、今後マニア向けに数量を限定することにしたもの。これにより年間5千万ドルの節約が見込まれている。米国1ドル硬貨はコインマシン業界にとって普及すれば効果が大きいが、1ドル紙幣の使用が根強く習慣になっており、アンソニー・スージー硬貨(79−81,99年)、サカガウィア硬貨(03−06)に続き歴代大統領硬貨(07−16)も悪戦し続けていることになる。 8.米国ではワイヤーアクト(特定の賭博業務禁止法、1961年)によってオンライン賭博は国内国外を問わず全面禁止されているが、司法省が9月に、同法で禁止される賭博は「スポーツの試合や大会に限定される」とし、オンラインで販売する宝くじの券は対象にならない、との解釈を発表したため、オンライン賭博(またはカジノ)の道が開けるとの見方が出ている。これとは別にネバダ州のゲーミング委員会(NGC)は12月26日、米国で初めてオンラインポーカーに関する規制を決めた。運営は州内に限られ、賭客の登録(未成年者は排除される)などの条件があるが、ライセンスは可能。すでにIGT、シーザーズ、バリーなど数社が運営許可を申請しているとのこと。順調に行けば、初のライセンスは12年春にも出される予定だ。 9.民間の信用調査期間調べによると、泣Aプローズ(愛知県豊明市沓掛町寺内、鍛治賢代表)が12月27日、名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債額は5億円と見られている。01年4月設立のオペレーター会社で、ゲーム場を4店運営していた。ピーク時5億円あった売上高は3億円前後に低下していて、借り入れ負担が重くのしかかっていたという。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |