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JAMMA主催のAMショーがTRC(3フロアとアネックス)で開催され、49社が出展、メーカーは意欲作を披露した。これに米国AAMA、AMOAの会長も来日、JAMMA中村雅哉会長と頂上会談を開いた。豪州ゴールドコーストでQAMOAが開かれ、LAIとAGIグループが出展した。(1991年10月15日号)
ナムコは「パックマン」のコピー品を営業使用した喫茶店「マイアミ」チェーンを訴えた。SNKは「スーパータンク」に関し西独ビデオゲームス社などから許諾を受けた。米国ウィリアムズ社は日本製「メーデー」など槍玉に挙げた。西ドイツのNSM/ローエングループが業務を統合した。(1981年10月15日号) 【ニユースダイジェスト】 1.今年のAMショー(9月15―17日、幕張メッセ)は家庭用の「東京ゲームショウ」(15―18日、同会場)と同時期に開催された結果、来場者数は業者日が7%減、一般公開日が31%増だったとしている。だが、東京ゲームショウが例年と同じ1―8ホールを使用したため、AMショーは少し離れた別棟の9―10ホール(1万3,500uと面積は前回と同じ)に移っており、例年と同じ会場と思い込んだ来場者がそのため戸惑う一幕もあったもようだ。会場の一部には主催者ブースが設けられ、ステージでのイベント開催や、過去の歴史をたどる一部機械の展示に当てられた。当日JAMMAが発表したところでは、2010年度市場規模は、家庭用が前年比19.9%減の1兆7,650億円だったのに対し、業務用は0.7%減の6,690億円(うち製品販売は2.1%増の1,732億円、オペレーションは1.7%減の4,958億円)だったとしている。 2.今年のAMショーには真新しい製品が少なく、出品機の中にはすでに出荷されているもの、受注が締め切られているものが、これまで以上に目立った。TVゲームでセガ社は「WCCF2010−2011」(11月出荷予定、カードのみ展示)、「オペレーションGHOST」(12年4月)、「バーチャテニス4」(海外向け)を、バンダイナムコゲームスは「鉄拳タグトーナメント2」(9月)、新筐体の「太鼓の達人」(11月)、「湾岸ミッドナイトマキシマムチューン4」(12月)、立体ホラーガンゲーム「ダークエスケープ3D」(開発中)を、タイトーは「マジカルミュージック」(2月)、「激投伝説ブロッキング」(3月)と「ネシカクロスライブ」用タイトル「ペルソナ4−ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ」、「デモンブライド・アディショナルゲイン」、「サムライスピリッツ閃」などを出品した。タイトーは新システム基板「タイプ3」を披露、またエポック社の玩具を巨大化した2人用対戦ゲーム「ギガボッコ」を参考出品した。 3.家庭用TVゲームの総合展「東京ゲームショウ11」を前に、任天堂は9月13日、東京で立体携帯型「3DS」の新商品発表会を開き、女性客向けに4色目のピンク色の機種を10月20日に発売するとともに、年末から来年にかけて専用ゲームソフトを33タイトル、集中的に展開して、(市場を)爆発的に広げるとの意向を明らかにした。任天堂は伝統的に「東京ゲームショウ」に出展していない。一方、SCEは14日に新製品発表会を開き、インターネット接続ができる次世代携帯型「PSVita」(ヴィータ)を12月17日に発売することを明らかにした。小売価格はネット接続方法で異なり2万5千円〜3万円。ゲームソフトは「みんなのゴルフ6」など26タイトルを同時発売する予定で、さらに現在74以上のタイトルが開発中で、インターネットを通じてゲームなどのコンテンツを提供するとしている。 4.イオンファンタジーは9月29日、第2・四半期までの6ヵ月(3−8月)決算を発表、売上高は前年同期比1%減の208億5千8百万円だが、経常利益は68%増の15億8千百万円、中間利益は61%増の6億9千4百万円と増益だった。遊具の種類別売上高を見ると、時間制遊具が既存比で16%増、メダルゲームが7%増、プライズ機が5%増、体感ものが増減なし、カードゲームが9%減、シール機が5%減となっている。国内店舗は前年期末から4増4減で322店(うちフランチャイズは3店)、海外はマレーシアが直営化などにより16店増で計19店。東日本大震災のため一時109店が休業、最後まで復旧が遅れていた「モーリーファンタジー多賀城店」が9月23日に営業再開して、全店復旧した。 5.カプコンは9月14日、9月中間期(4―9月)業績予想を、売上高280億円(5月の前回予想では260億円)、経常利益15億円(6億円)、中間利益8億円(2億円)と大幅に上方修正した。モバイルコンテンツ「スマーフ・ビレッジ」が好調の上、家庭用ゲームソフト「モンスターハンター・フロンティアオンライン」も健闘し、ゲーム場運営も東日本大震災の影響が軽微で堅調だったため、としている。カプコンはまた9月20日、「東京ゲームショウ11」に伴う「日本ゲーム大賞」(CESA主催)で、10年12月発売のSCE「PSP」用ゲームソフト「モンスターハンター3rd」が大賞を受賞したと発表した。プレイヤー同士が互いに協力し合ってプレイを進める点などが評価されて受賞したほか、3DS用「モンスターハンター3G」など今後発売予定の3タイトルが部門賞を獲得したとしている。 6.ユニバーサル・スタジオジャパン(USJ)は9月28日、来年3月にオープンする、3歳以上から大人までを対象とした新エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」(約3万u)の施設概要を明らかにした。新エリアは「スヌーピースタジオ」(改装の予定)、「ハローキティー・ファッション・アベニュー」、「セサミストリート・ファンワールド」の人気キャラクターをテーマとした3ゾーンで構成される。これに、セサミストリートのエルモのペットである金魚の背中に乗って泡だらけの川を巡る「エルモのバブルバブル」、空飛ぶスヌーピーの背中に乗って旋回する「フライング・スヌーピー」、カラフルなカップケーキに乗ってパーティー会場を勢いよく回転する「ハローキティのカップケーキ・ドリーム」の3アトラクションと、ショップ、飲食店など計20以上の施設が設置される。開業10周年記念のフィナーレを飾る予定。 7.米国ウォルト・ディズニー社は9月20日、09年に世界的ヒット作となった3D映画「アバター」をテーマとするランドを、フロリダのディズニーワールド内にある4つのテーマパークのひとつ、「アニマルキングダム」に建設、「アバター」を再現するアトラクションを作るとの計画を、ジェームズ・キャメロン監督のライトストーム・エンタテインメント社、映画会社のフォックスフィルムド・エンタテインメント社と3社共同発表した。ウォルト・ディズニー・イマジニアリング社がアトラクションの制作を担当、その作業にキャメロン監督とプロデューサーのジョン・ランド氏が顧問として参加する。3D技術を使い、4億ドルかけて13年に着工、約3年で完成する予定。キャメロン監督は映画の続編も準備中とのこと。今回の契約で「アバター」ランド&アトラクションは、他のディズニーテーマパークでも建設可能とされている。 8.米国賭博・宝くじ大手のサイエンティフィックゲームズ社は9月23日、インターナショナル・ゲーム・テクノロジーズ(IGT)の完全子会社になっていた英国バークレストグループ社を3千3百万ポンドで取得、サイエンティフィックゲームズ社の子会社である欧州グローバルドロー社と合併し、ディバーシファイド・ゲーミング社になったと発表した。バークレストグループ社は英国AWP機(射幸遊技機)の大手メーカーのひとつで、イタリアやチェコなど欧州のVLT機(TV賭博機)市場にも強い影響力を持つとされている。11年6月期の売上高は4千2百万ポンドという事業規模。ゲーミング機分野で40年以上の経歴を持ち、タイトルと知的所有権を多数所有していることから、今後進めるインターネットゲーミング、サイバーカジノに活用できると見込まれたもの。 9.米国ローマ(Lomma)・エンタープライゼス社の創業者、ラルフ・ローマ氏(87歳)が9月12日、ペンシルバニア州スクラントンで病死した。ミニチュアゴルフ自体は20世紀初頭からあったがさえない事業のままだったのを、第二次世界大戦後ローマ氏とその家族がレジャービジネスに高め、「ミニチュアゴルフ帝国」を築いたと評されている。ローマ・エンタープライゼス社は1955年に設立、規模の小さいスポーツ設備ながら家族で楽しめる施設として地下室で設計、作成済みの資材を元に理想的なコース作りを組み立てる方法で展開した。その結果今日、米国全州と5つの大陸に合計6千ヵ所(連邦刑務所と航空母艦の各一ヵ所も含まれている)のミニチュアゴルフコースに基本設備を供給するに至っている。ローマ氏はミニゴルフコースを「金のなる木」、室内ゲームは「不況知らず」と呼んでいたと言う。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |