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米国セガ社はDB会合で立体TVゲーム「ホログラム」を披露した。「ゲームジーニー」は任天堂の著作権を侵害していない、とする決定を米国連邦地裁が出した。AOU北関東地区協は初のゲーム機メンテナンス技術研修会を開催した。タイトーは全方向回転キャビネット「D3BOS」を出荷した。(1991年8月1日号)
米国セガ社とグレムリン社が業務用TVゲームのシステム基板「G80」を発表した。データイーストの2人用「テレジャン」は風営対象外、と警察庁が結論を出した。NAOは翌春、東京で初の総合展示会を開催することを決めた。任天堂レジャーシステムは新作展で「ドンキーコング」を披露した。(1981年8月1日号) 【ニユースダイジェスト】 1.今年のAMショー(9月15−17日、幕張メッセ)には、実質33社(昨年は34社)が計558小間(573小間)に出展することが判明した(6社が共同出展する「プライズフェア」で通常出展と重なる3社を除いて3社とカウントした場合)。実質的な出展社数で2.9%、小間数で2.6%小さくなる。小間数を近年ピークの07年907小間と比べると38%減少、歴代最大の97年1,409小間と比べると60%も減少することになる。主な出展社・グループの小間数は大きいほうから順に(数字は小間数、カッコ内は前年)、プライズフェア149(144)、セガ社125(120)、バンダイナムコゲームス115(105)、タイトー20(35)、加賀アミューズメント16(16)、アールエス15(15)、フリュー12(12)、エスケイジャパン10(12)、カプコン9(ゼロ)など。有力メーカーのコナミデジタルエンタテインメントは今回も出展しない。 2.ケイブは7月14日、11年5月期決算を発表、売上高は20%増の30億5千6百万円、経常利益は14倍の5億千百万円、当期利益は4億3千4百万円(前年は7億6千6百万円の損失)と黒字転換した。ソーシャルメディア・アプリの売上高は10倍の11億円、営業利益も10倍の3億円と急激に伸ばした。占いなどインフォメーションプロバイダーの売上高は21%減の5億円、営業利益は92%増の2億円、業務用と家庭用のゲーム売上高は22%減の4億円、営業利益は2%減の1億円だった。同社は8月26日付でトップ異動を行い、高野健一社長が代表権のない会長に、伊藤雅仁専務執行役員が社長兼CEO、渡辺幹雄取締役が代表権のある副社長になる。伊藤氏は91年同志社大商卒、三菱銀行に入り、03年ファイナンス・オール社長を経て、10年12月からケイブ専務執行役員。 3.米国イリノイ州の最高裁判所は7月11日、TVポーカー設置営業の許可手続き方法を明確にした。米国でビデオラッタリーターミナル(VLT)と呼ばれるTVゲーミング機をバーやホテルに設置営業するのを可能にする州法が数多くなっているが、イリノイ州でも09年7月にビデオゲーミング法(VGA)を制定した際、その立法手続きが州憲法違反に当たるとして提訴され、州高裁で却下された。同州の最高裁はこの訴えを退け、施行手続きの道筋まで示した。当初は制定1年後の施行と見られていたVGAだが、現段階で施行は早くても今年末と見られている。州政府によると、VGA施行に伴い同州の違法なTVポーカー機は一掃され、許可を受けたTVポーカー機が4〜5万台設置され、そこから年間3・75〜5億ドルの州税が徴収できる、と見込んでいる。地元オペレーター団体のICMOAも、VLT機合法化の活動を長年続けており、歓迎している。 4.セガ社がかつて欧州最大規模のアミューズメントゲーム場としてアピールしていた「セガワールド・ロンドン」は99年に売却されたが、7月3日に閉鎖された。英国ロンドンでも有数の繁華街、ピカデリーサーカスの中心地にセガ社が96年9月開設したゲーム場「セガワールド・ロンドン」は、セガ社がアミューズメントテーマパーク(ATP)として米欧豪で展開を開始した最初のロケーションで、地下鉄ピカデリーサーカス駅に接するトルカデーロビルの複数階を使用しており、入り口から最上階まで直接つなぐエスカレーターも有名だった。セガ社がこのロケーションを売却して以後は、英国のファンランド社が経営してきたが、同社は電源障害のため閉鎖した、と説明している。しかし、建物のオーナー側との争いがあるため、再オープンすることはないと見られている。 5.遊園地「東京ドームアトラクションズ」のマッドマウス型遊園施設「スピニングコースター舞姫」で今年1月発生した乗客の死亡事故について、警視庁捜査1課は7月1日、安全運行の指導を怠ったとして東京ドームの元執行役員(55歳)ら7人を、業務上過失致死の容疑で書類送検した。安全バーのロックを手で触って確認するよう規定しなかったことが、目視確認の常態化を招き、事故につながったと判断した。送検されたのは執行役員のほかアミューズメント部長(54歳)、同副部長(48歳)と同部員で、7人とも容疑を認めているとのこと。当時現場にいたアルバイトの大学生や現場責任者の契約社員については立件を見送った。東京ドームでは4月28日に、事故調査報告書と総合的な対策を公表、5月27日には安全対策を確立したとして、10機種について6月以降営業再開することを明らかにしていた。 6.78年に出荷され、世界中をTVゲームブームに巻き込むことになったタイトー「スペースインベーダー」がハリウッド劇場映画として制作される見通しになった。7月7日付「ハリウッドリポーター」によると、大物プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ(「トランスフォーマー」シリーズなどで知られる)とジジ・プリッツカー(ザ・スピリット)が組んで、タイトーから「スペースインベーダー」の映画化権を取得、ストーリーの展開と脚本家探しを開始した。ボナベンチュラはすでに、アタリ社「アステロイド」の映画化を進めていることが知られている。「スペースインベーダー」は70年代末のポップカルチャーを象徴するアイコンとなっているが、特定のストーリーが設定されているわけではないため、映画化に際して原作に忠実かどうか気にする必要もなく、ゲーム設定を生かしたストーリーをどう創作するかが課題になりそうだ。 7.ユニバーサル・スタジオジャパン(USJ)は7月7日、子ども連れ客が楽しめる新エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」(約3万u)を来春開業する、と発表した。2月に閉鎖した「ランド・オブ・オズ」(1万8千u)と現在使用中の「スヌーピースタジオ」の一部を合わせた敷地を当てるため、「スヌーピースタジオ」は来年1月いったん閉鎖する。「ユニバーサル・ワンダーランド」は、@新たにライドアトラクションが加わる「スヌーピースタジオ」、Aハリウッド帰りのハローキティがブティックをオープンするという「ハローキティ・ファッションアベニュー」、Bライドとプレイコーナーを含む屋内/屋外施設の「セサミ・フレンドリータウン」の、3種類のキャラクターゾーンで構成されるもので、3歳の子どもから大人までがその「住人」になった気分を味わえるという。 8.ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は7月4日、ソニー・ネットワークエンタテインメント・インターナショナル(SNEI)が日本でのプレイステーションネットワーク(PSN)サービスなどを復旧、全面再開した、と発表した。ハッカーによる不正侵入による個人情報流失問題により、4月20日から停止していた有料配信サービスは、5月末にほとんどの国と地域で再開(香港は6月14日、韓国は24日)していたが、日本では経済産業省の行政指導による再発防止策を取ったため、7月にずれ込んだ。日本で再開するのは、家庭用「PS3」と「PSP」向けゲームソフトや動画を有料購入できる「PSN」と、テレビに動画を有料購入できる「キュリオシティ」で、これを機に一部コンテンツを無料配信する。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |