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米国夏季ＣＥＳで任天堂は１６ビット機「スーパーＮＥＳ」の９月発売を発表した。ナムコは直営店で、英国ダブリューインダストリーズ社のＶＲ機「バーチャリティー」の試験的使用を始めた。ＪＡＭＭＡ総会で、風営規制の撤廃を目指す、と中村雅哉会長が方針を述べた。（１９９１年７月１日号）
ＪＡＭＭＡは３部会、１委員会を発足させた。３協会連絡会議でＡＭショーの本部をＪＡＭＭＡに設置した。米国アタリ社は日本支社、アタリ・ファーイースト社を開設した。コナミ工業「ビデオハスラー」がレジャックから発売された。シグマ商事は「スパイダー」を出荷する。（１９８１年７月１日号） 【ニユースダイジェスト】 １．東日本大震災が発生して３ヵ月以上経過するが、ＡＭ業界の被害状況は各業界団体から概要すら発表されていない。だが、大手オペレーター各社によると、大震災のためやむなく営業休止になっているゲーム場は次のとおり（順不同）。セガ社（６月８日現在）＝セガワールド石巻（宮城）、同セッツウィングス（同）、同日和田（福島）、同富岡（同）、同霞ヶ浦（茨城）の５店。タイトー（５月２０日）＝タイトーＦステーション郡山アティ店（福島）、タイトーアミューズメントシティ郡山（同）、クラップクラップ仙台（宮城）の３店。ナムコ（同）＝ナムコランド利府店（宮城）、同多賀城店（同）の２店。同さかいフィズ店（茨城）は再開のめどが立たず閉店した。イオンファンタジーは６月９日現在７店が休業のまま。アドアーズ＝アドアーズ仙台一番町（宮城）、同仙台富谷（同）の２店はめどが立たず５月末に閉店。ドリームインフィニティ＝アクロス仙台大和町（宮城）は３月１１日に閉鎖。なおラウンドワンは４月２９日に全店復旧した。 ２．アドアーズと投資会社を介した「その他関係会社」に当たる、パチンコ店経営大手のガイア（荒井晃広社長）の渡辺直行代表取締役（３８）が６月１日、覚せい剤取締法違反（使用）違反容疑で神奈川県警相模原南署に逮捕された。５月２３日に自宅を捜索、尿検査で陽性反応が出たとのことで、入手先など調べている。ガイアでは臨時株主総会を開き、同社共同代表およびグループ会社の役員から渡辺氏を直ちに解任した、と６月１日発表した。ガイアは全国でパチンコ店２０９店（５月末現在）を展開、今年５月期の売上高は４，０１０億円を予想している。アドアーズとの資本関係は０８年１０月に判明、公表された。なお兵庫県でパチンコ店「ガイア」を展開しているタツミコーポレーションや、東京のゲームソフト開発会社「ガイア」とはなんの関係もない。 ３．富士急ハイランド（富士急行経営、山梨県富士吉田市）で７月１６日、最大落下角度１２１度という新・大型ローラーコースターがオープンすることになった。ドイツのゲルストラウア社製「ローンチド・ユーロファイター」シリーズの最新最大型ローラーコースターで、富士急ハイランドでは「高飛車」（たかびしゃ）の名称で、同園が誇る絶叫型スリルライドの仲間入りをする。これは約千ｍのコースを最高速度毎時百ｋｍ、１１２秒で走行するものだが、最初高さ４３ｍのタワーを垂直に巻き上げられて上がり、落下姿勢でいったん停止、次に１２１度の角度で落下するというこれまでにないスリルに加え、さらに６３ｍの直線トンネル内でリニア加速システムにより一気に加速するというもの。ライド（車両）は連結しない８人乗り。総工費３０億円。同園では「高飛車」導入により料金改定を行なう。 ４.サンリオは６月７日、オランダのメルシス社（本社アムステルダム）から知的所有権訴訟を起こされ争ってきたが、５月２日に和解したと共同発表した。メルシス社は絵本作家・グラフィック・デザイナー、ディック・ブルーナ氏のキャラクター「ミッフィー」の著作権、商標権を管理している。サンリオは０９年１１月以降、「キャッシー」を商品化していない。メルシス社は、サンリオのキャラクター「キャッシー」が、「ミッフィー」の著作権、商標権を侵害しているとして、使用禁止の仮処分をアムステルダム地裁に申請、１０年１１月２日に申請が認められて、仮処分が出ていた。メルシス社は本案訴訟を提出、サンリオも仮処分の取り消し訴訟を提出していたが、東日本大震災のために多数の犠牲者が出ている状況を踏まえて、争いをやめ和解し、共同で１５万ユーロ（１，７５０万円）を義捐金として寄付することにした。 ５．アタリ社を創業した米国のノーラン・ブッシュネル氏が監修するビデオゲームを、インターネットを媒介に、老化防止に役立つよう事業化したウェッブサイトが５月１０日にオープンしたことが分かった。専門の科学者たちの研究とブッシュネル氏のゲーム作りが結びつき、アンチエイジング（老化防止）ゲームズ・コムとして発足したもので、ＮＡＳＡジェット推進研究所の元科学者、エリザベス・アミニさんがＣＥＯ、ブッシュネル氏が顧問兼最高ゲームビジョナリーを勤めている。対象は３５歳以上（１８歳以上でも可能）で、楽しみながら記憶力、集中力など知力を維持するゲームを短時間（１５分から１時間）することによって頭の体操をして、頭脳の健康を維持するという。希望者はまずこの有料サイト（月額約１３ドル）に申し込む必要がある。anti-aginggames.com ６．家庭用ＴＶゲームの国際展、Ｅ３（イースリー、６月７－９日、ロサンゼルス）を機に、任天堂とソニーが新たなコンソールを発表した。任天堂は据置型「Ｗｉｉ」の後継機「ＷｉｉＵ」を１２年に発売する、と発表した。Ｗｉｉコントローラーも使用できるが、新開発の６．２インチのタッチパネル式液晶画面付き専用コントローラーを使えるほか、両者を組み合わせて使用することもできるなどの特徴がある。価格未定。ソニーの子会社、ソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）は携帯型「ＰＳＰ」の後継機「プレイステーション・ヴィータ」（ＰＳＶ）を今年末にも発売すると発表した。マルチタッチ対応の５インチ有機ＥＬディスプレイと、裏側のマルチパッドとを組み合わせて操作するなどの特徴がある。価格は接続方法により約２万５千円と、３Ｇネットワークにも接続できる３万円の２種類。 ７．ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）は５月３１日、ソニー・ネットワークエンタテインメント・インターナショナル（ＳＮＥＩ）がプレイステーションネットワーク（ＰＳＮ）サービスを欧米やアジア・中近東など５６ヵ国・地域で６月５日までに再開する、と発表した。日本・韓国・香港についての再開は遅れるが、早期再開を目指すとしている。ＳＮＥＩのネットワークサービスは今春、ハッカーに不正侵入され、個人情報が流出した可能性があるため停止していたが、ソニーによるとセキュリティをより強固にしてさまざまな安全管理措置を講じて復旧したとのこと。北米・欧州は５月１５日、アジアでは２８日に一部サービスを再開していた。再開した配信サービスは「プレイステーションストア」の全機能、ゲームのアイテム購入機能などクレジット決済を伴うサービスが含まれている。 ◎ 業界紙｢ゲームマシン｣は１９７４年以来、ＴＶゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月２回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は２００２年６月一杯で休刊しました。 |
