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セガ社は「システム32」と第1作「ラッドモビール」を発表した。AOUは「卑猥な麻雀ゲーム」としてユウガ「スーパー丸金版」など2機種を指定した。金子製作所の「ギャルズパニック」が欧州4千枚、日本3千5百枚とヒットしたが、米国で伸び悩んでいる。カプコン「ストリートファイターU」が発売された。(1991年3月1日号)
米国のメーカー協会、AMDAが発足した。米国の国際貿易委員会(ITC)はTVゲーム「ギャラクシアン」を著作物と認め、その無断コピー品の輸入差し止めを決定した。コナミ工業は「スクランブル」を米国スターン社に許諾した。タイトーは日本物産と和解、訴訟を取り下げた。米国任天堂が活動を開始した。(1981年3月1日号) Copyright Amusement Press Inc. 2011 ゲームマシン、アミューズメントプレス、アミューズメント通信は登録商標です。無断で本紙記事を転載したり、その他アミューズメント通信社の知的所有権を侵害することは違法です。 【ニユースダイジェスト】 1.欧州最大の英国EAGが1月25−27日、ロンドンのエクセル展示場で開かれ、BACTAによると127社(代理出展を含めると22ヵ国186社)が出展、4,903人(うち40%が英国以外から)が登録入場した。旧ATEIに代わるもので、第2回の催しとなる。日本ならびに日系の出展社はセガ社の欧州子会社であるセガ・アミューズメンツ・ヨーロッパ社、バンダイナムコゲームス、ゲームワックスの3社で、セガ社は米国カシモト社、カナダのトリオテック社の製品も出品し、同様にナムコは米国ロースリルズ社、ICE社、アップルインダストリーズ社、韓国シミュライン社製品を代理出品し、英国エレクトロコイン社はタイトー、コナミ、米国スターン社、IT社、韓国ラッセン社、台湾インジョイ社などを代理出展した。 2.〔英国EAGの続き〕EAG11で、昨年11月の米国IAAPAと比べ真新しい製品というと、イルミネートされた座席で際立つセガ社の「ソニック&セガ・オールスターズ・レーシング・アーケード」ぐらい。「グリッド」は売り切れ増産中、中国で開発された「ゴールデンガン」(神銃)、家庭用ソフトを利用するカシモト社「ゲームゲート・キネクト」も関心を集めた。ナムコは「パックマン・バトルロイヤル」、「パックマン・アーケードパーティー」、「デッドヒート」(マキシマムヒートの2Dで海外向け)、ロースリルズ社「スーパーバイクス2」などで注目され、ゲームワックスは「ゴーゴーグランプリ」を展示した。エレクトロンコイン社はタイトー「エレベーターアクション・デスパレート」など、コナミ「DDR−X2」、インジョイ社「トップガナー」、ラッセン社「バルカンM」など紹介した。 3.オリエンタルランド(OLC)は2月3日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は3%増の2,945億円、経常利益は49%増の579億円、純利益は32%増の332億円と好調だった。部門別では、テーマパークの売上高は9%増の2,411億円、営業利益は57%増の501億円、ホテルの売上高は4%増の363億円、営業利益は20%増の82億円、その他は売上高が7%減の170億円、営業損失が2億円だった。第3四半期(10−12月)が特に好調だったためで、通期(11年3月期)の業績予想も、売上高3,750億円(10月の前回予想は3,674億円)、経常利益557億円(486億円)、当期利益308億円(281億円)と上方修正した。 4.セガサミーHDは2月4日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は9%増の3,101億円、経常利益は126%増の623億円、純利益は117%増の368億円と回復を強めた。分野別では遊技機の売上高が34%増の1,679億円、営業利益は103%増の546億円、業務用の売上高が16%増の384億円、営業利益が78%増の84億円、ゲーム場の売上高が17%減の345億円、営業利益が8億円(前年同期は6億円の赤字)、家庭用の売上高が19%減の669億円、営業利益が倍増の28億円。キッズカード事業はゲーム場から業務用に移した。業務用売上高のうち国内は354億円、海外は30億円。ゲーム場は国内4増66減の252店と海外11店。 5.バンダイナムコHDは2月3日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は2%増の2,880億円、経常利益は236%増の165億円、純利益は36億円(前年同期は117億円の赤字)と黒字に転じた。部門別ではトイホビーの売上高が7%増の1,163億円、営業利益が41%増の135億円、コンテンツの売上高が25%増の1,302億円(うち家庭用は547億円、業務用は426億円)、営業利益が35億円(34億円の損失)、ゲーム場の売上高が5%減の464億円、営業利益が39倍の14億円、その他の売上高が1%増の134億円、営業利益が4倍の7億円。ゲーム場は直営が7増25減で271店。通期(11年3月期)予想を売上高3,950億円(11月の前回予想は4千億円)、経常利益135億円(105億円)、当期利益18億円(変わらず)と修正した。 6.コナミは2月3日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績(米国会計基準)を発表、売上高は1%減の1,883億円、営業利益は3%減の165億円、純利益は6%減の152億円だった。デジタルエンタテインメントの売上高は3%減の979億円、営業利益は21%減の130億円、ゲーミングの売上高は2%減の145億円、営業利益は1%減の37億円、健康サービスの売上高は1%増の651億円、営業利益は23%増の13億円。デジタルエンタテインメント売上高のうち、家庭用ゲームソフトは13%増の528億円、業務用は20%減の150億円、カードゲームは19%減の173億円、オンラインは12%減の133億円だった。業務用では3Dの「メタルギアアーケード」など出荷した。 7.スクウェア・エニックスホールディングスは2月3日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は28%減の981億円、経常利益は71%減の61億円、純利益は77%減の18億円と大幅に後退した。分野別では一部区分変更したため前年比が示されていないが、家庭用ゲームソフト(PC・携帯用を含む)の売上高は505億円、営業利益は111億円、アミューズメント(ゲーム場と業務用)の売上高は344億円、営業利益は20億円、出版(単行本やガイドブックなど)の売上高は108億円、営業利益は27億円、ライツ・プロパティ(二次的著作物の販売やライセンス)の売上高は23億円、営業利益は5億円。通期(11年3月期)の業績予想は修正していない。 8.カプコンは2月2日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は42%増の707億円、経常利益は136%増の113億円、純利益は295%増の68億円と好調だった。分野別は一部区分変更したため前年比が示されていないが、家庭用・PC用の売上高が540億円で、営業利益は129億円、携帯電話用の売上高が23億円で、営業利益が4億円、ゲーム場(1店減の37店)の売上高が2%減の87億円で、営業利益が109%増の9億円、業務用の売上高は28億円で、営業利益が4億円、許諾料などの売上高が27億円で、営業利益が9億円。12月出荷の家庭用「モンスターハンター・ポータブル3rd」(PSP用)が400万枚も売れるヒット作となった。 9.ラウンドワンは2月10日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は3%増の616億6千万円、経常利益は14%減の39億7千万円、純損失は129億円(前年同期は22億2千万円の利益)と中間期より赤字幅を広げた。店舗数は国内2海外1増の国内107海外1。売上高の内訳はゲーム場が15%増の263億5千万円、ボウリング場が3%増の221億8千万円、スポッチャが3%減の62億2千万円、その他が2%減の19億6千万円。赤字は、池袋店用地に関わる特別損失が218億円に膨らんだことによる。このため通期(11年3月期)予想を売上高845億円(10月の前回予想では860億円)、経常利益80億円(90億円)、当期損失115億円(24億円)と下方修正した。 10.ユニバーサルエンターテインメントは2月10日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は9%増の403億4百万円、経常利益は8%増の76億4千9百万円、純利益は86%減の43億3百万円だった。分野別では遊技機の売上高が11%増の386億円、営業利益が6%減の128億円、その他の売上高が20%減の20億円、営業損失は4億円(前年同期は1億円の利益)。為替差益13億円、投資損失13億円を計上した。大幅減益は前年同期でマカオカジノへの投資に基づく特別利益248億円を計上したことによる。 11.アドアーズは2月8日、第3・四半期までの9ヵ月(4−12月)業績を発表、売上高は7%減の188億円、経常利益は66%減の2億8千2百万円、純利益は82%減の7千5百万円と低調だった。部門別ではゲーム場(1増2減の80店)の売上高が2%減の144億円、営業利益が16%減の5億2千9百万円、設計・施工の売上高は27%減の33億7千万円、営業利益が63%減の2億6千6百万円、遊技機などレンタルの売上高は16%減の1億9千4百万円、営業利益は23%減の3千3百万円、不動産の売上高が3%増の7億8千百万円、営業利益が4%減の1億3千7百万円。11年3月期の業績予想は売上高265億円(5月の前回予想では270億円)、経常利益5千万円(12億円)、当期利益ゼロ(4億円)と大幅に下方修正した。 12.米国の業務用アミューズメント機メーカー協会、AAMAは1月29日、設立30周年を迎えたので、3月初めラスベガスで開催されるアミューズメントエキスポで記念行事を行なう、と発表した。戦後米国でメーカー協会は40年代にCMIというのがあったが機能していなかった。しかしTVゲームが活発になるとともに、81年2月にメーカー協会のADMAが発足(82年6月にAGMAと改称)、81年3月にディトリビューター協会のAVDAも発足、84年10月にAGMAとAVDAが合併してAAMAとなった。同協会は当初コピー対策と、ゲーミング機との区別を旗印に掲げていたが、前者は目的を達成したものの、後者はうやむやとなってしまい、その間にアタリ、ミッドウェーなど大手メーカーも姿を消した。 13.スイーツを賞品とする冷蔵機能付きクレーンゲーム機の運営を売り物にしたジャストワン梶i兵庫県尼崎市若王子、村平忠司代表)と関連会社の葛ソ(同、同)について、債権者が1月24日に申請、神戸地裁尼崎支部は2月7日に破産手続き開始を決定した。負債はジャストワン62億円、響18億円の計約80億円と見られている。ジャストワンは94年創業、96年8月設立で、当初ゲーム用景品を扱っていたが、法人化とともに百円均一ショップ「100きんランド」6店を展開、次にゲーム場「オンリーワン」を開設、08年からクレーンゲーム機専門の「ワン・オン・ワン」を加えて8店展開、09年から健康施設「ソルトスタジオ」2店を開設した。09年6月期に売上高42億円を計上したが、二重リースなど粉飾決算が発覚、ついに経営破たんが露呈した。 14.四国にある「吉野川遊園地」(徳島県吉野川市鴨島町、徳島興発運営)が8月末に営業を終え、閉園することが1月31日決まった。1969年8月の開園で、年間最高16万人が訪れたこともあるが、近年は6万人まで減っていた。97年に導入した高さ57メートルの大観覧車を始め、「キャメルコースター」や、「グレートポセイドン」、「ウォーターラッシュ」など計15機種の遊園施設を備え、またイベントショーなども開催しているが、入園者減少に歯止めはかからず、運営継続は困難と判断したもの。徳島興発では8月末まで、これまで有料(3歳以上500円)だった入園料を無料にし、利用者の便宜を図るという。 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。 |